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【大きな音も出し放題】プレイルームという選択肢



家を建てるときに、「出来れば欲しいな」と思うものの1つに書斎やワークスペース的なモノを挙げるという方は珍しく無いと思います。

が、思い切って書斎はきっぱりと諦めて、代わりにこういうお部屋を作ってしまうという方が人生楽しいかもしれませんよ。
極端な話、個室の書斎なんか無くても、階段の下とかウォークインクローゼットの脇にテーブルでも置いて、どうしても自宅でお仕事しなきゃならないときはソコでやれば良いとも思うのです(こじんまりとした良い感じのワークスペースについては、このサイトでも継続的にご紹介してきていますので、ご興味のある方はココらへんからチェックしてみて下さい)。
このお部屋で夜な夜な友人や家族と自宅セッションとかしたら楽しそうですね〜。
でも、こんな開放的なガラス張りのお部屋で楽器を演奏したりしたら、日本の住宅事情じゃスグに近隣トラブルになりかねないですかね…。
という話を書いていてふと思い出したんですが、そういえばつい最近自宅の防音設備について調べたばっかりだったんですよ。
実はアテクシ、中学2年でエレキギターを手にしてから早30年来のギターフリークでして、今でも自宅にはエレキ3本、エレアコ、アコースティック、クラシックが各1本とウクレレその他の楽器が色々あったりしますし、ちょっとした時間を見つけてしょっちゅう何かしら弾いてたりします。
ただし正直なトコロ、東京の都心部の住宅事情ではアンプを通した大音量での演奏なんて夢のまた夢、アコースティックギターですら深夜に演奏するのはちょっと憚られるかも、くらいのモノなんですよね…。
で、防音設備の話に戻りますが、一昔前まで、自宅の部屋に防音加工を施すというと、結構大掛かりで面倒くさいものだった記憶があるんですが、最近はココらへんも多少進んできているみたいです。
特に良いなと思ったのが、コチラの「コーズ」という防音カーテン。
あくまでカーテンなので防音効果に限界があるのは否めないんですが、3重構造の生地でソコソコの防音効果を期待出来そうですし、軽いのでギリギリ普通のカーテンレールでも使用可能、価格も例えば1m×2m程度のサイズの窓に対応するもので1万円前後とかなりリーズナブルで、気軽に試せそうです。
他にレースのタイプもあるみたいなので、防音効果を高めたい場合には併用する手もアリですかね。
正直なトコロ、一番効果がありそうなのは、防音/吸音ボードという高密度のグラスウールなどで出来たマットレスのようなモノを壁に隙間なく敷き詰める方法で、コレを導入すれば本格的な防音室に仕上げるコトも可能なんですが、価格も4畳程度の部屋で軽く10万円を超えるコースですし、施工の手間も結構面倒くさそうです。
何よりも全ての壁面がマットレスで覆われてしまうわけで、雰囲気もクソもあったもんじゃ無いんですよね…。
というわけで、「家を建てるなら書斎が欲しいな」とお考えのソコのお父様、書斎はヤメて、「家族で使える多目的プレイルーム」という選択肢を検討してみる手もあるかも知れませんよ。
その際には、計画的に何らかの防音設備関係の検討をしてみてはいかがでしょう。
将来お子様が急にロックンローラーになる可能性もありますし、お父様、お母様に新たな趣味が生まれる可能性だってありますから。
※僕は防音設備・施工関連業者の回し者ではありません。あしからず。
( Photo #1 via RESOLUTION: 4 ARCHITECTURE , #2 via ピアリビング )

余裕空間としてのガレージの魅力



ま、あくまで妄想のお話として聞いていただきたいんですが…。

庭にこんなガレージがあったら色々と面白いかなと思いまして。
「こんな立派なガレージがあったらココに住んじゃうよ」と言われてしまいそうですが、確かに都市部でこんな立派なガレージを持つのはちょっと現実的では無いですかね。
こちらのガレージ、建物自体は主に廃材やリサイクル材を用いて作られているんだそうで、(人件費や土地代は別として)建材などの材料費はほとんどかけずに作られているんだそうです。
ココらへんの車にはあまり詳しくないので当てずっぽうなんですが、ガレージの中に止まってるのは1970年位のベンツ280SLあたりでしょうか。
そうだとすると車のサイズは全長428cm×全幅176cmということになりますので、そこからざっと計算すると、ガレージの幅が約7m、奥行き的には縦に2台入れるのはちょっと無理かな、という位の様に見えますので、奥行き8m位というところでしょうか。
庇の張り出しとかそういったものを考えずにざっくり計算すると、建坪56平方m≒17坪位のガレージということになります。
確かに狭小住宅が一つ建てられてしまいそうな位の広さがありますけれど、坪単価が10万円、20万円といった場所だったら、土地の価格としては300万円位の追加で済んでしまうわけで、思い切ってこういうガレージを作ってみるというのも面白そうです。
このガレージに限らず、ガレージって中々魅力的なのでは無いかな、と。
家を建てる時って、間取りの中の全ての場所にある程度の役割が割り振られているわけじゃないですか。
で、ガレージというのも確かに「車や道具類を入れておく所」という役割が与えられているわけですけれど、他のリビングとかダイニングとかといった場所と比べて、何というかその役割が非常に曖昧な感じがしてまして、そこが魅力的なのでは無いかと。
ちょっと前に「ガレージがなければスティーブ・ジョブズは世に出ていなかった」みたいな話をどこかで読んだんですが(記憶が非常に曖昧で、ホントにそんな話だったかよく覚えてないんですけれど)、確かにそれはあるのかな、と。
例えば子供たちが、今の僕には想像もつかない様な「何か」をやり始める切っ掛けを与える空間として、こういった「役割が曖昧な空間」というのが確かに必要なのでは無いかと。
勉強部屋みたいに、「◯◯をするための場所」としてお膳立てしてあげるのもいいですけれど、所詮人が想定することなんて限界があるわけで、実際に人が何かから影響をうけたり触発されて行動に移すことを予測仕切るなんてことはでいないわけです。
何年後かの未来に誰が何に興味を持って何をしようとするかなんてことは、とてもじゃないですけれど想像しきれないと思うわけです。
それは別に子供だけの話じゃないと思うんですよ。
この写真みたいなガレージがあってはじめて車を弄ることに興味が湧いてきて、古いベンツを自分でレストアしながら乗ってみる、みたいな趣味を見つけることがあるかもしれませんし、ガレージで日曜大工で家具を直していたらいつの間にか木工細工に目覚めて、とか、そういったこともあるかもしれません。
僕だったら、ガレージを防音にして思いっきり楽器が演奏できる空間にしてみますかね。
近所の先輩とかとバンドを組んで、週末にお気に入りの曲をセッションしたりしたら楽しそうです。
余談ですが、今時自宅に防音室を作ること自体はそんなに大変では無いらしく、ホームセンターなどでグラスウール製の吸音ボード(GCボードなど)を買ってきて壁面に隙間なく貼り付ければ結構防音性の高い部屋を手軽に作ることができるらしいです(僕自身もやってみたいと思いながらまだ実行に移せていないんですが、そのうち自宅の6畳の部屋を防音室にしてみたいという願望があります)。
「◯◯のための空間」という考え方も当然あると思いますけれど、「やりたい◯◯を新たに生み出す空間」というのも魅力的なのでは無いかな、と。
そういう意味では「ガレージというのが比較的そういった空間になり易いかな」と思っただけで、別にガレージ限らず家の中にそういった空間を作っておくことも必要なのではないかな、とか思ったりしますね。
実際には現実は厳しいもので、人生にそんな余裕を許してくれない、というのもあるとは思うんですけれど、そんな現実にできる限り抵抗してみるというのも必要かなと…。
Photo ©Rob Harrison