こういうのも吊り棚っていうんですかね。
壁面への固定と天井からの吊るしとカンチレバー的な片持ち構造の組み合わせというちょっと変わった棚なんですけど、そのお陰で随分と開放的な雰囲気が得られているのでは無いかと。
長く親しくさせていただいているある先輩の家のキッチンにも、この棚とはちょっと違うんですが天井から吊るタイプの棚が作ってあるんですけれど、こういう棚ってホントキッチン向きだと思うんですよね。
キッチンというのは作業場所なので、作業をしながらサッと手を伸ばしてモノが取れる範囲内に使い勝手の良い棚や収納があると、何をするにも何かと便利なわけです。
とは言えキッチンカウンターの上はまさにそのメインの作業場所なわけで、そこに側板があるタイプの普通の棚を作ってしまったら、それだけでいきなり作業スペース使いづらくなっちゃいますよね。
それを解消してくれる1つの方法が壁面に棚柱を取り付けて棚受けをはめ込むロイヤル的な棚の類なんですけれど、このタイプの棚には当然ながら「壁」が必要なわけで、つまりそういったタイプの棚を手が届く範囲内に作るということは、必然的に壁に向かって作業をすることになってしまうということでもあるわけです。
その点、吊り棚や片持ち構造的な棚というのは側板も壁面も必要としないので、作業スペースも圧迫せず、開けた視界も得ることができるというまさに作業スペース向きの素晴らしい仕組みなのかなと。
キッチンというのは大抵は壁に向かって作業をするような場所だと言われてしまえばそれまでかも知れないですけれど、主婦(又は主夫?)にとっては1日の中の少なくない時間を過ごす場所なわけで、そこが少しでも開放的であったり雰囲気が良かったりするのってとても大切なポイントだと思うんですよね。
当然のことながら、せっかくここまで考えるならば、まずはキッチンの正面には大きな窓、その向こうにはどこまでも視界の開けた素晴らしい景観を用意しておきたいものですが…。
( via PLANET DECO )