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【採光と通風と空間の拡がり】中庭とウッドデッキの回廊のある細長い家



自宅の敷地内にこういう回廊みたいな小路が作ってあるのって、ちょっと良くないですか。

箱庭住宅の脇のウッドデッキの回廊2

 

全開口のスライドガラスドアでリビングとつながる、コンパクトな芝生の庭から、

建物脇にウッドデッキの回廊のある箱庭住宅

 

直接屋内に入らずに、その脇の通路を抜けるとこんな感じ。

箱庭住宅の脇のウッドデッキの回廊1

半日陰でも育つものの多いシダ植物と、つる植物の組み合わせ。植物の生命力を感じさせてくれますよね。

 

この通路を通ってリビングへサイドからアクセスしても良いですし、

箱庭住宅の脇のウッドデッキの回廊の奥のリビング

 

その奥へそのまま進むと、ダイニングエリアにも直接アクセスできるようにもなってます。

箱庭住宅の脇のウッドデッキの回廊の奥の吹き抜け付きダイニング

 

同じ作りのウッドデッキのスペースが、奥のバスルームの脇にも用意されてたりして。

ウッドデッキのテラス付きのバスルーム

ここにベンチでも置いて、季節の良いときなんかは、時間の許す限り入浴と夕涼みを繰り返して、なんてのも素敵ですね〜。いっそのこと、ここにデイベッドを置いちゃって、ついでに2台目の冷蔵庫とビールでもあったら、休日の夕方はもうココだけで十分かも。

 

躯体の脇にこれだけの空間が設けてあれば、室内へは相当な量の光が入り込んできますし、空気の流れも格段に違ってきます。そこに更に、複数の導線によってもたらされる空間の拡がりが加わって、物理的な広さを遥かに超える開放的が感じられるスペースになってくれているのではないかと。

ウッドデッキの回廊付きの細長い箱庭住宅のリビング

 

ちなみにこちらのお宅、庭をまたいだ向こうの空間も、離れ的なお部屋が作ってあったりして。

ウッドデッキの回廊のついた細長い箱庭住宅の平面図1階

ウッドデッキの回廊のついた細長い箱庭住宅の立面図

お庭が中庭のようになってるんですね〜。

土地の利用効率の面からみても、建物の建築費用の面からみても、単純に1つの躯体の建物として建てるよりも無駄な部分が多々あるわけで、そういった意味では当然かなり贅沢な作りと言えますけど、その「無駄」が生み出してくれるものってめちゃめちゃ大きいのかなと。

 

こちらのお宅、横幅が狭く細長い形をした「うなぎの寝床状」の土地に建っているわけですけれど、これだけ奥行きがあると、うなぎの寝床状といっても、奥へ奥へと吸い込まれるていくような独特の拡がりが感じられて良いですね〜。

決して狭い土地というわけでもないですし、日本でいうところの狭小住宅というのともちょっと違いますが、細長くコンパクトな土地を上手に使って家を建てるための「ヒント」にできるものが色々とあるお宅だと思います。

( via freshhome )

【包まれ感でリラックス】勾配天井の下の寛ぎ空間



このバスルーム、ちょっと良くないですか?

勾配天井の下の包まれ感のあるバスルーム1

上手に使うのが難しい勾配天井の下にバスタブ。基本体を横たえる場所ですから、高さが無くても全然問題ありませんし、このほうが包まれ感があってリラックスして入浴できちゃうかも。

シャワーブースは、これとは別にしっかりと用意されていますのでご心配なく。

勾配天井の下の包まれ感のあるバスルーム2

 

こちらのお宅、ともかく勾配天井の下のスペースの使い方にはこだわりがあるようで、それがまたどれもなかなか良い感じなんです。

 

階段を上がった上の廊下も勾配天井の下。

階段上の勾配天井の窓に作られたワークスペース2

 

で、天井を削り取るように埋め込まれた窓際にデスクを置いて、通路脇のワークスペースに。

階段上の勾配天井の窓に作られたワークスペース1

こんな場所じゃちょっと落ち着かないような気もしますけど、人がいつ通るか分からないという程良い緊張感が雑念や様々な誘惑を遮断して、思いのほか集中して作業ができちゃいそうな気も。

 

ベッドルームはこんな感じ。

勾配天井の下の包まれ感のあるベッドルーム1

こちらも独特の包まれ感があって、落ち着いてぐっすり眠れそうな感じです。でも、寝ぼける人は奥側じゃなくて通路側で寝たほうが良いかも知れませんね〜。

勾配天井の下の包まれ感のあるベッドルーム2

 

勾配天井の下のスペースをこうやって上手使うことができれば、単にスペースが有効活用できるだけじゃなく、普通の天井の下では実現できない独特の面白さのある空間を作り込むことができちゃうんですよね。

日本の、特に都市部の狭小住宅なんかの場合だと、斜線制限や建物の作りの関係でこういった斜めの天井部分ができてしまうというのは珍しいことじゃないと思うんですけれど、だったらいっそのこと、最初からこういう狙いで行ってみるというのもアリかも知れません。

( via VIRLOVA STYLE )