【小分けがもたらす自由】偏って並べられた3つの天窓



この寝室の3つ並んだ天窓の雰囲気、良くないですか?

なんというか、ちょっとした遊び心も感じられるし、それでいて別に奇抜だったりもしないし、単に大きな天窓を1つ入れたり小さいサイズの天窓を均等に3つ並べるよりもずっと良い感じなのでは無いかと。
しかもこの配置、意外とメリットもありそうです。
すぐに思いつくだけでも、
(1)均等に並べないお陰で、同一フロアの中でも、光がふんだんに入るエリアと、直射日光のあまり差し込まないエリアを分けて作ることが出来る。
天窓はかなりの光量を得ることができますから、迂闊に均等に入れてしまうと「明るすぎる」「眩しい」「暑い」など様々な後悔のタネになる可能性もあります。
「こっちは明るく」「こっち側はそこまででも無く」という色分けを予め設計して、小さな天窓を小分け且つ非均等に配置することで、必要な場所に必要なだけ光を取り込むようにも出来るわけです。
(2)1つづつ開閉出来る。
1つの大きな天窓だと、その1つを「開けるか」「閉じるか」「半開きにするか」、というくらいの選択肢しか無いわけですが、小さな天窓を3つ並べることで、「真ん中だけ開ける」「両脇だけ開ける」「3つとも半開き」「真ん中を半開きで両脇を…」など数えきれないくらいの開閉バリエーションを手にすることが出来ます。
面倒くさいと言われてしまえばそれまでですが、こういうことに関しては、いくらでも選択肢がある方が(僕は)好きです。
小さな天窓を沢山配置すると、コスト面でのインパクトは多少あるかも知れません。
例えば、某社の手動開閉式の60cm×60cm程度のサイズの天窓がリストプライスで80,000円前後。それに対して120cm×120cm程度のサイズのものがリストプライスで120,000円程度。
窓の面積的に言えば、ざっくりした計算で120cmのタイプは60cmのタイプ4個分に相当しますが、それに対して価格の差は1.5倍程度しか無いわけで、費用対面積で考えると、小さな天窓を3つ入れるよりも大きな窓を1つ入れたほうが約2.66倍もおトクということになります(逆に、仮に大きなタイプの天窓を2つ入れると、コスト的には小さい天窓3つ分と同等に近くなりますが、窓の面積が約2.66倍になります。ワケのわからん計算を長々としてしまってスンマセン…)。
ココに施工のコストまで考慮すると、確かにそれなりのコスト差が発生することは否めませんが、その結果得られるさまざまな「自由」は、人によってはそれなりの価値を見いだせるものなのでは無いかと。
どうでしょう?
コレからお家を建てる方、寝室の斜めの天井にもしも天窓を入れるなら、こんな感じの窓にしてみるというのもアリかも知れません。

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