作り付けの棚の”作り方”



コチラのキッチンの作り付けの棚の雰囲気、なかなかいい感じだと思ったのでちょっとご紹介させて頂きます。


シンプルな棚の作り方

何と言いましょうか、ま、良い感じの棚だと思うんですが、棚そのものだけを取って考えてみると、それだけの何の変哲も無い普通の棚なのかな、と。
確かに、横に長くて、シンプルで、色々ディスプレイするのに何かと都合がよさそうな棚ではあります。
でも、この棚の良さはどこなのか、というと、最終的には「ディスプレイしてあるもの」に依存する部分が大きいのかな、と。
だったら、こんな雰囲気の棚を作りたかったら、棚はとりあえず適当に作っておいて、棚に飾るものは後から考えれば良いか、というと、そういうわけでもないと思うんです。
棚というのは家の機能の一部なわけで、例えば家を建てるときなんかに、「何となくココらへんに棚が有ったら便利かな」という感じで棚を作ってしまうこともあると思います。
それが必ずしも問題だとは思わないですが、そういう棚の作り方についてよくよく考えてみると、そのやり方は100点満点の30点くらいなのかな、と。
ちょっと考えてみればわかることですが、一言に棚と言っても、奥行きは15cm位のものから1m弱位のもの、幅にしても、幅40cm位のちょっとしたものから、壁一面に作りつける様なものまで、用途に応じて相当色々なものが考えられるわけです。
で、その棚をどんなものにするか、というのは、最終的には「何を置くか」というところにつながってくるのかな、と。
この写真の棚にしたって、仮にコレが奥行き50cm位の棚だったとしたら、こんな雰囲気になってなかったと思うんです。
でも、ここキッチンですからね。
ちょっと油断すると、すぐに調味料とか調理器具とか、色々な種類の小物類、大物類が溢れかえってしまうような「作業場所」なわけです。
大抵の人は、大きくて、収納効率が良さそうな棚を作ってしまうのでは無いでしょうか(くどいようですが、それが悪いと言いたいわけでは無いです)。
このキッチンにこの棚を作るためには、棚を作る前の段階で、「こんな感じの用途にしよう(この棚の場合で言えば、収納棚ではなくディスプレイ用の棚にしよう、とか)」というアイディアが決まってなければいけないのかなと。
もっと言えば、本当に良い感じの雰囲気の棚を作りたかったら、「こんなグラスやオブジェなんかを飾ろう」とか、「グラス類は赤とグリーンの可愛らしいものを入れてみよう」とか、そういった具体的なイメージまで、予め必要なのかもしれないのかな、と。
そこまで考えてあれば、じゃ、棚を作る場所はココ、サイズはこの位、材質は何、色はどう、というあたりがピタリと決まってくるわけです(そんなことをいちいちやってられない、という気もしますが…)。
タイトルからして、「DIYの棚の作り方」的なことを期待して訪問された方、すいません…。
でも、こういうのも、棚を作るにあたって考えておくべき内容、知っておくべき内容の1つなんだと思うんですよね。
Photo ©Sanctu

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