「カテゴリ:家の構造やレイアウト、内装など」の最近のブログ記事



すいません...予めお詫びしておきますが、「家具の耐震固定シリーズ」、またまた脱線しております。

次回が(下)となりまして、完結編にできるのでは無いかと考えております。
が、実際はどうだか...。


今回は、前回までの「耐震固定用の板を使ってそこに家具を固定する」方式ではなく、単に鬼目ナットを使って、そこにヒートンをつけて家具を固定する方法をやってみましたので、そのご報告です。


そもそも、家具を固定するために壁などに開ける穴に鬼目ナットを使うことで、
・家具を固定するために壁などに開けた穴が、単なる穴よりも気になりづらい。
・家具を移動して、その穴が必要なくなっても、あまり気にならない。
・鬼目ナットを埋め込むので、穴自体が何度でも再利用可能。
というあたりのメリットが出てくるのではないかと考えています(要するに、家具固定の穴を壁に開けちゃうのがちょっと抵抗がある、というだけの話なんですが...)。


で、本来のこのシリーズでは、
1)壁に穴を開けて、鬼目ナットを埋め込む。
2)壁に埋め込んだ鬼目ナットに、無垢素材などの良い感じの木の板を取り付ける。
3)取り付けた木の板に家具を固定する。
という3段階を考えているのですが、今回は、上記の1だけを実施して、埋め込んだ鬼目ナットにヒートンを取り付けて、そのヒートンを使って家具を固定する、という方法を試してみました。


応用場所としては、高いところにある窓の窓枠など、ヒートンの様なものを取り付けてもあまり気にならない様な場所かな、と思います。


今回は、こんな感じの窓枠に、IKEAで買ったANTONIUSというワイヤーフレームの衣類キャビネットを固定してみます。



まずステップ1、窓枠に、鬼目ナットを埋め込むための穴を開けます。

使う鬼目ナットはつばの無いEタイプ、M4径で長さ1cmのものです。

このタイプのM4用鬼目ナットの下穴は5.7mmから6mm程度なので、6mmのドリルで下穴を開けます。



で、開けた穴に、鬼目ナットをねじ込むと、



こんな感じに、M4径のネジ穴を作ることができます。



で、ステップ2として、そこにM4径のヒートンを取り付けると、こんな感じです。



家具を移動などしてヒートンが不要になったら、ヒートンを抜いてしまえば、M4径のネジ穴だけが残るわけで、単に穴が開いているよりもずっと見てくれが良い感じになるかな、と。


で、最後に7mm径位の細い船舶用のロープを使ってヒートンに家具を固定します。



このロープ、耐荷重的には数百kgまでOKとのことで、しかもお値段1mあたり157円(東急ハンズにて)というリーズナブルさです(強い力をかけた場合、結び目が解けるのが先なので、結ぶのはしっかりと結びましょう)。

こういったロープが入手できない場合、ナイロンロープ(15mmとかそれ以上の太さのあるもの)でもそこそこの強度が有るようなので、そういったものを使っても良いかと思います(ただし、ロープをよくあるプラスチックや鉄製の調整アジャスターなどで留めると、ここの強度が弱くて外れてしまうことがあるので、こういった金具などを使わずに結んだほうが良いかな、と思います)。

紐で直接縛れない様な(上手くロープを通すことができない)家具の場合、家具側にもヒートンを埋め込むなどの方法で結ぶか、または、L字金具(カナオレ)やI字金具を使って家具と壁を連結してもよいと思います。


しかし、ヒートンと船舶用ロープの見てくれは、ちょっとイマイチ感がありますね...。

今回はあまり人目に付かない場所だったのでコレで良しとしたいと思いますが、次回は本来の目的である「見た目的な面の向上」を目指して何か考えてみたいと思います。



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(中 その2)って何だ?というツッコミを頂いてしまいそうなのですが、とりあえず3回では終わらなかったもので...。

全部で5、6回で完結できそうな気がしてますので、全部終わったら改めて通番を振りたいと思います。すんません...。


で、何だか前回から間が開いてしまった「家具の耐震固定シリーズ」ですが、放置しておくと進まないので、とりあえずできることからやっていこうかな、と。


前回、「震度7クラスの地震に耐えるためには、300kgなどの力に耐える固定が必要」、「なので家具は石膏ボードではなく、柱に固定したい」というような話を書きまして、で、家具の背面に柱が無い場所でも、こんなイメージで、無垢素材の板を鬼目ナットを使って固定して...という様な計画を建てました。


で、この壁に固定する板(上記図の赤い部分。この板に家具を固定する)の制作が完了したので、とりあえずそこまでは書いておこうかなと。


素材は2種類、ホワイトアッシュとウォールナット(くるみ)で試してみました。

サイズは、厚さ2cm、幅10cmという点を共通にして、長さは実際にこれを取り付ける場所や、その裏の壁に通っている柱の間隔などに応じて調節してみようかな、と。

長くて黒っぽいほうがウォールナットで、長さ108cm、短くて白っぽい方がホワイトアッシュで、長さ63cmです。

この108cmとか63cmというのは、90cm間隔の柱、45.5cm間隔の間柱と、それぞれの太さなどを考慮して、とりあえずこの長さで試作してみた、という程度なので、最終的にはこの長さでは無い別の長さの方が一般的に使える、ということもありえますが...。

で、それぞれ端から1.5cmのところに6mm径の穴を2つ開けてあります。



この穴を使って壁の奥にある柱に埋め込んだ鬼目ナットにこの板を固定するわけです。

6mmの穴を開けてあるのは、M4径の鬼目ナットの下穴が6mm程度だからそれにあわせてありまして、こちらにも鬼目ナットを埋め込むか、またはスペーサーをかましてそのままM4のボルトを通すかは、取り付けの段階で考えてやってみようかな、と。


リビングやダイニングなど、人目に付く場所の家具の固定に使うことを想定していたので、見た目の問題を重視してウォールナットも使ってみたのですが、無垢素材の木なので、ホワイトアッシュも相当良い感じの仕上がりになっています(一応各面はR面加工してあります。これで随分雰囲気が変わっているかな、と)。

気乾比重的にもウォールナットが0.63に対してホワイトアッシュが0.69と、ホワイトアッシュのほうが若干強度が出そうですし、価格的にも若干ホワイトアッシュの方が安いと思いますので、特に黒みがかった木材を使いたい、という方でなければホワイトアッシュの方がおすすめできそうな気がします。




この板を、下記の写真の様な感じで家具を固定したい場所に埋め込んだ鬼目ナットに固定して、取り付けたこの板に対して家具を固定するわけです。

そうすると、壁の方の穴は鬼目ナットを使用して何度でも再利用可能にできますし、家具の固定はこの板にするので、壁にボコボコ穴が空くことも無くて良いのでは無いかと。

(下の写真の板は角のR面加工をしていない板なので、若干イメージが違うかもしれません。)


で、取り付けですが...。

ちょっと時間が無いもので、また次回、ということで...。


このシリーズ、あと2回位で本当に完結できると良いなと思います...。
すんません...。



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