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【用途と配置と計画性】バルコニーの屋外ダイニング



ウチのテラスが「無駄にそこそこ広い」というお話を今までにも何度か書いたことがあるんですが、「ホントはこんなモンで十分なのでは?」ということをつくづく思い知らさせるようなバルコニーのダイニングを発見してしまいました…。

間取り図で確認すると、奥行き1.8m、幅2.2mといったところでしょうか。
こういうのを見てしまうと、「家は広さじゃないな」と思ってしまいます。
全然広くないですけれど、このバルコニーはホントに良さそうです。
コンパクトながらも必要なものが全部揃っていて、天気が良い日は必ず出ていたくなるような、そんな雰囲気を醸してますよね。
この「必要なもの」というところがポイントなのかなと。
言い換えると、このバルコニーは「目的が明確」だからこそ、狭くてもこんなに良い感じに仕上げられているんだと思います。
「屋外ダイニング」にしようという目的・用途がしっかりと定まっていて、その上で、コーヒーを飲んだり朝食を食べたりというダイニングとしての使用に「必要にして十分なもの」をしっかりとコンパクトなスペースに収めてあるわけです。
位置関係も重要ですね。
このバルコニーのすぐ脇が、ダイニングキッチンになってます。
決して広々としたダイニングじゃないですけれど、家族4人くらいで暮らす分には十分な感じですね。
で、この写真の右手前付近がバルコニーに出るための扉になっているわけです。
このくらいダイニングやキッチンからの距離が近いからこそ、日常的に「表に出よう」という気にさせられるんだと思いますし、そのくらい気軽に使えるスペースで、しかもメインのダイニングがすぐ隣にあるからこそ、「狭くても必要にして十分なものがあればそれでOK」という、最初の写真の雰囲気につながっていくのかなと。
やはり、「目的を明確にして、配置をしっかりと考える」という基本的なあたりをしっかりと抑えることが重要なんですよね。
ちなみにこのお宅、こんな良い感じのコンパクトな書斎があったりもします。
間取り図で確認してみたことろ、この書斎、玄関の扉を開けた正面にいきなりあるコトになってるんですけれど…(玄関正面の”arbetsplats”というのが、スウェーデン語の「職場」とか「ワークスペース」という意味です)。
最初に間取り図をみたときには、「コレは流石に落ち着かないのでは?」と思ったんですが、よくよく考えてみるとこういうのもアリなのかなと。
ちょっと持ち帰り仕事をしたり、本を読んだりするのであれば、ダイニングやリビングなどの家族の共有スペースとは隔てられている場所の方が良いわけです。
このレイアウトだったら「玄関を出入りする人」以外とは顔を合わさなくてすむわけですし、「お父さんが家にいる時間=休日と夜」ということを考えれば、この場所で問題無いどころか、もしかするとベストくらいの配置なのかもしれないなと。
そう考えてみると、この一風変わった書斎のレイアウトも「目的を明確にして、配置をしっかりと考える」の結果なのかなと。
計画性って大事ですよね。

【小さくたって良い感じ】キッチン脇のコンパクトなダイニング



普通の一軒家に住んで10畳くらいあるダイニングで食事をしていると、ふと、こういうダイニングに「憧れる」ことがあります。

キッチンの脇にテーブルを置いただけの、非常にシンプルでコンパクトなダイニングスペースですけれど、コーナーには開放感のある大きめの窓があったりして、なかなか良い雰囲気かなと。
「憧れる」という表現が正しいのかどうかちょっと微妙なんですが、「こういうコンパクトでちょっと変わったダイニングの家で”も”暮らしてみたかったかも」と思うことがあると言いましょうか…。
個人的な話になりますが、ウチの場合、結婚してしばらくは2DKのちょっとだけ広めのアパートに住んでまして、そこで暮らしている間に、別の場所に土地を買って家を建てました。
で、家を建てるときに「ダイニングは当然そこそこの広さで」と思って今のダイニングを作りました。
それはそれで正しい考え方だったとは思っているんですが、今の家のダイニングには遊び心が足りなくて物足りない感じがすることがあるんです。
もしも家を建てる前に、こんな感じのダイニングのある家に住んでみていたら、もしかすると今の家のダイニングもちょっとした遊び心のあるダイニングにできたかも、とか考えてしまうことがあります。
結婚前の独り暮らし時代には、もうちょっと色々な場所にも住んでいたんですが、家族としてはアパートの何の変哲もないダイニングキッチンでしか生活したことが無かったので、家を建てるときに特に疑問もなく「そこそこ広くて」「無難な感じの」ダイニングを求めてしまったのかな、と。
家というのは遊びで選んだり住んだりしているわけじゃありませんし、引越したり建てたりというイベントも、結婚とか出産とか、他にも仕事の都合であるとか、そういった外的な要因、事情で発生することが多いです。
なので無い物ねだりと言われてしまえばそれまでなんですが、家を建てる前に、もっともっと色々な家に住んだりして、その経験を踏まえて何らかの「面白さ」を取り込んだ家を作ってみたかったかな、と。
せめて家を建てる前にこんな感じの写真を見て、じっくりとイメージ膨らませてみたりできたら良かったかな、とか思いますね。
( via the kitchn )