自宅の敷地内にこういう回廊みたいな小路が作ってあるのって、ちょっと良くないですか。
全開口のスライドガラスドアでリビングとつながる、コンパクトな芝生の庭から、
直接屋内に入らずに、その脇の通路を抜けるとこんな感じ。
半日陰でも育つものの多いシダ植物と、つる植物の組み合わせ。植物の生命力を感じさせてくれますよね。
この通路を通ってリビングへサイドからアクセスしても良いですし、
その奥へそのまま進むと、ダイニングエリアにも直接アクセスできるようにもなってます。
同じ作りのウッドデッキのスペースが、奥のバスルームの脇にも用意されてたりして。
ここにベンチでも置いて、季節の良いときなんかは、時間の許す限り入浴と夕涼みを繰り返して、なんてのも素敵ですね〜。いっそのこと、ここにデイベッドを置いちゃって、ついでに2台目の冷蔵庫とビールでもあったら、休日の夕方はもうココだけで十分かも。
躯体の脇にこれだけの空間が設けてあれば、室内へは相当な量の光が入り込んできますし、空気の流れも格段に違ってきます。そこに更に、複数の導線によってもたらされる空間の拡がりが加わって、物理的な広さを遥かに超える開放的が感じられるスペースになってくれているのではないかと。
ちなみにこちらのお宅、庭をまたいだ向こうの空間も、離れ的なお部屋が作ってあったりして。
お庭が中庭のようになってるんですね〜。
土地の利用効率の面からみても、建物の建築費用の面からみても、単純に1つの躯体の建物として建てるよりも無駄な部分が多々あるわけで、そういった意味では当然かなり贅沢な作りと言えますけど、その「無駄」が生み出してくれるものってめちゃめちゃ大きいのかなと。
こちらのお宅、横幅が狭く細長い形をした「うなぎの寝床状」の土地に建っているわけですけれど、これだけ奥行きがあると、うなぎの寝床状といっても、奥へ奥へと吸い込まれるていくような独特の拡がりが感じられて良いですね〜。
決して狭い土地というわけでもないですし、日本でいうところの狭小住宅というのともちょっと違いますが、細長くコンパクトな土地を上手に使って家を建てるための「ヒント」にできるものが色々とあるお宅だと思います。
( via freshhome )