家に暖炉を設置してみました。
うちはヨツールというノルウェーの
会社の暖炉を入れてます。
多分、暖炉やストーブの世界では
メジャーなところだと思います。
今時は壁に埋め込めるタイプもあります。
うちは、収納にしたエリアの居室よりの壁に
埋め込んでみました。
周りは耐熱レンガで覆っています。
値段もそれなりにはしましたね。
本体と設置費等込み込み100万円位はしたと思います。
冬しか使いませんけど、でも、それだけの価値は
あったと思いますよ。
輻射熱の暖かな暖房器具、という点は素晴らしいと思いますが、
炎を眺める、という、現代の日本ではとても非日常的な行為を、
日常的に楽しめる、という点は暖炉でしか実現できませんから。
こういった、半ば趣味のスペースを自宅に作り込むことは
とっても大切だと思います。
家が一生に一度の買い物、という言い方は正しいと思いますし、
自分の願望や妄想はできる限り取り込んだ方が良いと思います。
一般の家庭でも、壁面などに埋め込むことによって、
思ったよりかなり簡単に暖炉を設置することが可能です。
その場合には、輻射熱を充分に利用し、且つ、安全性もふまえ
耐熱レンガで周囲を覆う等の考慮が必要になります。
僕のうちに暖炉を設置した際の、周囲、煙突を含む施工図面と
費用の見積もりをpdfにしてまとめてあります。
ご興味のある方は、こちらからダウンロードしてみてください。
暖炉メーカーヨツール Jotul へのリンクです。
「家を買った、建てた際の経験談やエピソード」カテゴリーアーカイブ
暖炉と薪ストーブの違い
昔、暖炉と薪ストーブの違いについて
・暖炉は炎を楽しむためのもの
・ストーブは暖房器具
と聞いたことがあります。
これはその人なりの解釈だったのだと思いますが、
wikiの暖炉の項目によると暖炉と薪ストーブの最大の違いは、
輻射熱の利用の有無だそうです。
暖炉は輻射熱を利用してさらに薪を燃焼させるそうです。
いきなり難しくなってしまいました・・・。
輻射熱というのは、遠赤外線等の電磁波によって、
隔たった空間に、物質を経由しないで直接伝播する
熱エネルギーのことです。伝播すると途中の段階では
熱エネルギーの形ではなく、伝播先の物質に到達した際に
熱エネルギーになります。
これに対して、空気や水などを介して熱が伝導する、一般的な
熱エネルギーの伝播を、伝導熱と言います。
簡単にいうと、フライパンで肉を暖めると、表面から熱が伝わって
焼けていくのが伝導熱で、電子レンジで肉を暖めると、電磁波が
内部に直接届いて内部も均一に焼けるのが輻射熱です。
電子レンジで使用されている電磁波は遠赤外線ではありませんが、
電磁波が肉の内部に直接あたって、そこで熱が発生する、という
仕組みは、遠赤外線による輻射熱と同じ仕組みです。
で、話を戻しますと、暖炉の特徴は、この輻射熱によって周囲の
耐熱レンガ等を暖め、その暖まった熱によってさらに薪を
燃焼させる、という効果をもっているという点なんだそうです。
冒頭の『暖炉とストーブの違い:暖炉は観賞用』の話は、
きっとこういうことだと思います。
ストーブは前面が密閉式のものが主流で、暖炉も近年は
ストーブ同様、前面は密閉式ですが、昔の暖炉は前面が
開放式になっているものが多かったと思います。
前面が開放式の暖炉は、燃焼する際に周囲の空気を
どんどんと消費してしまい、その結果、燃やせば燃やすほど
暖炉から遠い箇所ですきま風が厳しくなる、というデメリットを
持っていたそうです。
僕の知り合いの方は、上記の特徴を捉えて、
『暖炉は観賞用』という表現を使ったのではないかと思います。
ちなみに現在では、暖炉下部の灰箱下に空気の取り入れ口を
つくり、また、前面を密閉式にすることによって、上記の
すきま風の発生を防止しているものが主流と思いますので、
暖炉だからといって寒い、ということは無いと思いますね。
うちの暖炉も、とても暖かです。