家具の耐震固定(中 その2)



(中 その2)って何だ?というツッコミを頂いてしまいそうなのですが、とりあえず3回では終わらなかったもので…。

全部で5、6回で完結できそうな気がしてますので、全部終わったら改めて通番を振りたいと思います。すんません…。
で、何だか前回から間が開いてしまった「家具の耐震固定シリーズ」ですが、放置しておくと進まないので、とりあえずできることからやっていこうかな、と。
前回、「震度7クラスの地震に耐えるためには、300kgなどの力に耐える固定が必要」、「なので家具は石膏ボードではなく、柱に固定したい」というような話を書きまして、で、家具の背面に柱が無い場所でも、こんなイメージで、無垢素材の板を鬼目ナットを使って固定して…という様な計画を建てました。
で、この壁に固定する板(上記図の赤い部分。この板に家具を固定する)の制作が完了したので、とりあえずそこまでは書いておこうかなと。
素材は2種類、ホワイトアッシュとウォールナット(くるみ)で試してみました。
サイズは、厚さ2cm、幅10cmという点を共通にして、長さは実際にこれを取り付ける場所や、その裏の壁に通っている柱の間隔などに応じて調節してみようかな、と。
長くて黒っぽいほうがウォールナットで、長さ108cm、短くて白っぽい方がホワイトアッシュで、長さ63cmです。
この108cmとか63cmというのは、90cm間隔の柱、45.5cm間隔の間柱と、それぞれの太さなどを考慮して、とりあえずこの長さで試作してみた、という程度なので、最終的にはこの長さでは無い別の長さの方が一般的に使える、ということもありえますが…。
で、それぞれ端から1.5cmのところに6mm径の穴を2つ開けてあります。
この穴を使って壁の奥にある柱に埋め込んだ鬼目ナットにこの板を固定するわけです。
6mmの穴を開けてあるのは、M4径の鬼目ナットの下穴が6mm程度だからそれにあわせてありまして、こちらにも鬼目ナットを埋め込むか、またはスペーサーをかましてそのままM4のボルトを通すかは、取り付けの段階で考えてやってみようかな、と。
リビングやダイニングなど、人目に付く場所の家具の固定に使うことを想定していたので、見た目の問題を重視してウォールナットも使ってみたのですが、無垢素材の木なので、ホワイトアッシュも相当良い感じの仕上がりになっています(一応各面はR面加工してあります。これで随分雰囲気が変わっているかな、と)。
気乾比重的にもウォールナットが0.63に対してホワイトアッシュが0.69と、ホワイトアッシュのほうが若干強度が出そうですし、価格的にも若干ホワイトアッシュの方が安いと思いますので、特に黒みがかった木材を使いたい、という方でなければホワイトアッシュの方がおすすめできそうな気がします。


この板を、下記の写真の様な感じで家具を固定したい場所に埋め込んだ鬼目ナットに固定して、取り付けたこの板に対して家具を固定するわけです。
そうすると、壁の方の穴は鬼目ナットを使用して何度でも再利用可能にできますし、家具の固定はこの板にするので、壁にボコボコ穴が空くことも無くて良いのでは無いかと。
(下の写真の板は角のR面加工をしていない板なので、若干イメージが違うかもしれません。)
で、取り付けですが…。
ちょっと時間が無いもので、また次回、ということで…。
このシリーズ、あと2回位で本当に完結できると良いなと思います…。
すんません…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です