良いなと思った家や内装、家具など」カテゴリーアーカイブ

【青空保証付き】大きな天窓のある寝室



明けましておめでとうございます。

今年も住宅デザイン.comをよろしくお願いいたします。
さて、新年一発目の投稿、出来れば何か「特別なもの」をと思っていたんですが、そうそう特別なものが転がっているわけもなく、とりあえず淡々とスタートを切ることが重要なのかなということで…。
こちら、大きな天窓のある寝室です。
この天窓は良いですね。
僕の自宅にも天窓があるのでよく解るんですが、天窓って、天井にはめ込んでみると意外と小さいんです。
例えばウチで使っているのはトステムの70cm×50cmくらいのタイプのものでして、これを寝室の天井に3つ並べて入れています。
そこそこのサイズがあるので寝室はかなり明るくはなっていますが、正直いってこの程度のサイズの天窓では、「空を見る」とか「開放感」というのは得られないのかな、と。
確かに窓を正面から見据えれば、その向こうに青空や夜空を見ることは出来るんですけれど、実際の生活の中で「窓を正面から見据える」なんてシチュエーション、そうそう無いんですよね。
じゃ、わざわざ天窓の正面に回りこんで空を眺めるのかといいますと、そんなことしてたらリラックスもクソも無くなってしまうという…。
その点、この天窓だったら150cm×150cmくらいはアリそうですので、多少ずれた箇所からでも十分に「空」を感じることが出来るのでは無いかと。
しかも、ベッドの真上に配置してありますし、枕の真上が天窓という絶妙なレイアウトになっていますので、毎晩のように夜空を眺めながら眠りに落ち、毎朝のように青空を眺めながら目覚められるという、最高の環境が約束されてしまうわけです。
150cm×150cmの天窓というと、面積的には70cm×50cmの天窓6枚分くらいはありますので、そうそう何処にでも入れられるわけでは無いかもしれませんが、躯体などの制約が許すのであれば、思い切ってなるべく大きめの天窓を入れてしまったほうが良いのかな、と。
ただしこれだけ大きい天窓だと、朝は激しく明るく、夏は相当暑く、冬はもしかすると結構寒くなったりもするかも知れませんので、そのあたりを十分に検討して、何らかの対処を考えた上で導入することをオススメします。

【用途と配置と計画性】バルコニーの屋外ダイニング



ウチのテラスが「無駄にそこそこ広い」というお話を今までにも何度か書いたことがあるんですが、「ホントはこんなモンで十分なのでは?」ということをつくづく思い知らさせるようなバルコニーのダイニングを発見してしまいました…。

間取り図で確認すると、奥行き1.8m、幅2.2mといったところでしょうか。
こういうのを見てしまうと、「家は広さじゃないな」と思ってしまいます。
全然広くないですけれど、このバルコニーはホントに良さそうです。
コンパクトながらも必要なものが全部揃っていて、天気が良い日は必ず出ていたくなるような、そんな雰囲気を醸してますよね。
この「必要なもの」というところがポイントなのかなと。
言い換えると、このバルコニーは「目的が明確」だからこそ、狭くてもこんなに良い感じに仕上げられているんだと思います。
「屋外ダイニング」にしようという目的・用途がしっかりと定まっていて、その上で、コーヒーを飲んだり朝食を食べたりというダイニングとしての使用に「必要にして十分なもの」をしっかりとコンパクトなスペースに収めてあるわけです。
位置関係も重要ですね。
このバルコニーのすぐ脇が、ダイニングキッチンになってます。
決して広々としたダイニングじゃないですけれど、家族4人くらいで暮らす分には十分な感じですね。
で、この写真の右手前付近がバルコニーに出るための扉になっているわけです。
このくらいダイニングやキッチンからの距離が近いからこそ、日常的に「表に出よう」という気にさせられるんだと思いますし、そのくらい気軽に使えるスペースで、しかもメインのダイニングがすぐ隣にあるからこそ、「狭くても必要にして十分なものがあればそれでOK」という、最初の写真の雰囲気につながっていくのかなと。
やはり、「目的を明確にして、配置をしっかりと考える」という基本的なあたりをしっかりと抑えることが重要なんですよね。
ちなみにこのお宅、こんな良い感じのコンパクトな書斎があったりもします。
間取り図で確認してみたことろ、この書斎、玄関の扉を開けた正面にいきなりあるコトになってるんですけれど…(玄関正面の”arbetsplats”というのが、スウェーデン語の「職場」とか「ワークスペース」という意味です)。
最初に間取り図をみたときには、「コレは流石に落ち着かないのでは?」と思ったんですが、よくよく考えてみるとこういうのもアリなのかなと。
ちょっと持ち帰り仕事をしたり、本を読んだりするのであれば、ダイニングやリビングなどの家族の共有スペースとは隔てられている場所の方が良いわけです。
このレイアウトだったら「玄関を出入りする人」以外とは顔を合わさなくてすむわけですし、「お父さんが家にいる時間=休日と夜」ということを考えれば、この場所で問題無いどころか、もしかするとベストくらいの配置なのかもしれないなと。
そう考えてみると、この一風変わった書斎のレイアウトも「目的を明確にして、配置をしっかりと考える」の結果なのかなと。
計画性って大事ですよね。