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ベッドルームのイメージ




ベッドルーム

©Warren Noronha

ベッドルーム:寝室というのは、実は一日の3分の1〜4分の1位を過ごす、家の中でも非常に大事な場所です。
が、何でだか、僕は自分の家を建てるときに、このベッドルーム、というものについて、あまり具体的なイメージを持っていませんでした。
実際に今現在暮らしているベッドルームには、
・「超寝心地の良いベッド(セミダブル×2=クイーンサイズ。100万円位した。現在は妻と子供2名が寝ており、自分は床で布団・・・)」
・「とっても明るくて開放的な天窓(妻が明るいと寝られない為、常にカーテンが閉じられている・・・。)」
・「37型液晶テレビ×ソファのセット(第二のリビング!)」
という、素晴らしい環境が整っています。
なので、現在の寝室には、(自分の虐げられた立場はともかくとして)とても満足しているのですが、家を建てる前に、もう少し具体的にベッドルームのイメージを描く事ができていたら、もっともっと良いベッドルームが作れたのではないか、という気持ちもあります。
例えば天窓ですが、
ウチの天窓はこんな感じなんですが、
思い切って
この位沢山天窓を作っていたら、さぞや開放感があっただろうな、とか。(まあ、どっちみちカーテンで覆われていたとは思いますが・・・。)
こちらはMAZZALIARMADI.ITで紹介されていた、天窓のあるベッドルームです。
©MAZZALIARMADI.IT

この開放感、どうでしょう?ベッドの上で夜空を眺めながらのんびりできるなんて、最高だと思います。
こんな感じに山林が一望できるベッドルーム、というのも素晴らしいです。
©Juan ValldeRuten
都会に住んでいる方の場合、自宅の窓からこんな素晴らしい風景を求めるのは難しいかも知れませんが、森は無くても、「別の素晴らしい何か」が、自宅建設予定地の近くにある、ということはあり得るでしょう。(例えば、ある角度からは、近くの公園の大きな木が見える、という様なことがあれば、その方向に窓を持ってくれば、紅葉の季節などに自宅の窓から外の風景を楽しむ事は十分に可能だと思います。)
都心部であれば、こういう風景、というのもまた良いと思います。(土地代が一体いくらになるのかが恐ろしい気もしますが・・・。)
©MAZZALIARMADI.IT
個人的には、こういった無機質な感じ、シックな感じも結構好きです。
©MAZZALIARMADI.IT

もしも子供が居なかったら、特にベッドルームを部屋として区切る事無く、リビング、ダイニングなどの他のスペースと同一の空間にしてしまう、というのも面白かったかもしれません。生活動線などを考慮すれば、同一空間内でも、「隔てられた空間」を造り出す事は十分に可能だと思います。
子供達がもう少し大きくなって、家をリフォームしなければ行けないときが来たら、ウチのベッドルームにも、何か素敵なものを盛り込んでみたいと思います。

日向と日陰と採光




庇の下の縁側


日当りが良くて明るいリビング、ダイニング、というのはとても良いものですが、個人的には、それと同じ位、日陰も好きです。
言葉で説明するのがかなり難しいのですが、太陽の光でしっかりと照らされた、明るいエリアと、その日差しをしっかりと遮った、暗さの残るエリア、家の中で、この2つのエリアのコントラストをはっきりと持たせるようにする事で、明るいエリアは、より活動的な「動」のエリアとして、また、暗いエリアは、より落ち着いた「静」のエリアとしての位置づけがはっきりと際立つのではないかと考えています。
例えば、強い日差しに照らされたこのテラス。
この日差しの中で、冷たいビールでも飲みたいところです。

テラス

格子状の日よけによって、テラスへの直射日光は適度にコントロールされています。が、それよりも何よりも素晴らしいのは、この日よけを設置したベランダに続く室内側の「明るさ」です。
この柔らかい明るさ、例えて言うならば、大きく張り出した庇の下の縁側の様だと思うのですが、いかがでしょうか。
この落ち着いた適度な明るさが、のんびりとダイニングで寛ぐ時間を、より豊かにしてくれるのではないかと思います。
隣接する、すぐ隣の空間は激しく明るく、そして、この空間はうって代わって薄暗く落ち着いたイメージ。
このコントラストを住宅の中に実現できると、自宅の中で、静と動のギャップを楽しむ事ができるのではないでしょうか。
同じ様な「住宅内の光のコントロール」をいくつか紹介してみたいと思います。
このケースは、庭に面する敷地の塀を格子状にすることで、光をコントロールしています。
この格子状の塀(壁)はレールによってスライド可動が可能になっており、季節や状況に応じて開閉もできる様になっています。
この庭に続くダイニングです。
格子によって適度に採光をコントロールすることで、明るいながらも、落ち着いた雰囲気のダイニングが実現できているのだと思います。