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【寛ぎの空間】ガラスで囲われた階段下の読書コーナー



階段って、物凄くシンプルに考えるならば、フロアとフロア、空間同士をどう立体的に接続するかという機能についてだけ考えるというやり方もあるわけですけれど、そこにほんの少しづつ何かを足していくだけで色々なものを加えることもできるんですよね。

例えば、最高に雰囲気の良いリーディングヌック的なスペースにしてしまうことだってできるわけで。

ガラス張りの階段エリアの下のゆったりとした読書コーナー

階段エリアというにはあまりにも贅沢過ぎる寛ぎの空間。

かなりの余裕を持って作られたこの中開きの折り返し階段、回り階段や螺旋階段で作ればこの半分以下のスペースで収めることもできるわけで、そう考えると、この階段が如何に贅沢な作りをしているかがよく分かりますが、それだけのペースを余分に割いたとしても十分に納得ができるだけのものを得られてますよね。

 

1枚目の写真の右側、庭に隣接して作られたテラスのセカンドリビングからの風景。

リビングから、ガラス張りのゆったりとした階段エリアを望む

 

吹き抜け状になったスペースの壁面は、天井まで全てガラス張り。

ガラス張りのゆったりとした階段エリア

 

こうやって見てみると、この階段エリア、メインの躯体からは独立した外階段的な作りのものをサンルームのようにガラスで囲った、半屋外的スペースとして作られているのがよく分かります。

建物の内部にごく普通の階段を作っていたら、使えるスペースの広さも設置レイアウトにもそれなりの制約がつきまとってしまうわけですが、それを外に出してしまうことで、スペースにも余裕が生まれ、フロア同士の接続という本来の機能に対してもかなりの自由度が確保できるようになっているのかなと。

こちらのお宅の場合、スペースを有効活用するような意図は無かったのかなとは思いますけれど、スペースの広さ的な面で制約がある家を建てる際にも、建物の内部だけでやりくりをするのではなく、こういったものを参考にしつつ、外部や周辺を含めた全体の空間を上手に組み合わせるようなプランが検討できると、色々と面白いアイディアを考える取っ掛かりに出来そうですよね。

( via Home Adore )

【寛ぎの空間にも】ゆるい階段の脇の作り付け巨大本棚



階段脇の壁に本棚を作り付けるというパターンはたまに見かけますけれど、ホントはこんな形で作ることだできたら理想的なのかなと。

奥行き10m弱はありますでしょうか。壁一面天井まで全部本棚になってますから、コレは相当な収納力が期待できそうですね。
この階段脇の本棚、何よりも良いなと思った点は、階段がものすごく緩いところなんです。
見た感じ「50cm進んで15cm上がる」くらいですから、階段の傾斜は20度以下といったところでしょうかね。
階段脇の本棚って当然のことながら階段の途中にあるわけで、油断すると踏み外したりする可能性もありますし、どうしても、「落ち着いてのんびり本を探す」というのとはちょっと違う感じになっちゃうと思うんですよね。
でも、これだけのサイズの本棚だとお目当ての本を探すのも場合によっては多少苦労するでしょうし、「時間があるから、ちょっと何か読もうかな〜」と思って適当に本を探す時なんかは、それなりの時間を掛けて本棚と向き合うことになるわけで。
そういうときに、35度とかあるような普通の階段だと、やはりその階段を上ったり下りたりしながら探すイメージになるわけで、忙しない感じになっちゃうのは避けられないと思うんですよ。
その点、こんな感じの緩い傾斜の階段だと、本を探すのものんびりとできそうですし、ちょっと階段に腰掛けてパラパラと本をめくったりとか、なんだったらコーヒーとクッションでも持ち込んで、そのままここで読み始めちゃうという手もアリかも知れないかな、とか。
ま、こんな階段を自宅の中に作るというのは、色々な意味で間違いなく贅沢なことだとは思いますけれど、もしも諸般の事情が許すのであれば、こんな階段と本棚を作り込んでおいたら、お家の中に楽しい空間が1つ増えてくれますよね。