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天窓と丸窓と本棚のある屋根裏部屋



この屋根裏部屋、ちょっとやり過ぎな位に雰囲気が出ちゃってると思います。

「どうせ家を建てるなら、この位思い切ってしまった方が良い」というお手本の様な部屋です。
天窓を一つでなく思い切って二つ並べてしまっているも、ものすごい良いアクセントになっていると思いますし、中々見かける事が無い丸い窓もすごく良い感じです。
大きな本棚を沢山据え付けてるのも良いですね。
雑多な感じのある部屋ですけれども、とても落ち着いて寛げそうです。
窓が重要な要素になっているので、当然と言えば当然なんですが、こういう雰囲気って、家を建ててから内装だけでどうにかしようと思っても、中々出せないと思います。
海外の場合にはよくわかりませんが、日本の場合、建築の申請を出すタイミングで窓の大きさ、位置等を確定させなければいけません。
つまり、建てる段階よりももっと前、「どういう家を建てるかな」と考えている段階、設計の段階で、かなり具体的なイメージを持っていないと、こういった雰囲気は出せない、ということです。
家を建てる前にこういった写真を沢山見ておきたかったな、と思いますね。
Photo ©ooh_food

天窓の明るさと斜めの壁の包まれ感



こちら、壁というか、多分屋根だと思うんですが。

うちも、自宅の3階がちょうどこんな感じ(天窓があるところまで一緒です)になってるんですが、こういった斜めの壁は中々良いです。
天窓から差し込む光の感じも良いですし、このソファに座ったら、とても落ち着くと思います。
壁が斜めになっていると、棚とか四角いものは当然置けない訳で、空間としての利用効率は低くなります。
ですが、この壁が単なるまっすぐの壁だった場合を想像してみていただくとわかると思うのですが、こういった斜めの壁は、何とも言えない「包まれ感」を生み出してくれます。
この家はドイツのお家なので、建築基準法に縛られた日本の住宅とは事情が異なるのですが、ドイツなどヨーロッパの国々でも、景観を重視した条例には色々と制約を受けている様です。
「建物の軒高は前面道路幅の1.5倍以内まで+その上に屋根と屋根裏を造る事はOK」という決まりがあったりして、そこら辺の事情から、こういった斜めな壁の部屋ができているんだと思いますね。(日本の多くの住宅地の建物は建てられなくなりそうです・・・)
日本では、都市部の斜線制限などで3階の壁の一部が斜めなってしまうということは珍しく無いと思うのですが、それを生かして、こういった雰囲気のスペースを造ってしまう、というのも良いと思います。
Photo ©msp_