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【アースカラーの均衡とアクセント】緑と茶のダイニング



このダイニング、色のバランスが絶妙かなと思ったのでちょっとご紹介を。

コチラ、フィラデルフィアにあるTalula’s Gardenというレストランの中の写真なんですが、植物のくすみがかった自然な緑の感じや、懐古的な田舎の風景を感じさせられるような落ち着いたトーンの木製家具、その他配されたアースカラーの種々のパーツ類の織りなすバランスが素晴らしいかなと。
ダイニングテーブルの上に垂れ下がる赤銅色のランプシェードが、周囲の雰囲気と完全にマッチしているのに、その中でもちゃんと存在感を放っていて良い感じですよね。
で、最初は単にそう思って見てたんですが、じっくり見ていくと、このランプシェード、別の色にしても大丈夫そうな感じが。
例えばオフホワイトとかベージュとかの同じアースカラー系の色に置き換えても良さそうな感じですし、全く別の、例えば純色の黄色とかを持ってきてもソレはソレで面白そうな気がしません?
しっかりとした存在感があるのに、まったく別のトーンに置き換えても大丈夫というのは、このランプシェードがどうこうというよりは、何よりも全体としてのバランスの良さのおかげなのかなと。
屋外のテラス席もこんな感じになってまして、バランスバッチリという感じなんですが、
いきなり赤とか青の椅子を置いちゃっても、大丈夫どころかかなりオモシロくて良い感じになってくれたりします。
一般家庭のインテリアだと必須の家具とか色々雑多なものも入ってくるので、こんな風にきっちりまとめていくというのは結構難しかったりするとは思いますけれど、全体のトーンを意識しておくという意味では参考になるかなと。
別にココまでできなくても、ベースをある程度しっかりとまとめておければ、ちょっとした小物とかで色々と遊べるようになって面白そうですよね。

【ミニマルで解放的】1LDK+ロフトのサマーハウス



コチラ、北海とバルト海の間の多くの海峡に囲まれた地域、デンマーク フュン島北部のオーデンセの海沿いに建つサマーハウスなんですが、個人的にはかなりツボな感じです。

何と建築面積42平方mということで、坪換算にしてわずか12.7坪。
日本の狭小住宅もびっくりなサイズなんですが、コンパクトながらも必要最小限の設備を一通り備えている、中々完成度の高いおウチなのでは無いかなと。
確かに小さなオタクなんですが、何というか、作りにあまり無理が無いんです。
そもそもが休暇を過ごすためのシンプルなサマーハウスとして設計されているというのもあるんですが、夫婦+3人の子供と犬が快適に過ごすために必要にして充分な空間が整えられています。
皆で過ごす共用空間として、家屋の半分程度のスペースを充当したリビング・ダイニング。
ダイニングの一画にはさり気なく暖炉があったりもします。
炎のある生活。良いですよね。
そして、リビング・ダイニングエリアの上にはロフトが。
ココが子供たちのためのスペースですね。
夫婦が使用する寝室は、独立した部屋として一室を確保。
13坪弱の狭小住宅ビーチハウスの寝室.jpg

6畳程度といったところでしょうか。確かに広々とした空間とは言いがたいですが、コンパクトながらも居心地の良さそうな雰囲気に仕上がっています。
後はキッチンとトイレ・バスルームがあるだけで、一軒家にして1LDK+ロフトというスーパーミニマルな作りなわけですが、このお宅に足りないものって何かありますでしょうか?
子供たちが大きくなってきたら少し考えなければいけないこともあるかも知れませんけれど、仮にコレがビーチハウスで無かったとしても、コレはコレでアリなのでは無いかと。
しかも、表に出るとこんなですから。
家の周りはウッドデッキを張り巡らせたテラスになってまして、ダイニングを出たすぐ脇にはこんな感じのデイベッド風のベンチが。
天気が良い日に、子供たちの騒ぐ声を遠くに聞きながら、ココでうたた寝とかしてみたいですね。
更にその隣には、こんな感じの屋外ダイニングも設けられちゃってます。
このロケーション、素晴らしすぎません?
毎日3食全部ここで食べたいくらいですよね。
細かい情報が無かったのでよく分からないんですが、このテラスのエリアに全体で10坪弱くらいは使ってるのかも知れません。
そういう意味では敷地面積的には恐らく20坪くらいのスペースになるわけですが、土地の使い方の配分を思い切ってこんな感じにしてみるというのも潔くて良いかなと。
このお宅は海沿いの別荘ですけれど、街中に20坪の土地を買って、思い切ってこんなスペース配分のお宅を建ててみるというのも面白いかも知れません。
2階建てにしてお部屋をあと2つ3つ追加すれば、3LDK+ロフトの普通の(?)狭小住宅的な作りにもできますので、かなり現実味も出てきますし。
このお宅的な「面白さ」を目指すのであれば、景色が良いとか周辺環境に恵まれているとか、何らかロケーション的な「特別さ」は必須になってくるとは思いますけれどね。