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【失敗例・参考・備忘録】子供部屋に関する検討・悩み(後編)



さて、前回「【失敗例・参考・備忘録】子供部屋に関する検討・悩み(前編)」として、主には家を建てる段階でのプランニングにまつわる「失敗」「悩み」について書いてみたんですが、今回は、「じゃ、どんな子供部屋を作ればいいわけ?」という、具体的な子供部屋の中身について、ウダウダと考えてみたいと思います。

※こんな感じの「カラフルだけど、スッキリして良い感じ」な子供部屋とかも良いですね。
一口に「子供部屋」と言いましても、実は色々な要素が絡むわけで、「どんな子供部屋を作るのか」を考えるときには、まずその「要素」を把握して、それぞれについて具体的に考えながら進めていくのが良いのかなと。
【子供部屋作成にあたっての要整理項目】
 
(1)そもそも子供部屋は何歳から何歳まで必要なのか。
(2)子供部屋には一体どんな家具が必要なのか。
(3)子供部屋はどの位の広さが必要なのか。
(4)子供は何人いるのか。性別は?
(5)どこに子供部屋を作るか。
とりあえず考えなければいけないのは、こんなところでしょうか。
順番に一つづつ考えて行きたいと思います。
(1)そもそも子供部屋は何歳から何歳まで必要なのか。
まあ、家庭の方針にもよるとは思うんですが、1歳2歳というのはさすがに親と一緒に寝ている時期なのかな、と。
なので大抵のケースでは、幼稚園に上がる4歳くらいから小学校に上がる前後あたりで子供だけで寝るようになる=子供部屋が必要になる、ということだと思います。
では、いつまで必要なのか、という話ですが、これは正直言ってかなり幅広く、短ければ恐らく高校卒業まで。長ければ社会人になってからもその部屋にいる可能性があるわけです。
ただし、何にせよ、子供が中学生にして自立して出て行ってしまう、ということは無いわけで、実は「最低でも、体格的に大人になる時期まで」子供部屋は必要なわけです。
答えは「4歳くらいから、ほぼ大人になるまで」ということでしょう。
引き続いて(2)に行きたいと思います。
(2)子供部屋には一体どんな家具が必要なのか。
(1)で書いたように、「子供部屋」と言いながらも、高校生大学生という時期まで継続して利用される空間なわけで、ベッドにしても、机にしても、収納にしても、全てのものが「(半)大人サイズ」になっても対応できるような部屋にしておく必要があるということを忘れてはいけないわけです。
コレは実は大きなポイントの一つなのかなと。
子供の頃はそれこそベッドと小さなテーブル、イスと絵本やおもちゃを収納しておく棚くらいがあれば十分なわけですが、中学生高校生ともなればベッドも机も大人サイズ、収納だって、勉強道具に部活の道具、服もそれなりに持っているでしょうし、趣味の物、本やCDに(今どきは違うかも知れませんが)なんかを収めておく棚だって必要です。
ご自身の生活、色々な持ち物を具体的にイメージしてみて欲しいんですが、子供部屋というのは、最終的には「大人である自分がそこで暮らせるくらい」のサイズの家具が必要であり、そのくらいの収納が必要ということなんです。
イスや机は成長とともに大きくしていくしか無いかもしれませんが、それ以外の家具、特に棚や収納の類などは、「子供だから」と考えるのではなく、最初から、ある程度の最終形を考えて効率的に作り付けておくのが良いのかなと。
二段ベッドには将来大きくなってからも分割して使い続けられるタイプのものもありますが、子供の成長にあわせてリフォームを入れるプランなどでは、「幼少期は子供用の小さな二段ベッド」「少年期の後半〜青年期を迎える前にリフォームを入れ、フルサイズのベッドを導入」という計画にした方が良い場合もあると思いますので、自宅の計画にあわせて購入を検討しましょう。
では続きまして、
(3)子供部屋はどの位の広さが必要なのか。
です。
 
上記の話を踏まえると、最低でも5〜6畳くらいのスペースは必要なのかなと。
使い勝手の良い作り付け棚や戸棚を作っておくと、収納効率が上がって省スペースに一役買ってくれるのでは無いかと思います。
省スペースという意味では、ベッドや机などのメインの大物家具と収納スペースを上手に組み合わられるレイアウトもしっかりと検討したいところです。
(4)子供は何人いるのか。性別は?
申し遅れましたが、このプラン、あくまで僕の自宅用のお話ですので…。
ウチは子供2人、2歳の年齢差で、上が男4歳と下が女2歳であります。
ということで、最終的には必ず個室が2部屋必要になりますね。
部屋を分けなければいけなくなるのは、恐らく小学校高学年くらいでしょうか。
上が小学校6年生、下が小学校4年生くらいというところが一つの目安かなと考えています。
そう考えると、今から7〜8年後まではとりあえず1部屋で良く、それ以降は2部屋必要になる(または2部屋に分割する必要がある)わけです。
幼年期〜少年期前半の部屋は、家具の類もそこまで大きくないですし、物もそこまで持っていないでしょうから、最小で「2人で6畳」くらいでも大丈夫かなと。
ウチのようにスペース的/部屋数的に問題を抱えている場合は、「当初は大きめの贅沢な部屋を夫婦で使い、小さな部屋に子供2人」「子供が大きくなってきたら、大きな部屋の方を2部屋にリフォームして子供部屋に」「大人は小さな

【失敗例・参考・備忘録】子供部屋に関する検討・悩み(前編)



ここ最近、子供部屋のことについて色々と考えてるんですけれど、コレ、ホント難しいですね…。

これから家を建てる方は、予めよーく検討しておくことをオススメします。
(この2段ベッド、低くて結構可愛らしい感じで好きです。あんまり高いと、子供が小さいウチは落ちたりしやしないか気になりますしね…)
つい先日も、「いつかは書斎を明け渡して子供部屋に…」という話を書いたんですが、僕のウチの場合、そもそもあまり細かく想定・検討もせずに家を建てたもので、将来的に部屋が足りなくなることが確定しております…。
なので、どこかのお部屋をどうにかして、足りない部屋を新たに創りださなければならないんですが、コレがなかなか難しい…。
無計画にやるとどういうコトになるのかというあたりを、(お役に立つかどうか不明ではありますが)これから家を建てる皆様の参考として、また、自分がこれから色々と考えていくにあたっての備忘録として簡単にまとめておこうかなと。
【計画性が無かったトコロ・想定しきれなかったトコロ】
(1)子供の人数と性別の想定に関する「甘さ」
僕のウチは子供が2人います。
結婚当初から、夫婦ともに「子供は2人以上欲しい」と思っていたんですが、家を建てた段階では長男しか生まれておらず、コレばかりは2人目が出来るかどうかも分からないので、何となく曖昧に考えていました。
ところが、幸運にして2人目を授かり、しかもそれが女の子だったという…。
「曖昧に」というのは、もっと具体的にいうと「子供は1人だけかも知れないし、2人目が出来ても、2人目も男なら同室でも良いし」というくらいに考えていて、「ま、2人目ができてそれが女なんて可能性は半分以下、せいぜい30%くらいかな」というくらいに考えていたわけです。
確率論で言えば一見合理的な考え方だったようにも見えますが、自分がつくづくアホだったなと思うのは、「家を建てるなんて重大なイベントに対して、30%もの大きな確率を軽視した」という点ですね。
家の部屋数なんて後からどうこうするのは簡単なことでは無いわけで、「3回に1回もの確率で起きることならば、起きると思って準備すべき」というのが正しい考え方だったわけです。
(2)書斎を部屋数のカウントに入れたくせに、書斎を手放したく無い
仮に家族が増えて部屋が足りなくなった場合、「いざとなったら書斎を子供部屋に流用すればいいや」と考えていたんですが、正直言って書斎を手放したくないわけです。
それだったら、書斎を手放した後に別の場所を次の書斎にする方法なりを考えておくべきであって、自分の中で思いっきり矛盾してしまっているという…。
これも、「ホントに必要になるかどうかわからないしね」と考えて自分に逃げ道を与えてしまったという「甘さ」からきた失敗だと思います。
書斎にかぎらず、ドコかの場所を別の場所にコンバートするような想定のプランを建てるのであれば、それで本当に困らないのか、困るようであれば、その対応策をそれとセットで考えておくことが必要だったのかなと。
(3)大きな地震の発生と1階の部屋の扱い
家を建てた(2007年)当時も、「近い将来は関東(東京)にも大震災がやってくるよ」と言われ続けていました。
でも、何となく「大丈夫だよね」と思っていたんですよね…。
「ホントに起きるかどうかなんて誰にもわからないし」「本当の震源直下じゃなければ震度もせいぜい5強から6弱くらいだろうし」「今の耐震基準で建ててるわけで、家も簡単に倒壊なんてしないだろうし」と…。
しかし、2011年3月11日に発生したマグニチュード9.0という巨大地震を経験して、その後に子供部屋のことを考えている今の状況では、色々と思うことがあります。
今回の大震災を経験して、1995年に起きた阪神淡路大震災の際に聞いた「ある話」を思い出したんです。
当時、僕は大学生でした。
大学で所属していた運動部で、関西の某大学と年に1回定期戦を行なっていまして、先方の選手からこんな話を聞いたんです。
『揺れが治まって寝室の扉を開けたら、2階だったはずなのに、1階になっていた』
その建物は恐らく、1981年の耐震基準改正以前の「古い耐震基準」で建てられた古い建物だったのだろうと思います。
場所も確か、かなり揺れが激しかったエリアだと言っていた気がします。
だからそんなコトになったんだろうと思います。
しかし、東日本大震災のような地震を経験して、自らの子どもたちの子供部屋のことをリアルに想像すると、どうしても1階には作りたくない気になってしまうんですよね…。
大丈夫だろうとは思うんですが…。
これも「想定が甘かった」点の1つなんだろうと考えています。
今更ですが、コレを回避するためには、「出来る限り1階には居室を作らない」という想定で家の間取りをプランニングするのが良かったのかなと。
1階にはクローゼットや浴室、トイレなんかを集中的に集めるようにしておくとか。
全部の居室を2階に持っていくのは現実的に無理だとしても、1日の1/3〜半分近くの時間を過ごす寝室は、基本2階より上に作るようにするとか。
あと、1階に作った書斎は子供部屋や寝室にはコンバートできないつもりでいるとかね。
ま、そもそも地震なんて、気にしなければ問題でもなんでも無いのかも知れませんけど、一度気になりはじめてしまうと、どうしようも無いですよね…。
コレは自分に対する言い訳でもあるんですが、(1)と(2)の問題だけだったら、やり方を色々と検討することでどうにでもなるんだろうと…(後編に続きます)。