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【ちょっと上がった小空間】和を感じるゴロリの間



このベッドエリア、どことなく和を感じさせられる雰囲気がありますね。

スキップフロアの一種なんでしょうが、「フロア」というよりは「エリア」くらい呼び名の方がピンとくるコンパクトな空間です。
和風というのともちょっと違う気はするんですが、床の間とか上り框とか、そういったイメージに近い感じでしょうか。
こんな感じに段差を上がった上のエリアになってます。
洋風の中に和風の空間を取り込もうとしたりすると、結構こんな雰囲気になったりしますよね。
あまり良い例えじゃ無いかも知れませんけれど、リゾートのコンドミニアムとかで、リビングエリアの中にふと畳を入れてみたりすると、こんな感じになったりします。
と思って詳細を見ていたトコロ、コチラのお宅、ギリシアの建築家さんが和室に影響されて作ったオタクなんだそうで。
よく見ると、漢字が書かれた色紙みたいなのも飾られてますね。
遠目なので見間違えてるのかも知れませんけれど、上下が…。
それにしても、この「ちょっと上がる段差」、中々良いアイディアなのでは無いかなと。
完全な和室ならばともかく、普通の洋風建築の場合、「床に寝られるようにする」というのは意外とハードルが高かったりします。
カーペットを敷いたりすれば多少は抵抗感も和らぎますけれど、それでも結局床は床ですし、洒落たインテリアになって行けば行くほど抵抗感は強まっていくのかなと。
とは言え、実際にそこで暮らしていれば、ときにはリビングの傍らでゴロリと脱力したいときも当然有るわけですが、そういったニーズを満たしてくれるのは前出のカーペットか、あとはソファとかせいぜいデイベッドくらいなものなわけです。
でも、ソファとかデイベッドに横になるのって、結局のトコロは「何かの代替え」でしか無くて、本当の意味でリラックスして体を横たわらせられるスペースというのとはちょっと違うのかなと。
そこで、この「上り框(じゃホントは無いんですが)風デイベッドエリア」ですよ。
わずか2段の段差を上ると、そこにはこんな感じの別世界が広がっているわけです。
フロアレベルにしてわずか40cm程度の差といったトコロでしょうか。
でも、明らかに下のフロアとは別の空間が出来上がっています。
カーペットを敷いてデイベッドエリアにするも良し、普通の布団を敷いて寝室にしてしまうも良し。
こたつなんか置いてみても良いかも知れませんね〜。
窓際に高さ40cmくらいのカウンターを据え付けて、ちょっとした書斎/執務エリアを作ってみるというのも面白いかも知れません。
やっぱ、和風なんですかね…。
( via decoist )

【開放感抜群】コンパクトな躯体に大きなお部屋



このお宅はかなり面白いですね〜。

コチラ、ロスの北部、Cazador Steetに建つ一軒家なんですが、ロケーションからしてオモシロいです。
高台の斜面に、こんな感じで建ってます。
模型で見てみますと、こんな感じ。
当然基礎はガッシリ打った上にガルバリウムの屋根で軽く仕上げてという感じなんでしょうが、それでもちょっと勇気が要るような…。
でも、こんだけ頑張っちゃえば、窓からの眺めは相当良いでしょうからね。
このお宅、立地だけじゃ無くて、中に入ってもかなり面白いんです。
この玄関から
中に入ると、
いきなり30畳くらいのリビング・ダイニング・キッチン。
説明が後先になりましたが、このお宅、家自体はそれほど大きくないです。
建坪1,200スクエアフィートということですので、坪換算で32坪というくらい。
日本のお宅でも、都市部の、普通か、もしかすると少しコンパクト目な部類に入るサイズといったところでしょうか。
アメリカ・カリフォルニアという土地柄から考えたら、相当な狭小住宅に分類されるサイズだと思います。
で、32坪ということは畳数換算では64畳なわけですが、その内の約半分の広さが丸々1部屋のLDKになっちゃってるわけで。
天井高いっす。潔く屋根まで吹き抜けちゃってます。
玄関のすぐ脇がキッチン。
1階は道路側から見て建物の右側半分がこのリビング・ダイニング・キッチンで、左側の手前がガレージ、左側の奥側がバスルームになってます。
そんだけしか作ってません。
贅沢過ぎると言いましょうか何と言いましょうか…。
で、2階に上がりますとベッドルームが。
天窓、めちゃめちゃデカいです。
これだけデカいと、「ほとんど外」くらいの開放感が得られてしまうのでは無いかと。
一応ワークデスク的なモノが一つ置いてありますが、後の家具はベッドオンリー…。
相当スッキリしていて開放感もあってという感じで、ベッドルームとしてある意味最高なのは間違い無いとは思いますが、クローゼットとかも特に作り付けられませんし、大丈夫でしょうか…。
で、2階のお部屋は以上です。
リビング・ダイニング・キッチンの上は屋根まで吹き抜けちゃってますので、2階部分はガレージの上だけ。階段エリアを差し引いて、20畳分くらいの空間でしょうか。
それをベッドルーム1部屋にしてしまっているという…。
つーことは、このお宅、一軒家にして…1LDK…?
…かなり適用範囲が限られる物件な気がします…。
「夫婦2人向け物件」という感じなんでしょうが、それにしても思い切りが良すぎるかなと…。
ま、若い夫婦でも、2階のベッドルームを将来リフォームする前提で予め8畳+6畳+6畳とかに区切れるように設計しておけば、子供が2人くらい出来ても大丈夫なのかも。
絶対に収納が足りなくなりそうなので、そこら辺はくれぐれも漏れの無いように検討しておく必要があるとは思いますけど。
しかし、許されるならば一度はこんな感じのお宅に住んでみたい気はします。
子供たちが全員独立した後ならイケるかな。
( via Architizer )