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ロイドの窓の家



ホントは「窓の家」なんて名前ではなく、”James B. McBean Residence”という、フランク・ロイド・ライトが設計した家な訳ですが・・・。


フランク・ロイド・ライト、James B. McBean Residence、窓

こんな壁一面「窓」なリビングを見てしまうと、思わず「窓の家」とか言いたくなってしまう訳です。
近くから見るとこんな感じです。
この家、プレハブらしいです(何せ素人なもので、詳しいことは全然解ってないんですが)。
住宅の大量生産に興味をもったロイドが、プレハブでの建築を試みたいくつかの作品のウチの一つということだそうで。
プレハブかどうかはどうでもいいんですが、単純にこのリビングの窓の感じが、開放感があってとても良いなと思ったのでご紹介させていただきました。
Photo ©Indiefox

椅子の座り心地-丸い背もたれの安定感、安心感



椅子について詳しい訳でも何でも無いんですが、先日、moda en casaに行ったときにふと感じた事があったので、ちょっと書いておきたいと思います。
moda en casaで、「座り心地良いな」と感じたこのソファ、
何で座り心地が良い(あくまで僕の主観ですが)んだろう、と思ったんですが、恐らくそれは、この「背もたれの形状」にポイントがあるのではないかと。
普通の椅子の平面な背もたれは、体を面で支えます。背もたれに対して寄りかかったときに、まっすぐ垂直に寄りかかれば、正面から支えてくれますが、姿勢を斜めにして寄りかかれば、背もたれは、そのもたれかかった角度でしかサポートしてくれません。
それに対して、このソファは背もたれが丸くカーブしているので、体をどちらに傾けていても、体の中心に対して垂直に、均一に体をサポートしてくれることになります。そのことが、ソファで寛ぐ際の、「安定感」、「安心感」につながるのではないかと。
実際に、このソファの座り心地は中々のものでした。
このソファのことについて考えているときに思いだしたのは、フランク・ロイド・ライトのデザインした、「バレルチェア」です。

lloyd,ロイド,バレルチェア

ロイドがデザインしたこの椅子も、背もたれが丸くカーブしています。
この椅子、妻の実家が持っている別荘にあったので座ってみたことがあるんですが、本当に座り心地が良いです。
座っていると、自然と姿勢が正される様な心地よい緊張感があり、そして、椅子全体で体をしっかりと支えてくれる様な安心感があります。
ロイドが設計した、このバレルチェアは、背もたれが丸くカーブしているのに加え、座面が凸上にこんもりと盛り上がった形状をしています。
上記のソファと同様に、体の姿勢に関わらず、背もたれが体をしっかりと支えてくれる様な安定感、安心感があるのですが、この座面の凸形状にももう一つのポイントがある様に感じています。
コレについては、非常に感覚的な事でしか説明ができなくてお恥ずかしいのですが、ロイドのこの椅子に座った際、座面が凸形状になっている事によって、座った際の体の姿勢を正しく保つ様に、また、背もたれに対する姿勢を適度に保つ様に、体をコントロールされている様な、そういった印象を受けました。
椅子というのは「座るための道具」な訳ですが、それを使用する人間がどの様に座るのか、どのように座ってほしいのか、ということを意識して、それをしっかりとデザインに盛り込む事によって、「人の座り方そのもの」をデザインすることが出来る。ロイドの椅子は、そんな事を感じさせられる椅子でした。(つたない文章でお恥ずかしい限りです。)