【物憂げなベランダ】オフホワイトとグレーと経年の魅力



オフホワイトって、良いですよね。

このベランダの、屋根とベンチと物流パレットを流用したテーブルの組み合わせが醸し出すけだるい雰囲気、かなり良い感じかなと。
こんな物憂げな雰囲気のベランダでうたた寝とかしてみたいものです。
自宅を建てるときに、「こんな雰囲気にしたいな」と思って参考にした「ある家の内装の写真」がありまして、この写真とは全く別の写真なんですが、この写真と雰囲気がとても良く似てるんですよね。
柱や家具に塗られたオフホワイトのペンキの柔らかくくすんだ感じと、クッションやポリカーボネートの屋根に溜まった汚れのグレーな感じとの組み合わせが、その写真の雰囲気と良く似てます。
オフホワイトが万能とかいう話ではないんですが、この色って結構幅広く色々な雰囲気とマッチしてくれますし、何よりも、「時間が経過して、汚れたりくすんだりしても大丈夫」な感じが、家の内装とかインテリアにぴったりなのでは無いかと。
家って、建てた時はまっさらでピカピカな状態なわけですけど、そこに住んでいくうちに、当然色々なトコロが傷ついたり汚れたりしていくわけです。
それってどんなに注意をしていても避けられないことなんだと思いますし、しかも現実には、施主やデザイナーが想像しているよりも遥かに早いペースで汚れていくものです(5、6年も経てばほうぼうに汚れが目立ち始めるのは当然のこととして、通常は恐らく、住んで半年もすれば白い壁などのどこかしらにはそれなりの汚れやくすみが現れ始めます)。
家を建てたりインテリアのことを考える際に、「建てたときが一番」ではなく、「ある程度時間が経った後でも良い感じ」になるように考慮するのは、色々な面から複合的に検討されるべき重要な課題の一つだと思うんですが、「汚れ」「くすみ」という、絶対に避けては通れない部分について、それを「魅力」に変えていけるような内装を目指してみるというのは中々良いやり方なのでは無いかなと。

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