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【効率的なスペース活用】階段エリアと空間の接続



この階段エリアの使い方は面白いですね。
下のリビングへと降りていく階段エリアをちょっと余裕がある感じにしておいて、左右のみならず正面の上部まで巨大な作り付け本棚にしちゃってます。
片隅にローテーブルなんかも置かれてて、ちょっとした「読書コーナー」っぽくなってるところも面白いですね。
コレはなかなか良いアイディアかなと。
例えばこの階段を、下のエリアに降りていくため「だけ」の階段として作ったら、このエリアに必要なスペースはこの半分くらいで収まったとは思います。
でも、そういう作りにしたらこのエリアは相当窮屈なスペースになりますし、当然脚立を置いておくスペースなんかもありません。
本棚を作ることはできるかもしれませんけれど、本を取る度にいちいちどこかから脚立を運んでこなければならないわけです。
そんな本棚、作ってもそのうち使わなくなっちゃうと思います。
敢えて余裕をもたせた階段エリアを作ることで、実用性の高い巨大な作り付けの本棚と読書コーナーまで手に入れてしまっているわけで、こういうのが本当の「効率的なスペースの使い方」なのかなと。
話はちょっと変わりますけど、高さの違う空間同士を階段で接続するのって良いですよね。
スキップフロアなんかもそうですけれど、空間同士を段差を介してつなぐと、それぞれの空間が独自の色を持っていながら、それでいてひとつづきの空間のような、良い感じのスペースのつながりが作れると思います。
そういう意味でも、単に階を移動するだけのための「最小の」階段にせずに、こんな感じの余裕を持った階段を作るというのは、色々と遊び心を発揮できるポイントが出来て面白いのでは無いかと。
コチラは全然別のトコロで発見した写真なんですけれど、「何となく上の写真と似てるな」と思って、試しに写真を重ねあわせてみたら、躯体とかフロアの位置関係とかがほとんど一致してました…。
それぞれの写真を撮った2人の方のイメージが一致していたというのも当然あるんだとは思いますけれど、そもそもの建物の作りが一致してないと、こうはならないわけで…。
このリビングから逆にテラスを眺めると、こんなです。
リビングとテラスをこの4段の段差でつなぐことで、リビングとテラスがちょうど良い感じの距離感/一体感を保てているのかなと。
もしももう一度家を建てることがあったら、そのときには、こんな感じの空間のつなげ方を真似してみたいものです…。
( Photo #1 via BilVil Architecture , #2-3 via design milk )

吹き抜けの上まで続く巨大本棚



コチラの吹き抜け付きのリビング、開放的且つ落ち着く感じで最高です。

ウッドデッキからお庭にそのまま出られる全開放型のスライディングガラスドアも開放的で良いですけれど、何よりも羨ましいのは、吹き抜けの上の部分まである、巨大な作り付けの本棚かなと。
うちにもちょうどこの写真と同じくらいの感じの吹き抜けがあるんですけれど、吹き抜けのところに本棚を作り付けてしまうというのは、ちょっとアイディアとしては無かったですね。
よく考えてみれば、吹き抜けって開放感とか採光とかそういった面での役割を果たしているだけであって、壁面に何かを作ってしまっても全然問題は無いわけです。
僕のウチの吹き抜けは、無難にシーリングファンぶら下げてみたりしましたけれど、実は2フロア分もある高い場所でいくらシーリングファンを回しても、フロア近辺では全然空気が混ざらなかったりして、ほとんど意味を成さなかったりしてます…。
ウチみたいなのは論外だとは思いますが、絵を飾ったりという方はそれなりにいらっしゃるような気がするんですけれど、こんな感じに「吹き抜けに棚を作って何かを置く/飾る」的な発想というのは、滅多に見かけないアイディアなのかなと。
この写真のお宅みたいに本棚にして天井までズラリと本を並べてみても良いですし、もしかするとディスプレイ棚を作って、色んなものを飾ってみたり(要・落下対策ですが)、ぐっと現実的に、ちょっとした収納なんかを作ってみるのもアリかもしれません。
でも、やっぱり本棚とかディスプレイとかの「見せる系」の棚が面白くて良いですかね。