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【敢えて小さく作りこみ】大きな造作本棚と一人掛けのソファのあるコンパクトな階段下のリーディングヌック



自宅の階段下に、こんなスペースがあったらいいですよね。

階段下に作り込まれたリーディングヌック 大きな造作本棚と座り心地の良さそうな一人掛けのソファ

幅2m×奥行き4m足らず、せいぜい4畳ちょいといったところのスペースに、壁面一杯の造作本棚と、座り心地の良さそうな一人掛けのソファをおいたリーディングヌック。

こちら、アメリカ カリフォルニア州北部、サンフランシスコの北約50kmに位置する極上ワインの生産地として知られるワインカントリーの街、ベレットバレーのワイン園に建つ大邸宅の一画。別にお宅の中にスペースが足りないわけではありませんが、この「狭さ」からくる居心地の良さを求めて、敢えて階段下にこういうスペースを作り込んでるわけです。

階段下に作り込まれたリーディングヌック 大きな造作本棚1

広々ゆったりなリビングや書斎というのも当然素敵ではありますが、こういう包まれ感のあるこじんまりとしたスペースというのも、こういったスペースにしかない良さがありますよね。

ここまでの話の流れをぶった切る覚悟で現実的な話をさせていただくならば、階段下、しかもわずか4畳程度というそのコンパクトな隙間的スペースを使って作れてしまうという点も、都市部の狭小住宅に住む身としてはかなり魅力的です。

ご自宅に書斎が欲しいけれど、部屋数やスペースに余裕がなくて…とお悩みのお父様お母様がいらっしゃいましたら、こんな感じの階段下のリーディングヌック、導入をご検討してみてはいかがでしょうか。

壁沿いにテーブルを2つ3つならべて、家族皆で使える共用のワークスペース兼読書エリア、みたいにしてみるのも面白いかも。

( via WADE DESIGN ARCHITECTS )

【可愛らしくて実用的】小さめサイズの上げ下げ窓がたくさん入った明るく開放的なスペース



こちらのお宅のこのワークスペースの雰囲気、とっても素敵じゃないですか?

小さめサイズの上げ下げ窓を横に3つならべた窓際のワークスペース

シンプルなデスクとチェアの組み合わせ。サイドにキャビネットと観葉植物の置かれた明るく開放的なスペース。

壁に3つ並べて配された上げ下げ窓が、可愛らしくていいですよね。デスクの上のiMacが27インチモデルとして幅約65cm、上げ下げ窓の幅はサッシまで含めてもその3/4といったところですから、幅50cm弱といったところでしょうか。一般的によく使われるのは、幅60cm〜75cmくらいのタイプのものが多いと思いますから、こちらの上げ下げ窓はそれよりも一回り小さいタイプですかね。

 

実はこちらのこちらのお宅、ほかの部屋でも上げ下げ窓がたくさん使われてまして、これがまた、ことごとく素敵だったりするんです。

リビングにも上げ下げ窓。

小さめサイズの上げ下げ窓がたくさんあるリビング

一面に複数並べておいて、さらにその脇の面にももう1つ。やはりこちらの窓も、ワークスペースのと同様に若干小ぶり目なタイプのもののようです。

上げ下げ窓の下には、アナログレコードと観葉植物。

リビングの上げ下げ窓の下の観葉植物スペース

このスペース、この雰囲気、サイコーじゃありませんでしょうか。

 

ベッドルームにも上げ下げ窓を複数並べて。

上げ下げ窓が2つならんだ明るく開放的なベッドルーム

 

そして、もう1つのベッドルームにも当然上げ下げ窓。

上げ下げ窓が2つならんだ明るく開放的なベッドルーム2

「上げ下げ窓がたくさん」というよりは、「窓はほぼ全て上げ下げ窓」、という表現のほうが正しいかも。

上げ下げ窓っていいですよね。

縦に長いデザインからくる開放感、風の通りがいいとか、気密性が高くて断熱、防音的な部分でのメリットがあるとか、そういった機能的な面での魅力もありますけれど、なによりも、単純な見た目の可愛らしさが一番のポイントかなと(これは個人的な好みの問題もあるかもしれませんが)。

しかもこの見た目の話にもっと突っ込ませてもらうならば、少し開けておいて風を通す、とかそういった形にしたときに、普通の窓だと、何だかちょっと中途半端というか、「早く閉めなきゃ」というような気持ちにさせられるような気がしちゃいますけれど、上げ下げ窓だと、その状態がまた絵になるような気がしません?

一通り書き終わってみて気がつきましたが、これ、全部僕個人の好みの話かもしれません…。スイマセン…。

でもやっぱり、「開けてよし、閉めてよし、中途半端にしておいてもよし」な、独特の可愛らしさ、間違いなくあると思います。

シェードカーテンと組み合わせたりしてみると、可愛らしさが倍増してしまう上に、上部だけ開けて周囲からの視線は遮りつつ光を入れるとか、そういった実用的面での使い勝手や機能がさらにアップしちゃったりして、なお宜しいのではないかと存じます。

 

せっかくだったら1つじゃなくて複数並べた方がいいのは当然のこととして、できることなら2つといわず、3つも4つも並べたいですな。

そうすると必然的に小さいもののほうが何かとやりやすいということになるわけですが、このお宅みたいな小さめのものって、日本メーカの標準的なラインナップのものでもあるんですかね?

 

ということで、参考に、LIXILとYKK APのカタログで数値をチェックしてみました。

こちらがLIXILのエルスターS 上げ下げ窓FS。

LIXIL 上げ下げ窓FS 寸法

W640mmかW730mmあたりがよく出るものだと思いますけれど、その下がW500mm。ありますね。

 

YKK APのAPW 310。

YKK AP APW310 サイズ表

W640mmと730mmの下は、W405mmと一気に小さくなります。 サッシまで含めて40cmちょい。ここまで来ちゃうと小さすぎるかも。小窓的な感じでしょうか。ちょっとイメージが違うでしょうか。

この2メーカで選ぶなら、LIXILのW500mmのものがドンピシャですかね。

 

まあ、大きいのを2つ入れるよりも、小さいのを3つ入れるほうが当然お金もかかるわけで、そこらへんは現実的な話としてはちゃんと考えなければいけないとは思いますけれど、光や風通しなんかの微調節もそれだけ細かくセッティングできちゃうわけですし、その上、可愛らしさもそれだけ増幅されちゃうわけで、検討の余地、十分にあるのではないかと。

幅4mくらいの壁面に小さめの上げ下げ窓が4つ並んでて、季節や天気に合わせて窓やシェードカーテンの開け方をいろいろ調節して、みたいなの、素敵だと思います。

 

窓って、確認申請の段階までに位置やサイズを確定させなきゃならないので、家全体のイメージが細かいレベルで固まり切っていない段階で決めきゃならないというパターン、結構あると思うんです。例えば、間取りやインテリアをどんな感じにするかとか、そういう部分って、もう少し後のフェーズで具体的になってくるような部分もありますしね。でもだからこそ、もうひと踏ん張りして頑張りを見せておきたい、大事なポイントの1つなのではないかなとも思います。

僕自身も、もしもいつの日か自宅を建てなおす日がやってくることがあったら、そのときには、今の家よりももっともっと窓にだわってみたいと思ってます。

このポストが、これからお家を建てるご予定の方にとって、少しでも何かのお役に立てましたら幸いです。

( Photo #1-5 via A CUP OF JO , #6 via LIXIL , #7 via YKK AP )