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大理石のシンクと食器水切り



このシンクは相当贅沢で、しかも、相当面白いです。

イタリア ミラノの某お宅のキッチンのシンクです。
大理石は、色合いからいってアラベスカートあたりでしょうか。
白系の落ち着いた雰囲気のマーブル模様がいい雰囲気を出してますね。
何よりも面白いな、と思うのは、写真左手に写り込んでいる食器水切りと、右手奥に写り込んでいる作業エリアですね。
それぞれ、シンクと一体になって作られていて、その造形も美しいと思いますけれど、食器水切りからも、作業エリアからも、きちんと水がシンクに流れていくように「排水口」が切られているんです。
洗った食器をそのまま食器水切りに置いても、きちんとシンクに水が流れていきます。
作業エリアが汚れても、そのまま洗って水を流せるようになっているわけです。
もしかすると、奥の作業エリアは、そのまま「まな板」として使っても大丈夫なように考えられているのかもしれません。
こういった作りの食器水切り、ステンレス製の独立型のものでは見かけることがありますが、大理石のシンクに一体の形で作られたもの、というのは中々無いのでは無いでしょうか。
こういう、「面白くて」、「気が効いている」(しかも「贅沢な」)ものを作って、それを何気なく普段の生活の中で使ってしまう、というのが、本当の贅沢というものなのかな、と思わさせられました。
Photo ©cat-o’

勝手口の脇の大きなシンク



勝手口にこんな感じの大きなシンクを入れておくと、色々と役に立ちますよね。

激しい汚れ物や靴を洗ったり、庭で使う園芸用品のお手入れをしたり、というときに、洗面所やお風呂、キッチンなどではあまりやりたく無いものです。
こういう、「激しい汚れ物もガンガン洗っちゃうシンク」を一つ作っておくと、どんなときでも気兼ね無く洗えてとても便利です。
僕の家は都心部の小さな家なので、こういったシンクは作っていませんが(ベランダに一個設置したい、という妄想は良くしてますが)、親族で所有している海の近くの別荘には、まさにこんな感じのシンクを作ってあります。
海から帰って来たときに砂を流したり水着を洗ったり、色々な道具類のお手入れをしたりできて、とても便利です。
その別荘でも実際にそうしてるんですが、このシンクの隣に洗濯機を置いて、お風呂も近くにレイアウトしておくと、料理系以外の水回り作業が全部ココで完結できて、更に便利ですよ。
この写真のお宅のシンクで一つだけ改善の提案をするとすれば、このシンクの下は、フローリングではなく、汚れがあまり気にならないタイプのタイルなどにしておいた方が、より気兼ね無く激しく汚れ物と格闘ができて、更に良かったのではないかと思います。
Photo ©Garik Lawson Asplund