【漆喰と丸太と石】素材感あふれるフォークな庭



コチラ、西地中海に浮かぶスペイン領の群島、バレアレス諸島のフォルメンテラ島に建つお宅のお庭なんですが、このフォークな感じ、何とも素敵では無いかなと思いましてちょっとご紹介を。

丸太と石と漆喰だけで作ったような素材感と、青い空とのコントラストが最高です。
流石にこんなお庭は日本の住宅とはちょっと合わないような気もしますけれど、でもどことなく日本の庭園にある昔ながらの東屋と共通する雰囲気があるような気がするのは僕だけでしょうか。
そういえば、以前にご紹介した、土や砂や藁などのcobと呼ばれる素材を用いて建てたコテージとも良く似ている気がします。
当たり前ですが、建物の中も全てこんな感じ。
ココで冷たく冷やしたお茶でも飲んでぼーっとしてたら、昼下がりが永遠に続いちゃいそうな気がします。
柔らかい光が充満しているかのようなベッドルーム。
cob cottegeのときにも書いたんですけれど、こういうのって意外とDIYでやってみたら面白いんでは無いかなと。
素材は漆喰と石や木材なので、ホームセンターで簡単に入手できますし、日曜ごとにコツコツとお庭にこんな感じのベンチや植え込みを作ってみたりしたら結構楽しそうです。
柱や屋根の部分は流石にDIYでは無理ですかね。
ソコまでやるなら工務店さんに相談だな…。

【柔らかさと温かみ】上質なパイン材パネルの杢目と質感



こういう内装もありかもなと。
コチラのお宅、良質なパイン材のパネルをそのまま使って仕上げた内装になってるんですが、針葉樹の柔らかく暖かみのある質感と、流れるような杢目の美しさの組み合わせが素晴らしいかなと。
棚1つとっても、パネルに棚板を取りつけているだけなのに、何でだか清々しいまでのシンプルな美しさが醸しだされているような気が…。
こんな棚、僕のウチにも欲しいですね〜。
このお宅、家の中は全てこの仕上げで統一されてます。
ベッドルームもこんな感じ。
2段ベッドと棚に浮き出る杢目が、狙いすましたかのようなデザイン性を生んでます。
1970年代後半にウチの父が千葉の南房総に建てた別荘、この家とは全然雰囲気は違うんですけれど、何でだかどことなく同じ匂いが感じ取れそうな気がするんですよね。
コチラは廊下。
これだけの距離があると、パネルも貼り甲斐があろうかというもの。
何と暖炉と煙突までパイン材パネルで作っちゃってます。
こんなコトしちゃって大丈夫なんでしょうか…。
煙道火災とか起きたら、一発で燃えちゃいそうな気がするんですけど…。
ソレ以前に、輻射熱で内部から炭化したりして…。
ま、きっと充分なる検討の上で作られているんでしょう…(と信じたいです…)。
パイン材のパネルをこういった形で使うことで、デザイン的な面白さや、木そのものの持つ温かみ、柔らかさなどを取り入れられているトコロも素晴らしいですけれど、適材適所で上手に使うことができれば、場合によっては施工コスト的な面や長期的なメンテナンスコストの面も抑制することが出来そうですしね。
科学的な素材や断熱材などを使って能動的に住環境をコントロールするというのは、現代の住宅事情では当然のやり方なわけですが、たまにはこういった「シンプルなもの」を使う方法を考えてみるのも大切なことなのかも知れません。
( via Home Adore )