【立体的空間活用】高さを生かしたロフトのワンルーム



えー、このベッド、部屋の中のドコに置いてあるか分かりますでしょうか。

上の写真のベッド、こちらのロフトのお部屋の中においてありまして、ダイニングエリアの反対側、パーティション風になっている構造物の向こう側にベッドルームがあるのかと思いきや…。
向こう側はこんなです。
ココはリビングとして使われているスペースのようです。
ベッドは置いて無いですね…。
そして、何故か棚が階段状になってます。
こういうの、つい最近ドコかで見かけたような気も…。
んで、この階段を登って行くと…。
その上がベッドエリアになっているという…。
コレ、なかなか面白いアイディアなのでは無いかと。
この作りのお陰で、壁面いっぱいに作り付けられた巨大な作り付けの本棚も最上部まで無理なく利用することができます。
しかも、ベッドの下の構造物、中身はなんと…。
バスルームなんです。
コレはちょっと意表を突かれました。
てっきり全体がクローゼットなのかと思いきや、確かにダイニング側は扉を開けるとクローゼットになってるですが、真ん中の扉を開けるとそこはバスルーム。
つまりこのロフトハウス、この1つの空間だけで全てが完結したワンルームになってるんです(キッチンはダイニングの奥側の壁に作り付けてある部分だけで、かなり貧弱な感じのキッチンですけど…)。
天井の高いロフトのお部屋のスペースを立体的に使うことで、空間全体をかなり有効に活用できているのでは無いかと。
実際にはこんな物件、そうそうお目に書かれないですけどね。
とりあえず何だか面白いから、ま、良いかなと。
( via ARCHI SCENE )

【小分けがもたらす自由】偏って並べられた3つの天窓



この寝室の3つ並んだ天窓の雰囲気、良くないですか?

なんというか、ちょっとした遊び心も感じられるし、それでいて別に奇抜だったりもしないし、単に大きな天窓を1つ入れたり小さいサイズの天窓を均等に3つ並べるよりもずっと良い感じなのでは無いかと。
しかもこの配置、意外とメリットもありそうです。
すぐに思いつくだけでも、
(1)均等に並べないお陰で、同一フロアの中でも、光がふんだんに入るエリアと、直射日光のあまり差し込まないエリアを分けて作ることが出来る。
天窓はかなりの光量を得ることができますから、迂闊に均等に入れてしまうと「明るすぎる」「眩しい」「暑い」など様々な後悔のタネになる可能性もあります。
「こっちは明るく」「こっち側はそこまででも無く」という色分けを予め設計して、小さな天窓を小分け且つ非均等に配置することで、必要な場所に必要なだけ光を取り込むようにも出来るわけです。
(2)1つづつ開閉出来る。
1つの大きな天窓だと、その1つを「開けるか」「閉じるか」「半開きにするか」、というくらいの選択肢しか無いわけですが、小さな天窓を3つ並べることで、「真ん中だけ開ける」「両脇だけ開ける」「3つとも半開き」「真ん中を半開きで両脇を…」など数えきれないくらいの開閉バリエーションを手にすることが出来ます。
面倒くさいと言われてしまえばそれまでですが、こういうことに関しては、いくらでも選択肢がある方が(僕は)好きです。
小さな天窓を沢山配置すると、コスト面でのインパクトは多少あるかも知れません。
例えば、某社の手動開閉式の60cm×60cm程度のサイズの天窓がリストプライスで80,000円前後。それに対して120cm×120cm程度のサイズのものがリストプライスで120,000円程度。
窓の面積的に言えば、ざっくりした計算で120cmのタイプは60cmのタイプ4個分に相当しますが、それに対して価格の差は1.5倍程度しか無いわけで、費用対面積で考えると、小さな天窓を3つ入れるよりも大きな窓を1つ入れたほうが約2.66倍もおトクということになります(逆に、仮に大きなタイプの天窓を2つ入れると、コスト的には小さい天窓3つ分と同等に近くなりますが、窓の面積が約2.66倍になります。ワケのわからん計算を長々としてしまってスンマセン…)。
ココに施工のコストまで考慮すると、確かにそれなりのコスト差が発生することは否めませんが、その結果得られるさまざまな「自由」は、人によってはそれなりの価値を見いだせるものなのでは無いかと。
どうでしょう?
コレからお家を建てる方、寝室の斜めの天井にもしも天窓を入れるなら、こんな感じの窓にしてみるというのもアリかも知れません。