「カテゴリ:家の構造やレイアウト、内装など」の最近のブログ記事



今回の話題、住宅のデザインに関するものとはちょっと違うんですが、このサイトで色々な暖炉のご紹介をしていて、「暖炉 ◯◯」というキーワードでの流入も結構あるので、ご自宅に薪ストーブや暖炉がある方にとって便利な「あるもの」をご紹介をしておこうかなと。


その「あるもの」とは、ズバリ「手斧」です。



そもそもこの話をする前に、薪ストーブや暖炉に用いる薪というものについて少しお話をする必要があると思うので、まずはそちらから書いておきたいと思います。


薪ストーブや暖炉に用いる薪には、「木の種類」「含水率」「サイズ」など、幾つか知っておくべき基本知識があります。

僕自身、自宅に暖炉があるにも関わらずココらへんの知識がしっかりと頭に入っておらず、毎年薪を買う度にネット上で色々と調べてるんですが、自分自身の備忘録も兼ねてココらへんの情報を簡単にまとめておこうかなと。


【薪ストーブや暖炉に用いる薪について】

1.種類

薪ストーブや暖炉に用いる薪には広葉樹や落葉高木が適しています。樹木の種類でいえば、ナラ、カシ、ケヤキ、クヌギ、サクラなど。ナラ、カシは火持ちも良く、最も暖炉に適していると言われます。針葉樹でもスギやヒノキなど、良く乾燥させることで使用することができるものもありますが、火持ちは広葉樹に劣ります。また、赤松や黒松などは油分が多く炉内が高温になって炉を痛めるので、使用は控えたほうが良いらしいです。


2.サイズ 

炉内寸法よりも5cmくらい小さな薪を用います。例えば炉内40cmの暖炉だったら、35cmくらいの薪を使用します。

あまり太すぎる薪は火が着くのにも時間がかかりますし、炉内がいっぱいいっぱいになってしまって継ぎ足しなどにも困ることがあるので、自宅の暖炉やストーブの炉のサイズにあわせて薪を選んだほうが良いです(高さ40cm×幅50cm×奥行き40cm程度の炉であれば、木口10cm程度までの「中サイズ」の薪を選んだほうが何かと扱いやすいと思います)。


3.薪の乾燥状態

水分含有率20%以下が目安です。水分含有率の高い薪を燃やすと、水分が気化する際に熱を奪い、不完全燃焼の原因になります。炉内で不完全燃焼が起きると、煤・タール・クレオソートなどが発生し、コレが煙突火災(煙道火災)の原因になりますので、できる限り完全燃焼状態で薪を燃やすことを意識することが重要です。

水分含有率が20%以下になるためには、薪を最低でも1年弱、可能であれば2年程度乾燥させる必要があります。

水分含有率と乾燥時間については、そもそも薪を伐採した時期を考慮する必要があります。

12月〜2月ころの樹木の休眠期に伐採をした薪は元の状態がかなり乾燥していますが、春先4月以降に伐採をした薪は、伐採段階で100%近い水分含有率になっているものもあるようです。薪を購入する際には、伐採時期や乾燥期間、水分含有率などを調べてから購入しましょう。


4.自宅での薪の保存、乾燥

上記の通り薪には「乾燥状態」というものがあるので、購入したりしてからすぐに使用出来る薪というのは少ないわけです(十分な乾燥を行った状態で販売されている薪以外は、必ず乾燥工程が必要になります)。十分な乾燥をしていない薪は、購入後、自宅においても乾燥が進むような状態で保存をする必要があります。

(1)割っていない薪、樹皮のついた状態の薪はなかなか乾燥が進みません。使用する太さまで割った状態で保存することで乾燥を促すことが出来ます。
(2)保管場所は陽当たりと風通しの良い場所にします。伐採したばかりの薪であれば2週間程度は井桁状に組んで乾燥させ、その後で薪棚などに入れると良いようです。可能であれば、隙間なく積み上げた状態ではなく、結束バンドなどを解いてバラバラに広げた状態で保管できるとより良いようです。

本来であれば上記の(1)(2)の状態で1年以上の保管・乾燥を行う必要があるわけで、薪をどちらかから購入した場合にも、どの程度の乾燥状態のものであるのかを確認した上で、上記のステップを引き続き自宅で行うつもりで取り扱うのが良いと思います。



と、いきなり薪に関する備忘録マトメにはしってしまったわけですが、ここで冒頭の「手斧」の話に戻ります。


ネット全盛のこの時代、薪もネットで買えるのですが、当然様々な状態の薪が販売されています。

「乾燥が進んでいない」「乾燥してるんだけれども、自宅の暖炉にサイズが合わない」というような状態の薪を安く見かけることもありますし、時期によってはそういった薪しか手に入らないようなこともあります。

で、自宅に「手斧」があると、サイズが合わなくても自分で割ってサイズ調整をすることができますし、焚き付けなんかも自分で作ったり、太すぎる薪を細く割って乾燥を促したりということも自在にできるわけです。


このコトに気がつきまして、早速手斧を探してみました。


最初は柄が80cmくらいあるような普通の斧を探していたんですが、流石に取り回しが大変そうだし、そもそも玉切り(丸太を横に切っただけの状態)した木から薪を作るわけではないので、そんな立派な斧は要らないかな、ということで。

色々リサーチした結果、ネット上で最も評判が良かったのが、こちら「Hultafors(ハルタホース) スカウト 840025 H006SV」というスウェーデン製の手斧です。


柄の長さが38cmと普通の斧の半分程度のサイズなんですが、重量は900gありまして、薪を小分けにしたり、枝を落としたりということには十分に用いることが出来ます。


柄はヒッコリー製。


ハンドメイドの程よいカーブが手に馴染みます。



こちらの斧を用意しておけば、木口が太すぎて自宅の炉に合わないような薪が安く売られているのを発見したときに購入しておいて、時間があるときに自分で小分けして、ちょうどいいサイズの薪と焚き付けを同時に安く入手することができてしまうわけです。

しかもお値段7,000円弱と普通の斧に比べてかなりリーズナブル。


なんか、この刃の感じ、ゾクゾクしちゃったりして...。

家具のDIYにも使えるかな...。




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このルーフバルコニー、最高です。


コチラ、オーストラリアの北東部、ケアンズの南約140kmに位置するミッションビーチというリゾートに建つ高級賃貸マンションの一部屋なんですが、写真を目にして思わず「自宅にこんなフールバルコニーが有ったら良いな」という妄想に浸ってしまいました...。


マンションのお値段がおいくら万円くらいするのかはちょっと定かでは無いんですが、サイトの説明を読む限りでは、このルーフバルコニーは90平方mくらいあるみたいです。

置かれているソファとかのサイズからして、幅6m×奥行き15mという感じでしょうか。


マンション自体はこんな巨大な建物でして、しかも、最低ワンフロアで1物件、場所によっては2フロアで1物件になってるんだそうです。


つまり、3フロアのこのデカいマンションが、わずか3戸の物件になっているという...。


で、話を日本に戻しますと、まあ、どんなマンションを建てるかを考えるのはデベロッパさんのお仕事でして、ここで僕がいくら妄想したところで、売れない物件は誰も作ってくれないだろうと思うんですが(たとえ作ってくれても買えないことも重々承知しております)、自分で建てる一軒家の自宅にだったらこういうルーフバルコニーを作ることはできるかもな、と。


さすがにこんな広々としたルーフバルコニーを作るのは、それなりに(相当に?)お金が無いと駄目かなと思いますが、ここまで行かずとも、この半分、40平方mくらいのサイズのルーフバルコニーだったら、意外と普通のお宅でも可能な範囲な気がします。


そもそもルーフバルコニーというのは屋外なわけで、面積は容積率の中には入りません。

つまり、極端な話、建物の建坪が40平方m≒12坪の建物の屋根をまるまるバルコニーにしてしまえば、そこは40平方mのルーフバルコニーなわけで、しかもこれは建ぺい率とか容積率とかの問題の外側の話になります。


単に屋根の上をルーフバルコニーにしただけでは、バルコニーに出るたびにはしごを掛けて屋根の上に登らなければいけないので現実的では無いですけれど(やり方によってはそういうのもアリかも知れませんが...)、下のフロアの屋根に上階から出ていくような普通のルーフバルコニーであっても、容積率の関係で建物を建て切れない部分をうまく使うように最初から狙っていけば、かなり広いルーフバルコニーを作ることは十分可能なのかなと。


例えば30坪の土地で、建ぺい率80%、容積率200%の土地があったとしましょう。

建ぺい率が80%なので、建坪は最大で24坪ということになります。


で、容積率200%ということは、床面積は最大で60坪、1階部分の面積24坪なので、2階以上にあと36坪分のフロアを作ることが可能なわけですが、ここのレイアウトをどうするかという話なわけです。


2階と3階に分散させるイメージでそれぞれ18坪のフロアを作った場合、1階のルーフバルコニーとして使える出っ張りエリアが6坪分ということになります(1階24坪、2階18坪、3階18坪の3階建てで、2階に6坪のルーフバルコニー)。

これを、2階を1階と同じく24坪のフロアにすると、3階は12坪分のフロアということになりますから、2階部分の屋根を使った3階のフールバルコニーは12坪≒40平方m弱というかなり大きなものになります(1階24坪、2階24坪、3階12坪の3階建てで、3階に12坪のルーフバルコニー)。


どちらのプランもそれぞれ利点があると思いますし、最終的にはどういった家に住みたいか、どういうレイアウトが便利か、という施主の考え方に関わってくる話なんですが、プラン次第で、少なくとも40平方m近い「広いルーフバルコニー」を作ることは十分に可能なのかなと。


あまり細かい検証をしながら考えたわけでは無いので、感覚的にしかわかっていないところもありますが、上記のようなプランにしたい場合、

(1)建ぺい率の高い土地の方が作りやすい(土台部分が大きく作れるから)。
(2)道路斜線や北側斜線などの影響を受けて、どうしても2階部分を削らなければならないケースもあるはずなので、土地に対して斜線制限がどうかかってくるかも一つのポイント。

というあたりを考慮すると、よりプランが立てやすいのでは無いかと思います。


また長々と妄想をしてしまいました...。





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