こちらのバスルーム、窓の作りが面白くて良い感じかなということで、ちょっとご紹介させて頂きたいと思います。
160cmくらいでしょうか。極端に低いというわけでも無いんですが、微妙に背が低い掃き出し窓が、バスルーム全体の重心を下げて、落ち着きのある心地良い雰囲気にしてくれているかなと。
高い窓を作ればそれだけ室内は明るくなりますし、逆に、この程度でも低めにすることで、奥まで差し込んでくる光の量は随分と少なくなります。
「明るくて開放的な◯◯」みたいなものには無条件にポジティブな印象があったりもしますけれど、家の中には色々な空間が必要なわけで、それほど明るさを必要としない場所は、こういった窓で採光をコントロールして、ほんの少し薄暗い感じに持っていくというのも良いですよね。
この窓、何となくですが、茶室の入り口の「にじり口」にも似た感じがあるような……。
にじり口というのは、あの作りにすることによって、位の高い武士であっても茶室に入る際には必ず頭を下げなければならなかったり、帯刀したままでは入れないようにしたり、ということになり、そのことが、身分に寄らない平等な関係、その先にある、茶室の中だけで生まれる亭主と客人との特別な関係のようなものを演出するという意図があってのものらしいですけれど、建物の作り自体からも、ある種の包まれ感のようなものを持つ特別な空間を作り出す、という意図もあったのではないかという気がします。
内部に置かれたバスタブと壁面には、大きな鏡がはられています。
外部からの侵入口を小さく絞っておいて、一方で、内部側はできるだけ拡げていくというこの組み合わせ、バスルームを、独特の心地良さのあるリラックス空間にしてくれそうで、なかなか面白いのでは無いかと。
( via ikgabouwen.knack.be )
「包まれ感」タグアーカイブ
【ヒミツの通路付き】斜め天井の下のロフトの子供部屋
こちらのワークスペース、素敵じゃないですか?
決して広々という感じではありませんけれど、がっちりとした造作のカウンターテーブルと、壁面にはそれなりの収納力のありそうな造作棚も用意されてたりして、2人で並んで作業をする程度であれば必要にして十分という感じです。
斜め天井の下の作業スペースという若干厳し目の条件ですが、3つ並んだ天窓のお陰でヘッドクリアランスもある程度確保でき、開放感と包まれ感の共存する良い感じのスペースになってくれているのでは無いかと。
こちら、どちらかのお宅のホームオフィス的なスペースなのかと思いきや……。
実は、子供部屋なんです。
先ほどのカウンターテーブルの背後のエリアには、こんな感じの造作2段ベッドが作り付けられてます。
しかもこの2段ベッド、上段の上には、こんな感じヒミツの通路が作られてまして……。
そこを抜けていくと、ロフトの最上部のプレイルームに出られるようになってたりして。
何か、忍者屋敷みたいで面白く無いですか? こういうの、子供はもちろんのこと、大人でも何だかちょっとワクワクしちゃいますよね。
当たり前ですが、プレイルームには、逆サイドに作られた、普通の階段から上がってくることもできるようになってます。
子供部屋エリアだけで10畳ちょい。それに加えてプレイルームが5〜6畳。斜め天井の下のスペースを立体的・効率的に使っているとはいえ、それなりの面積を専有してはいますので、子供部屋としては結構贅沢な感じかなとは思いますけれど、スペースが許すならば、こんな感じの子供部屋を作ってあげてみたいですよね〜。
この作りだったら、将来的に部屋を分けたりリフォームしたりする必要が出てきたときにも、ちょっと手を入れれば、色んなパターンのレイアウトを柔軟に考えることができそうですしね。
( via arch daily )