突然ですが、皆さんは、水周りに使うタイルって「どうやって使うもの」なのかご存知でしょうか?
お恥ずかしながら、僕は全く知りませんでした。
こうやって使うらしいです。
言われてみれば、今の家の水周りにはタイルは使って無いですし、実家の風呂も、リフォーム前はタイルでしたけれど、ひたすら同じタイルを敷き詰めただけのシンプルなものでした。
今までの人生の中で、タイル貼りのお風呂に入ったことは数知れずありますが、それほど注意して見ていなかったせいか、タイルの正しい使い方というものを学ばずに大人になってしまった様です…。
考えてみれば、端っこの部分は必ずカットするわけで、そういう意味ではどんな形状の(ま、四角の方が使いやすいのは間違い無いですが)タイルを持ってきたって、構わないはずなわけです。
ベースのタイル2,3種類を同系色の色で選んで、アクセント的にちょっと小さいものと、柄のものを選んで組み合わせるだけで、コレだけの遊び心が出せてしまうわけで、これはやらない手は無いのではないかと。
この写真のように、寒色系の色で統一された感じも「水」のイメージとしっかりマッチしていて中々良いですが、もうちょっとカラフルにして遊んでみても面白いかも知れませんね。
たとえば、水色系の補色で、ピンク、オレンジ辺りの赤系の暖色の色とかを上手く組み合わせてみるとか。
こういう写真を見てから、改めてよく考えてみると、そもそもタイルというのは、こういったことが出来るからこそ選択される建築資材なのでは無いかと思うんですが…。
世によくある「同じタイルをひたすら敷き詰めた」水周りというのは、アレは一体誰がどんな判断の基に許していることなんですかね…?
あ、でも…。
施工は面倒になるのは間違い無いですね。
同じタイルをひたすら敷き詰めるのと、それなりのバランスを保って複数の色を配置して、更に別の形状のタイルを特定の箇所に入れていく、というのでは、作業内容が全く異なりますから。
内装業者の担当者がそういうのが好きな人だったら、全体のイメージとかタイルの割合、位置とかを伝えて任せることも出来るかも知れませんけれど、「責任もって」という話になると、ちょっと話は難しくなります。
それなりの「スキル」を持った内装業者に任せるか、または、タイルの並べ方まで細かく指示してその通りにやってもらうか、ということになりますから、どちらにしてもそれなりのコストアップは避けられないかな、と。
一番良いのは、自分でやることかも知れませんね。
工務店さんや内装業者さんはちょっと嫌がるかも知れませんけれど、実際には「自分でタイルを並べたい」、と言えば、相談に乗ってくれそうな気がします。
「週末土日中に必ず並べときます」みたいな話にしておいたら、やらせてくれるかも知れません(僕はそこら辺には詳しくないので、もしかすると、「作業の工程的に絶対無理」みたいな話もあるかも知れませんけれど、相談してみる価値はあるかな、と)。
エクセルとかお絵かきソフトとかを駆使して、自分自身でタイルの配置図面を書いて、それを業者さんに託す、という方法もありかも知れませんね(当然これも、業者さんがOKしてくれるものなのかどうかは定かではありませんが)。
この浴室、タイルのデザインのみならず、色々なところに良いポイントがあふれているかな、と。
まず、先ほどの写真のシャワーエリアから見ていきますと、シャワーヘッドが2つ設置してあったりします。
一つはハンドシャワーで、もう一つは小さなタイプのオーバーヘッドシャワーです。
オーバーヘッドシャワーは、もっと大きいタイプのものほうが気持ち良さそうではありますが、この位のサイズでも、良いものは良いかな、と。
しかも、このオーバーヘッドシャワー、ヘッドが動くタイプのものですね。
その日の気分で、シャワールームの中でも水の方向を調整できます。
コレはポイント高いです。
しかも、天窓付ですから。
天窓、一個設置するだけで明るさと開放感が格段に増してくれていいですよね。
シャワールームの全体を引いて見るとこんな感じになってまして、しかも、逆側にあるトイレにも天窓が作ってあります。
で、メインとなる浴槽はというと、こんな感じの、大きな窓の窓際の明るいお風呂になってたりします。
配置的には、先ほどのシャワーエリアとトイレの間に浴槽が設置されている形です。
写真の左奥がシャワールーム、右手がトイレ、というレイアウトですね。
このお風呂、確かにいい感じですが、よく考えてみると、結構広いような…。
幅5m×奥行き3m≒15平方m≒4.5坪、9畳くらいはありましょうか…?
でも、考え様によっては、「脱衣所、洗面所、トイレ、風呂全部コミコミで10畳くらい」という話であれば、それほど「贅沢」なお風呂というイメージでも無いかもしれませんから、レイアウト的にこういったお風呂が作れそうな方は、真似してみるのもありかも知れません。
Photo ©andrechinn