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【開放感抜群】コンパクトな躯体に大きなお部屋



このお宅はかなり面白いですね〜。

コチラ、ロスの北部、Cazador Steetに建つ一軒家なんですが、ロケーションからしてオモシロいです。
高台の斜面に、こんな感じで建ってます。
模型で見てみますと、こんな感じ。
当然基礎はガッシリ打った上にガルバリウムの屋根で軽く仕上げてという感じなんでしょうが、それでもちょっと勇気が要るような…。
でも、こんだけ頑張っちゃえば、窓からの眺めは相当良いでしょうからね。
このお宅、立地だけじゃ無くて、中に入ってもかなり面白いんです。
この玄関から
中に入ると、
いきなり30畳くらいのリビング・ダイニング・キッチン。
説明が後先になりましたが、このお宅、家自体はそれほど大きくないです。
建坪1,200スクエアフィートということですので、坪換算で32坪というくらい。
日本のお宅でも、都市部の、普通か、もしかすると少しコンパクト目な部類に入るサイズといったところでしょうか。
アメリカ・カリフォルニアという土地柄から考えたら、相当な狭小住宅に分類されるサイズだと思います。
で、32坪ということは畳数換算では64畳なわけですが、その内の約半分の広さが丸々1部屋のLDKになっちゃってるわけで。
天井高いっす。潔く屋根まで吹き抜けちゃってます。
玄関のすぐ脇がキッチン。
1階は道路側から見て建物の右側半分がこのリビング・ダイニング・キッチンで、左側の手前がガレージ、左側の奥側がバスルームになってます。
そんだけしか作ってません。
贅沢過ぎると言いましょうか何と言いましょうか…。
で、2階に上がりますとベッドルームが。
天窓、めちゃめちゃデカいです。
これだけデカいと、「ほとんど外」くらいの開放感が得られてしまうのでは無いかと。
一応ワークデスク的なモノが一つ置いてありますが、後の家具はベッドオンリー…。
相当スッキリしていて開放感もあってという感じで、ベッドルームとしてある意味最高なのは間違い無いとは思いますが、クローゼットとかも特に作り付けられませんし、大丈夫でしょうか…。
で、2階のお部屋は以上です。
リビング・ダイニング・キッチンの上は屋根まで吹き抜けちゃってますので、2階部分はガレージの上だけ。階段エリアを差し引いて、20畳分くらいの空間でしょうか。
それをベッドルーム1部屋にしてしまっているという…。
つーことは、このお宅、一軒家にして…1LDK…?
…かなり適用範囲が限られる物件な気がします…。
「夫婦2人向け物件」という感じなんでしょうが、それにしても思い切りが良すぎるかなと…。
ま、若い夫婦でも、2階のベッドルームを将来リフォームする前提で予め8畳+6畳+6畳とかに区切れるように設計しておけば、子供が2人くらい出来ても大丈夫なのかも。
絶対に収納が足りなくなりそうなので、そこら辺はくれぐれも漏れの無いように検討しておく必要があるとは思いますけど。
しかし、許されるならば一度はこんな感じのお宅に住んでみたい気はします。
子供たちが全員独立した後ならイケるかな。
( via Architizer )

【狭さも一つの選択肢】コンパクトで居心地の良い空間



こういう雰囲気のダイニングキッチン、このサイトでも何度かピックアップしたことがあるんですが、こういう写真を見る度に必ず考えることがあります。

どうでしょう、この可愛らしい雰囲気。
「大きいことは良いことだ」というのは実は某製菓会社のCMソングだったらしいですが、確かに大きいことは良いことかもしれませんが、別に大きくなくても良いんだよね、と。
4人家族くらいまでであれば、このくらいのダイニングだって十分です。
確かにこのサイズのダイニングじゃ友人を呼んで食事というのは厳しいかもしれませんし、家族だけでもクリスマスとかに豪華目のパーティとかをやったら、スペースがちょっと足りなくなり気味になる可能性もあります。
でも、その代わりに、リビングが少しゆったり気味に作れるかもしれませんし、ちょっとした趣味のスペース用の部屋をもう一部屋作れちゃうかもしれません。
そりゃ、際限なくスペースが有るというならば話は別ですが、大抵の場合、家の中のスペースにはそれなりにシビアな条件があるわけで、要は、「何を大事に考えるか」という価値観の問題であって、「広いダイニング」というのは単なる選択肢の一つに過ぎず、「コンパクトなダイニング」というのもそれと並列に並べられた選択肢の一つなのかなと。
ただ漠然とイメージしているだけだとなかなか能動的に選択できない「コンパクトなダイニング」も、こういった写真とかの具体的なものがあれば、それが自分自身の求めている条件を満たしてくれそうかどうかを、よりリアルに考えることができるのでは無いかと思います。
こういうスペースには、広いスペースには無い「可愛らしさ」「包まれ感」「落ち着き」なんかがあるのも確かですしね。
ただ漠然と「広い空間」を求めてしまうよりも、まずは全ての空間を「出来る限りコンパクトに作る」ことを目指してみると、思った以上に面白い雰囲気のある家を作れるかもしれません。
( via Alvhem )