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赤い踏み板だけの階段



この階段、手すりが壁側にしか無いですね。

この階段が好きか、と聞かれてしまうとちょっとだけ微妙な感じもあったのですが、なんとなく印象に残ってしまったのでご紹介させていただきました。
手すりが無いと、デザイン的に相当すっきりするのは確かです。
ここに手すりがあったり、況や壁があったりした日には、部屋の雰囲気そもものにも影響してくるのかなと。
こういう階段を見るといつも、「老人とか子供とかいたら危ないよな」とか、「自分が老人になったら…」とかいう、とてもつまらないことを考えてしまうんですが…。
老人とか子供とかが身近にいないからこそこういう階段を作れるわけで、自分が老人になったら手すりをつければ良いわけで、完全に余計なお世話ですね…。
まあ、10段前後もある階段を作るときにはよくよく検討していただけば良いとして、少なくとも5段くらいの、例えばスキップフロア的なところへ上がるための階段であれば全然問題はなさそうですが。
この階段、よく見ると、デザイン的には色々と気にしている部分もあるみたいです。
例えば奥の壁の板と踏み板が等間隔に入っていたりしてます。
そういうところに拘る方がデザインされたんでしょうか…。
階段の踏み板がやけに厚いのは何でですかね。
強度的にはもっと薄くても全然問題なさそうですが、もしかすると、踏み板の間が空きすぎていると危ないから、とか、そういったあたりを考慮しているのかもしれません。
僕だったら、どうせこんな感じの階段を作るんだったら、踏み板の脇に補助的に入っている鉄製のレールも入れませんね。
コレだけの厚みの踏み板だったら、踏み板の中に鉄板でも通して、それを壁に固定すれば、それだけで階段として使えると思いますけど。
で、壁側の手すりも取っ払って、かわりに、壁に「いざというときには掴んだりできるオブジェ」みたいなのを埋め込みます。
もっと面白くなる気がしますが、どうでしょう。
なんだか完全に余計なお世話なコメントばかりになってしまいました…。
すんませんでした。
Photo ©Sanctu

家の中の「ソファを置く場所」



何だか変なタイトルになっちゃったんですが、ソファを置く場所について改めて考えさせられる様な、「良い」写真を2点ほど見かけたので、そちらのご紹介をしたいと思いまして。

写真を紹介する前に、「そもそもソファって、どこに置くものなのかな」、という話について、少し考えてみたいと思います。
僕の家の場合、ソファが3つあります。
1つ目はリビングで、こちらは3.5人掛け位の大き目のものです(当然安物ですが)。
2つ目はダイニングで、こちらは1.5人掛け位の小さ目のもの(安物です…)。
3つ目は寝室に置いてありまして、こちらは2人掛けの、やはり小さ目のものです(安物です!)。
どの部屋も、「ソファに座って寛ぎたい」というシンプルな目的を達成するために置いてあるだけで、置き場所自体にはそれほどこだわっていません。
というか、まあ、ソファを置ける場所を選べるほど、僕の家にはスペース的な余裕が無いというのが正直なところなんですが。
こうやって具体的に改めて考えてみると、僕自身、「ダイニングでもソファで寛ぎたいな」という程度の、大雑把なイメージしか持てていなくて、そのままの状態で家具を配置していたんだな、と思ってまして。
ちょっと前置きが長くなりすぎました。すいません。
で、本題の写真なんですが、まずこちらが1点目です。
階段の踊り場に、一人掛けのソファが置かれています。
上から見るとこんな感じです。
かなり余裕の感じられる踊り場の広さから考えても、決して、「置き場が無いから」ここに置かれている、という様な理由では無いことが想像できます。
しかも、ここはリビングでもダイニングでも無いわけで、このソファに座りたかったら、部屋を出て、わざわざ階段を登るか降りるかしてこないといけないわけです。
それでも、この階段にソファを置いて、一人ゆっくりとこの窓から外を眺めながら、というのが、「寛ぐ」時間の過ごし方として宜しかろう、という検討の結果、ここにソファが置かれたんだろうな、と。
色々なことについてよーく考えてからでないと、こういったアイディアを思いついて、それを実際に実行するところまではたどり着けないかな、と思います。
ちなみにこのお家の持ち主の方は、このソファを置いた踊り場を、「インテリアについての視点と照明について教えてくれるファンキーなスペース」と呼んでいるそうです(翻訳力に若干難ありですが、ま、多分こんな感じのことを言っている、というので合っていると思います)。
続きまして、2点目はこちらです。
かなり広々としたロフトなのに、置かれている家具は少なくて、その中で恐らく最も大きなメインの家具であるソファが、部屋の中心に向かってではなく、外に向かって配置されています。
家の中は「捨て」なわけです。それでも良い、という位の何かが、外にはあるんでしょう。
そして、このソファに座ると、窓からはこんな風景が目に入ってくるわけです。
何というか、非常に抽象的な話になってしまうんですが、上の2つのソファをレイアウトした方たちは、ただ単に「寛ぎたい」と漠然と考えただけでは無いんだろうな、と。
「こうやって寛ぎたい」、「こうやっても寛ぎたい」、「こんなふうにもしたい」と、寛ぎ方のイメージを、いくつもいくつも具体的に考えてアイディアを出している様な気がします。
ソファって、家の中で「寛ぐ」という素晴らしい時間を過ごす場所であって、僕なんかが考えているよりも、ずっとずっと魅力的な家具なんだと思います。
なので、その置き場についても、もう少し時間を割いて、しっかりとよーく考えてみることが必要なんではないかな、と激しく思わさせられた次第でございます…。
Photo #1-2©JoeInSouthernCA , #3-4©bert_m_b