このバルコニー、一見何の変哲も無い感じですけれど、明るくて開放感があって、ちょっと良い感じかなということで。
幅2mちょいといったところでしょうか。それほど広いわけじゃないですけれど、このくらいの広さがあれば、屋外用の家具なんかを置いてちょっと寛ぐくらいだったら十分かなと。
建物の屋根が斜線制限的に斜めにカットされているところも、このバルコニーを良い感じにしてくれているポイントの1つですよね。
写真向かって右側、道路に面した側の壁が腰よりもちょっと高いくらいの結構低めな作りになっているお陰で、椅子に座ってもかなり開けた視界が得られそうですけれど、何よりも良いのが、逆側、建物側の視界が開けているところ。
普通、2階建ての家の2階にバルコニーを作ったら、通常は建物側には1フロア分の壁があるわけで、必然的に、建物の方を向いても2.5m〜3mくらいの壁に視線を遮られることになります。
それに対して、このお宅のように天井が斜めにカットされた部分にバルコニーが作ってあると、建物の方を向いていても、視線を少し上に向けるだけで、目の前の視界が完全に開けてそのまま空を眺めることが出来るわけです。
こういう開放感のある空間って、日本の都市部の住宅地なんかだと、実際にはなかなか得られない素晴らしい環境ですよね。
隣地の環境を悪化させないことを目的とした規制が斜線制限なわけですけれど、その斜線の上に空が広がっていることをしっかりと意識することができれば、自分自身もその恩恵にあずかれるように、制限をメリットとして活かすことができるのでは無いかなと。
( via Home DSGN )