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【漆喰と丸太と石】素材感あふれるフォークな庭



コチラ、西地中海に浮かぶスペイン領の群島、バレアレス諸島のフォルメンテラ島に建つお宅のお庭なんですが、このフォークな感じ、何とも素敵では無いかなと思いましてちょっとご紹介を。

丸太と石と漆喰だけで作ったような素材感と、青い空とのコントラストが最高です。
流石にこんなお庭は日本の住宅とはちょっと合わないような気もしますけれど、でもどことなく日本の庭園にある昔ながらの東屋と共通する雰囲気があるような気がするのは僕だけでしょうか。
そういえば、以前にご紹介した、土や砂や藁などのcobと呼ばれる素材を用いて建てたコテージとも良く似ている気がします。
当たり前ですが、建物の中も全てこんな感じ。
ココで冷たく冷やしたお茶でも飲んでぼーっとしてたら、昼下がりが永遠に続いちゃいそうな気がします。
柔らかい光が充満しているかのようなベッドルーム。
cob cottegeのときにも書いたんですけれど、こういうのって意外とDIYでやってみたら面白いんでは無いかなと。
素材は漆喰と石や木材なので、ホームセンターで簡単に入手できますし、日曜ごとにコツコツとお庭にこんな感じのベンチや植え込みを作ってみたりしたら結構楽しそうです。
柱や屋根の部分は流石にDIYでは無理ですかね。
ソコまでやるなら工務店さんに相談だな…。

【西日を活かす作り込み】黄金色に輝く夕暮れのベランダ



この写真のベランダ、ちょっと良い感じかなと。

西日が煌々と照りつけてますけどね…。
西日って何となく敬遠されちゃうイメージがあるじゃないですか。
確かにコレだけ西日が照りつけちゃうと、夏場なんかは相当暑かったりするのかもとも思うんですけれど、冬場は逆に貴重な日照でもあるわけで、要は作りの問題なんですよね。
太陽というのは、夏は南中高度が高くて、冬は南中高度が低いわけです。
コレを利用して季節によって日射をコントロールするのが庇なわけで。
ベランダやバルコニーなどの半屋外空間だと、結構ざっくりとした計算で庇を作ってしまうというコトもあるかも知れませんけれど、季節ごとの太陽の軌跡・高度・日射の角度と、その場所の季節・時間帯ごとの気温まで調べて考慮に入れれば、厳密に何時から何時までの日射をどうコントロールしたいか、というところまで細かく検討することが出来ます。
ソコにすだれやブラインドを組み合わせれば、西日ですらも味方につけることも充分可能なのかなと。
何よりも、日没前後までしっかり西日があたるというのは、イコール夕日が見えるということでもあるわけで、良いオトナとしてコレを楽しまないでおく手は無いのでは無いかと。
手すりの影がまるで模様のように床のタイルの目地と垂直を成してるトコロが、まるでデザインされたかのようで、またちょっと良いですよね。
コレも季節によって見え方が変わっちゃうんでしょうけどね。
と思って、今さらながら改めてちょっとおさらいを…。
簡単にいうと、「太陽が通過する見かけ上の軌跡・高度は季節によって変わり、夏至/冬至のほぼ真東→ほぼ真西を中心として、夏場は北東よりから上り北西よりに、冬場は南東よりから上り南西よりに沈む」ので(そういわれてみれば中学くらいでも習った話ですが…)、南西を基準に考えて設計しておけば、1年を通じて夕方のいずれかのタイミングではこの模様を目にすることが出来そうです(仮に真西を基準に設計した場合は、春分の日から秋分の日までしかこの模様は目にすることが出来ない…ハズ…。間違ってたらスンマセン…)。
季節や時間帯によっても結構ずれちゃうのかも知れませんけれど、こういうの細々と考えて検討したら色々と面白いモノを作り込めそうな気もします。