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【地に足がついた生活】板張りの床と和の空間



家を建てるときにやりたいと思っていたことの一つに、「和の空間を作る」というのがありました。

といっても、きっちりとした和室を作りたいとかそういうコトまで考えていた訳じゃなくて、リビングの一画をちょっとした畳敷きの場所にしてみたいとか、そういったレベルなんですけどね。
結局は、スペース的な問題とか色々ありましてこのアイディアは実現しなかったんですが、この写真を見ていたら、「やっぱやっておけば良かったかな」とか思いまして。
この写真、Tumblrで発見しまして、大元は確認できなかったんですが、恐らく日本のどこかのお宅の寝室とお庭なのかなと。
何かスゴく良くないですか?
海外の方々からも、”nice bedroom”、”zen garden”とか言われちゃったりして、かなり好評を博している様子です。
この落ち着いた独特の雰囲気、外国人の方でもわかるもんなんでしょうね。
でも、やっぱり日本人が一番この良さをしっかりと理解できるはずだと思うんですよ。
この雰囲気、日本人だったら、何の説明もされなくてもすっと染みこむように馴染んでくれますもんね。
ベッドでなく、床に布団を敷いて寝るというのが、これまた良いですよね。
実は僕、今は寝室のフローリングの床に布団を敷いて寝てるんです。
寝室にはセミダブル×2=クイーンサイズの立派なベッドが入ってるんですけど、子供たちに奪われまして…。
2人目が生まれてしばらくは家族4人で一緒に寝てたんですが、ある段階でキャパを超えたという判断がなされたらしく、いつの間にか僕用の布団が新規購入されてまして…。
でも、負け惜しみで言う訳じゃ無く、床に布団を敷いて寝るのって何かスゴく落ち着いて良い感じだったりするんですよ。
床で寝始めて改めて感じたんですけれど、「床よりも高い位置(ベッドの上)で寝る」という行為って、本人も気がついていないけれど、人間にとっては大なり小なりのストレスが有るのかなと。
ずーとベッドで寝ていて、あるとき床で寝る生活に切り替えると、ふとそういうコトを感じたりもします。
ウチの寝室は3階なんですけれど、コレが1階だったりしたら、まさに「地に足がついた状態」で寝ることになるわけで、更にもっと良い感じだったりするのかなと。
ま、たまに家族がいないときにベッドで寝ると、「やっぱベッドって、ふかふかしてて気持ち良いよね」とか思うのも確かなんですけどね…。
実際のトコロは、こういった作りの建物って建物の気密性とか暑さ寒さの話まで考えると、機能や性能では近代的な工法で建てた住宅に敵わない面があるのは否めないとは思うんですが、サッシとか断熱とかそういった部分に極力最新のものを用いつつ、出来る限り「純和風」を目指してこういったお部屋を作ってみたりすると、実用面にも優れた素晴らしい和室が作れちゃったりするかも知れません。
今からでも遅くないかな。
将来リフォームするときには、こういうのも検討課題の一つに入れてみたいと思います。
このお部屋の雰囲気のキモは、「和風の板張りの床」もさることながら、「和風の建具」と、その向こうに広がる「和風の庭」が重要なポイントだと思いますので、3階の寝室じゃ話にならないとは思いますが、2階のテラスを和風に持っていくとかして頑張れば、何とかしようがあるんでしょうかね…。
まずは盆栽からかな。

【絶妙な距離感】吹き抜けのリビング・ダイニングと階上の個室



家族で暮らすリビング・ダイニングを大きな一つの空間として作りたかったら、こんな感じにするという手もアリかも知れません。

コチラ、ブラジル・サンパウロに建つお宅のリビング・ダイニングでして、どうも一般の住宅ではなくてゲストハウス的な建物のようなんですが、正直言ってよくわかりません…。だって、原文がスペイン語な上に、ページがFlashで作られてるせいで翻訳させるのも面倒な感じだったんですもの…
1階フロアはリビング・ダイニングと中庭的な空間になってまして、その上は全面吹き抜けです。
で、階を上がっていったところにそれぞれの個室がある作りになってるんですが、この作りがまた、なかなか面白いなと。
もしかして、個人宅でも別にこんな作りしたら意外と良いんでは無いかと思いまして。
例えば4人家族で暮らしていたとしても、結局のところそれぞれが個室を持っていたら、当然のことながら、「個室にいるか(独りで過ごすか)」「リビング・ダイニングにいるか(皆といるか)」のどちらかになります。
で、「家族が一緒に過ごす」というコトに重点を置いたとすると、先ず第一に、「共有スペースそのものの使いやすさや過ごしやすさ」というものが大事で、「その共有スペースと各個人の個室をどうつなげるか」というのが、その次の課題になるわけです。
このリビング・ダイニングの開放的な雰囲気は、家族で暮らすための共有スペースとして十分に良い感じだと思うんですが、「次の課題」である「個室と共有スペースのつなげ方」がもっと面白いです。
このお宅の場合、リビング・ダイニングが吹き抜けになっているお陰で、「各個室と共有スペースが直接接続された作り」になっているわけです。
これって、アリそうで、よく考えるとなかなか難しいことなのかなと。
リビング・ダイニングと各個人の個室が直接つながっていることって、普通の家では無いですよね。
大抵はフロアが異なるとか、同一のフロアでも廊下を介しているとか、そういった作りになっているのでは無いかと。
仮に、「リビングの壁面のある扉を開けたら、そこがいきなり長男の部屋」みたいな間取りにしたら、きっとお互いにかなり落ち着かないだろうし、実際にもいろいろと不便だったりする気がします。
かと言って、全然別のフロアや廊下を介して隔てられた場所に個室を作ると、場合によっては完全に隔絶されて、家族間のコミュニケーション不足の加速につながって行ったりもするわけで。
そう考えると、この「リビングの吹き抜けの上に個室につながるドアが有る」という配置は、「同一の空間にありながらも適度に隔たっている(又は、別の空間にあるのに適度につながっている)」という絶妙な距離感を実現しているのでは無いかと思ったわけです。
コレがベストな形のかどうかという細かい話はともかくとして(個人的には非常に優れたやり方なのでは無いかと評価していますが)、共有スペースと個人のスペースをこういった形で接続するというやり方は、非常に面白いと思いますね。
ちなみにこのお宅のリビング・ダイニング、ほとんど屋外同然な感じになってます。
コレも個人的にはかなり大好物な感じですが、1年を通じて比較的温暖な気候のサンパウロだからこそという感じでしょうか。
万が一将来沖縄あたりに別荘を建てることでも有ったら、是非とも真似してみたいですが…。
( via domus )