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【シンプルに満たされる】海沿いの高台のウッドデッキ



いつかこういう家を建ててみたいですね〜。

こちら、オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州ニューカッスルを拠点とする建築事務所 BOURNE BLUE ARCHITECTUREが手がけたリノベーション物件の1つなんですが、広いウッドデッキのテラスから望むタスマン海の雄大な景色が最高に贅沢じゃ無いですか?
この家の写真を見てて思ったんですけれど、都会に住んでいると、複雑な条件や色んな思いが絡み合っちゃて何でもかんでもごちゃごちゃになり勝ちですけれど、本来、家ってものすごくシンプルなものなのかなと。
例えばこの高台の家だったら、海があって、空があって、差し込む光と影があって、そこに流れゆく季節があってという、そのくらいのことについてじっくりと考ることさえできれば、その場所にどんな家を建てれば良いのかは自ずと決まってくるものな気がします。
大きな庇の下で日陰を楽しんだり、
夕暮れの中で徐々に同化していく空と海をバックに、ゆっくりとグラスを傾けてみるなんてのも良いですね〜。
リビングのソファから、朝なのか夜なのかわからないようなどんよりと青灰色がかった空を静かに眺めながら熱いコーヒーを一杯、なんてのも最高に情緒があります。
こんな場所で、四季の移り変わりや、そのときそのときの景色の表情のちょっとした変化を感じながら、何をするでもなく静かに過ごすことができたら、例えそれが休日のひととき、ほんのつかぬ間の癒しの時間だとしても、言葉に表せないくらいに自分自身を満たしてくれる貴重な時間になってくれるのでは無いかなと。
ホントにこんな家を建てるチャンスが巡ってくることがあるとしたら、場所選びに最低数年掛けるくらいのつもりで、じっくりと時間を掛けてやってみたいですけどね〜。
2014年、初夢かな…。

【奥行きと広がり】両端の屋外スペースと2つの階段



コチラのお宅、テラスとリビングの位置関係というか距離感がなかなか良い感じだなと。

テラスはこんな感じのウッドデッキ張り。
テラスに堂々と置かれたダイニングセットがサイコーに良い感じです。
で、家の中に入って、リビング側からテラスを見てみるとこんな感じ。
リビングとテラスの間の観音開きの扉を開け放っておくと、リビングとテラスはもうほぼ一体の空間になっちゃいます。
テラスとリビングの距離感の近さ、良いですね〜。
こんな感じだと、特別「外に出る」意識も無くテラスに出られてしまうと思います。
屋外空間であるテラスを、リビングやダイニングなどの屋内空間と同じく日常的に使える空間にするためには、屋内との距離感をこのくらい近くするコトが大事なのでは無いかなと。
ちなみにこのお宅、オーストラリア シドニーのボンダイジャンクションに建つお宅なんですが、家のレイアウトもなかなか面白いです。
結構な豪邸なのかと思いきや、それほどでもありません。
ウナギの寝床状の東西に細長い土地です。
1階がリビング・ダイニング・キッチンで、2階にベッドルームが3つ。
土地は幅6m×奥行き20m≒120平方m≒36坪といったトコロでしょうか。
日本でもどちらかと言えば小さい部類に入るくらいの広さですが、オーストラリアという土地柄を考えたら、土地の広さだけ考えたら相当な狭小住宅扱いになる物件なのでは無いかと。
でも、何でだかあまり狭さは感じ無いですね。
先ほどのリビング&テラスが西側で、1階の中心部分はダイニング・キッチンなんですが、逆の東側にもリビングと庭があったりして…。
1階のフロア全体を区切りの無い1つの空間として使って、更に東西双方に屋外スペースを作ってあるあたりが、このゆったりとした開放感のある雰囲気につながってますよね。
しかも、先ほどの西側のリビングにも階段があったんですが、コチラにも階段があって、東西どちら側のエリアからでも2階に上がれるようになってるんです。
土地の両端に作られた屋外スペースに加えて、2つの階段によって1階と2階を立体的に循環できるような動線を確保することによって、ウナギの寝床状の土地の両端から「端」の感覚が無くなってフロア全体に奥行きと広がりをもたせられているのかなと。
このやり方、日本の狭小住宅にも応用出来そうな気がします。
日本でやるんだったら、階段の下もしっかり有効活用する方法とか考えたら更に良い感じに持っていけそうな気が…。