こちらのお宅のリビング・ダイニング・キッチン、作りがちょっと良いなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
リビングとダイニング・キッチンの間には、透明感のある白いフレンチドア。
ダイニング側からのビュー。
壁面の造作収納の中心に、門のようにフレンチドアが埋め込まれた形になってます。
この作り、何気になかなか良い感じなのでは無いかと。
家のメインスペースであるリビング・ダイニング(・キッチン)を、一塊の大きな空間としてつなげて作って使うというのは1つのオーソドックスな案だとは思うんですけれど、実際に仕切りも何もない大空間のリビング・ダイニング・キッチンを作ってしまうと、冷暖房効率は悪いわ、音も臭いも全体に好きなだけ広がっていってしまうわで、現実的には色々と弊害も多いわけです(かくいう僕自身も、自宅のリビング・ダイニング・キッチンをそういう作りにしてしまったせいで、冬の時期の光熱費には毎月毎月目ン玉が飛び出っぱなしになっております…)。
その点、こうやってフレンチドアを使ってスペースを仕切っておくと、閉じていれば音や空気の流れはしっかりと遮りつつも、ある程度の開放感や採光は得られますし、1つの空間として使いたいときや風の通りが欲しいときになんかには開け放っておけばかなり大きな開口部を得ることもでき、さらに見た目もこの上なく可愛らしいというオマケまでついてくるという、至れり尽くせりな感じなのでは無いかと。
似たようなやり方で別のアイディアとしては、収納の後ろの戸袋に引き込まれていく引き戸という手もありますかね。でも、やはりフレンチドアの方が、開けて良し閉じて良しで、そこにドアがあるというこの存在感が良いかなと。あ、でも、開閉に必要になるスペースなんかのことを考えると引き戸の方が良い面もあるわけで、まあ、最後のところでは好みの問題になってくるんでしょうけれど…。
( via Dust Jacket )
「本棚」タグアーカイブ
【余裕のあるスペースをシンプルに】大きな造作本棚のあるダイニングと隣接するキッチン
このお宅のダイニング、ちょっと素敵じゃないですか?
めちゃめちゃ広いという感じでもないですけれど、8畳程度の必要にして十分なサイズのスペースの中央に、しっかりとしたダイニングテーブル。
そして、正面の壁には大きな造作本棚。
側面の頭上の横長の本棚がまた良いですよね〜。
通りに面したサイドの壁には、複数並べられた上げ下げ窓が。
上げ下げ窓って、この独特の雰囲気も当然素晴らしいと思うんですけれど、この縦長の形状が持つ機能的な面でのメリットも見逃せないと思うんですよね。
例えばこのお宅のように通りに面した部分に窓を作る場合、普通に引き違い窓を入れてしまうと、どうしても外から丸見えな感じが強くなっちゃいますよね。サイズにもよるとは思いますけれど、それなりのサイズのものを入れた場合、基本的には常にカーテンなどで外部からの視線を遮るような形にしておきたくなってしまうのではないかと。それを、こんな感じに上げ下げ窓を複数並べるパターンにすると、窓と窓の間の壁のお陰で外部からの視線がかなり遮られた感じになってくれますし、窓そのものを外部からの視線が入りづらい位置に調節したりすることもできます。
限られたスペースの中で、採光と通風をしっかりと確保しつつ見た目の可愛らしさまでもたらしてくれちゃうわけで、上手に使うことができれば色々と楽しめるアイテムだと思います。
ちなみにこちらのお宅、ダイニングに隣接するキッチンはこんな感じ。
両サイドに背中合わせの壁付けキッチンカウンター。棚や冷蔵庫に至るまでステンレスで統一した、シンプルで清潔感のある雰囲気が素敵です。
中央に置かれたアイランドカウンターをもう少し大きめにして、思い切ってキッチンの主役的な位置づけに持っていったら、両サイドのカウンターと連携した使い勝手の良い作業スペースになってくれそうな気も。
それにしてもこのダイニングもキッチンも、余裕のあるスペースをものすごくシンプルにゆったりと使ってますね〜。
こういうスペースの使い方は羨ましいと思いますし、これが家というものの本来あるべき姿なのかなとも思いますけれど、小さな家に家族4人で暮らしている身にしてみると、現実的にはこういうスペースの使い方はできないかなと…。キッチンの空いた場所に収納を作り込んだり、ダイニングテーブルを2/3のサイズにして、そこにソファとコーヒーテーブル置いて、リビングダイニングにしちゃったりするんでしょうね…。
いつか郊外の古い戸建てをリノベーションして住む機会に恵まれるようなことがあったら、是非ともこんな感じのダイニング・キッチンを目指してみたいものです。
( via project orange )