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ライティングの参考 照明の色と補色



こちら、住宅の写真では無いんですが、色の感じがとても綺麗で良いなと思ったのと、実際の家の中のインテリアや照明の参考にもなりそうだな、と思ったので、ちょっとご紹介させて頂きたいと思います。

Photoshopを使って加工した画像では無いそうで、純粋に照明によってこういった雰囲気を作り出しています。
こちらが元の状態で、色のついた照明を使って、上記の写真の様な状態を作っているとのこと。
照明の細かなセッティングなどは不明ですが、ざっくり言いますと、以下の様なことをして撮った写真なんだそうです。
・車の後ろに紫色の照明
・撮影者の後ろ側にグリーンの照明
・車の下(下部?)に対して赤い照明
・車の車内に赤い照明
ちょっと翻訳に自信が無いんですが、大体こんな感じだと思います(説明の中で、「”Gel”で色をつけて」という様なくだりがありまして、この”Gel”の意味がよくわからなかったんですが、恐らくは、照明に色を付けるための、セロファンの様な薄い色付きの膜のことだと思います)。
こんなパターンもあります。
こちらは製乳工場の中の様子なんですが、右手から緑のLED照明、左手から赤いLED照明で照らして、ついでに天井に対しても赤いLED照明をあてたパターンです。
同じ製乳工場を、手前のエリアを撮影者側から普通の白いLED照明で照らして、天井に対して紫のLED照明、床に対して赤いLED照明をあてて撮影した写真です。
こちらの写真自体は、住宅やインテリアとはちょっと違うんですが、家の中の照明に色を付ける、というのは中々面白いアイディアなのでは無いかなと。
最初に思いついた時には、「結構敷居が高いかな?」と思ったんですが、よくよく考えてみれば、照明やランプシェードを変えるだけでできてしまうわけで、やろうと思えば誰にでもできる「遊び」なのでは無いかと。
やってみるのは簡単かもしれませんが、こんな風に「良い感じ」に仕上げるのはそれなりの知識や試行錯誤が必要かもしれませんけど。
ちなみに、上で紹介した写真のライティングと補色の関係をみてみますと…。
こちらはWikipediaから転載のマンセル色相環です。
ミニや製乳工場の上の方は、赤と緑と紫を使ってるんですが、赤は結構オレンジがかった赤という感じだと思いますので、色相環で見ると、補色(対角線)というよりも、正三角形を作るような位置関係の色を組み合わせているみたいですね。
製乳工場の2枚目の方は赤と紫の組み合わせですので、グラデュエーションを成すような隣あった色合いを組み合わせているわけです。
組み合わせのパターンは好みによって色々と考えられそうですけれど、一部屋の中で組み合わせたり、リビングダイニングでそれぞれ組み合わせてみたり、やってみたら結構面白くなりそうな気がします。
暖色は食欲を増進させるらしいですから、ダイニングで黄色とオレンジあたりの暖色の照明を上手く組み合わせてみるというのもわかりやすくていいかもしれません。
個人的には、リビングで水色と黄色がかったオレンジを組み合わせたりしてみたい気がします。
Photo #1-#5©Owen’s , #6 via Wikipedia ファイル:MunsellColorCircle.png