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【最も楽しいパーツ】空間をつなぐ階段



こういう写真を見ると、階段というのは単なる設備じゃないんだなと思いますね。

いきなりちょっとわけの解らないことを書いてしまった感がありますが…。
階段というのは確かに上下のフロアに移動するための設備なわけですが、それだけを考えて階段を作ったら面白く無いんだな、と。
「どこにどんな階段を作るか」というのは、フロアをまたいだ建物の内部全体をレイアウトすることであり、立体的な空間のつながりをイメージしたり、生活する人の動線を考えたりすることなわけです。
これって、建物を作るときに考えるべき最も重要な部分で、そして最も楽しい部分なのでは無いかと。
別に奇抜である必要は全然無いですけれど、必要にして十分な機能を提供しつつ、そのパーツが建物にとって最大限に良い効果をもたらすエッセンスになるような、そんな階段を考えられたら、内部にいて楽しい空間を作れるような気がします。
スペースとかレイアウトとかの制約で「単に上に上がるための階段」を作らざるを得ないということは珍しいことじゃありませんが(というか、ほとんどの場合はそうなのかも知れませんが)、だからこそ、その制約の中で何ができるかということを色々と考えられたら良いなと。
( via REMODELISTA )

色あせたオレンジと近未来的なシルバー



こういう色づかいを見ると、どことなく70年代くらいのレトロチックな何かを思い出してしまうんですが…。

思い出すと言っても僕は70年代前半の生まれですので、幼少時の「何か」を連想させられているだけなんだと思うんですが、確かに僕らが小さい頃にはこういう色使いが生活の中の至る所に溢れていた「ような」気がします。
家具調テレビとかの前後ですかね…。
90年代、20歳前後のころには、こういった色使いを最高にダサいと感じていたような気もしますが、そこから20年経った今、こういった色使いに魅力が有るように思えてしまうのが不思議です。
こういうのは、僕がどうこうというよりは、世の中の流行やセンスが変化したり一部はグルっと回ってきたりした結果なのかなと。
自宅のキッチンをこんな感じにしてしまうというのは相当な勇気がいると思いますし、ここまでやってしまうと「変えたい」と思っても後戻りのしようが無いのでちょっと現実的では無いですが、自分の書斎の中だけとか寝室の一部とか、そういったところを局地的にこういったイメージで仕上げてみるのは「遊び」の一環として非常に面白いのでは無いかと。
別荘なんかを持っている方は、そういった「ちょっとした非日常」の空間をこういうイメージで仕上げてみるのも良いかも知れませんね。
この写真、どうしてもオレンジで統一されたカウンターテーブルやスツール、テレビなんかに目がいってしまいますが、よーく見てみると、冷蔵庫が一番輝いているかなと。
このどこか古めかしいオレンジの内装の中にぽつんと紛れ込んだ「70年代の人がイメージしたような」「未来的な冷蔵庫」がとってもイカしてると思いません?(実際にはこの冷蔵庫は現代の製品なんですが)。
ぱっと見はちょっと気が付かないような感じで風景に溶け込んでおきながら、よく見ると浮いているようで、でもよく見るとやっぱりマッチしているようで、とっても面白い存在感を出してると思うんですけど。
どうせ真似してみるなら、この雰囲気の中にあるこの冷蔵庫の存在感なのかも。
( via homedit )