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【梁と柱とフレームのみ】スケルトンなロフトのリビング



こちら、モルジブのリゾート、Four Seasons Resort Maldives at Landaa Giraavaruのヴィラの一画なんですが、開放的な雰囲気が最高だったのでちょっとご紹介させていただきたいと思います。

白砂の地面に良い感じの木製家具を直置きしちゃってまして、開放感たっぷりの南国リゾート気分バリバリ(当たり前ですが)な雰囲気なんですが、建物という視点で見ると、奥側に見えるロフト部分がこれまたちょっと面白いかなと。
リゾートの島に立つコテージなので当たり前なんですが、壁も無ければ断熱材も必要ないわけで、そのおかげで躯体が剥き出しになっていて、建物の作りがよく解ります。
ロフトを支えているのは柱の間に渡した3本の梁だけで、そこに床を作って間柱程度の太さの柱で囲いをつけているだけですから。
ロフトに上がっていくための螺旋階段も、一本の柱を使って簡単に作ってあるだけです。
要するに、「ロフトを作れる空間的余裕があって」「梁を渡せるしっかりとした柱があって」「(当然ですが)耐荷重、強度の問題がクリアできる」という程度の条件を満たせれば、ロフトというのは簡単に作ることができてしまうわけです(当然、建築基準法的な問題は、別問題としてクリアしなければいけないんですけれど…)。
こういった写真をみると、家の中にロフト的なスペースを追加したり(または撤去したり)するって、相当簡単なことなんだなと(というか、この例がたまたまロフトなだけで、別にロフトに限らず、「フロア」というモノ自体、この程度の条件を満たせばいくらでも作れてしまうわけです)。
吹き抜けや天井の高い部屋のあるおウチを建てるのであれば、こんな風にして内部を改装したりすることを頭の片隅のどこかに入れておくと、将来のリフォーム時に色々と夢が広がって楽しいかも知れません。
ま、現実的には「(遊びのために)ロフトを作る」んでは無く、「(必要に迫られて)◯◯部屋を作る」というケースの方が多いかも知れませんけれど、妄想するのはタダですから…。
( via REDPOD )

【開放感抜群】ロフトの暖炉&テラス付きリビング



こりゃエエですな…。

天井が高くって開放感があって、とても広々とした贅沢なリビングですね。
暖炉までついてますし。
おまけに、この右側のエリアにはテラスもついてまして、ここもかなり良い感じの屋外ダイニングに仕上げてあったりします。
あとはキッチン、寝室とバス・トイレくらいがあれば、もうこれだけで十分に生活ができてしまいそうなくらいの贅沢空間なんですが、実はココ、ロフト状になっている2階部分でして、メインのリビング・ダイニングは下の1階フロアにきちんとあるんです。
図面でいうと、こんな感じになってます。
1階
2階
スウェーデン語は全くわからないんですが、レイアウトを読み解くためにGoogle様の力を借りてみました。
takterrass(屋上、テラス)
vardagsrum(リビング)
matplats(ダイニング)
sallskapsrum(ラウンジ) 
kok(キッチン)
ovre del vardagsrum(リビングの上部)
sovrum(寝室)
ということだそうです。
最初の写真の「リビング」は”sallskapsrum/sovrum”とありますので、「ラウンジ兼寝室」ということですね。
ロフト部に作っているからこそ、アレだけの天井の高さと開放感が実現できているわけですが、正直言いますと、メインのリビングが、ダイニングやキッチンと別のフロアにあったらちょっと(かなり?)不便だと思います。
ところが、このお宅の場合は、メインのリビング・ダイニング・キッチンと寝室はしっかりと1階の同一フロア内で作っておいて、上階のロフト部分は、全くもって必須ではない「独立した遊びの空間」として作ってあるので、こういう作りをしていても大丈夫なわけです。
ロフト部のラウンジは寝室も兼ねていますので、例えば、忙しい平日は基本的に1階のみで生活をしておいて、週末の夕方以降はずっとロフトのフロアで過ごす、というような使い方もできそうです。
限界まで遊んでおきながら、日常生活で不便がでない様な合理性も兼ね備えているわけですが、ここまでやるためには、やはりそれなりの土地の広さが必要ですかね。
(恐らく)一生に一度か二度くらいしかない「家を建てる」というイベントですから、多少郊外になって良いので、このくらい思い切って遊べるような広さの土地を買ってみるというのもアリなのかも知れません。