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大理石のシンクと食器水切り



このシンクは相当贅沢で、しかも、相当面白いです。

イタリア ミラノの某お宅のキッチンのシンクです。
大理石は、色合いからいってアラベスカートあたりでしょうか。
白系の落ち着いた雰囲気のマーブル模様がいい雰囲気を出してますね。
何よりも面白いな、と思うのは、写真左手に写り込んでいる食器水切りと、右手奥に写り込んでいる作業エリアですね。
それぞれ、シンクと一体になって作られていて、その造形も美しいと思いますけれど、食器水切りからも、作業エリアからも、きちんと水がシンクに流れていくように「排水口」が切られているんです。
洗った食器をそのまま食器水切りに置いても、きちんとシンクに水が流れていきます。
作業エリアが汚れても、そのまま洗って水を流せるようになっているわけです。
もしかすると、奥の作業エリアは、そのまま「まな板」として使っても大丈夫なように考えられているのかもしれません。
こういった作りの食器水切り、ステンレス製の独立型のものでは見かけることがありますが、大理石のシンクに一体の形で作られたもの、というのは中々無いのでは無いでしょうか。
こういう、「面白くて」、「気が効いている」(しかも「贅沢な」)ものを作って、それを何気なく普段の生活の中で使ってしまう、というのが、本当の贅沢というものなのかな、と思わさせられました。
Photo ©cat-o’

吹き抜けの上の天窓



この一画、ものすごくいい雰囲気だな、と思いまして。

RC構造のガシッとした躯体の奥に吹き抜けを作って、その吹き抜けの上には天窓を入れて、というギャップが素晴らしく良い感じです。
と思って、なんとなく見ていたら、なんとこちら、安藤忠雄先生の作品だそうで・・・。
素人が「素晴らしい」とか言っている場合ではなかったです・・・。すいません。
周囲をコンクリートで囲っておいて、奥側にこんなスペースを作られると、奥にどんどんと引き込まれて行きそうな気がします(素人なもので、当然何もわかってないんですが)。
Tadao Ando+Weil am Rheinがデザインした、スイスのVitra社のカンファレンスルームの一部なんですが、このRC造の薄暗い落ち着いた雰囲気と天窓からの自然光の組み合わせ、実際にここの椅子に座って寛ぐのって、どんな感じなんですかね。
こういうのを見ると、この部分、この雰囲気だけでも、自宅の中に取り込んだら面白そうだな、と思うんですが、やっぱり一部だけ真似してみてもダメなものなんですかね。
このレベルの素晴らしさだったら、真似しただけでも相当良い雰囲気になりそうな気がしますが。
Photo ©Wojtek Gurak