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アンティークのランプシェード



先日三宿のアンティークショップ GLOBEをのぞいた際に、結構かわいいランプシェードを見つけたので、いくつか紹介しておきたいと思います。

かなり可愛らしい感じです。こちら、たったの3,150円です。
リビングの一画にこのランプシェードを垂らして、その仄かな明るさの下のテーブルで、深夜にゆっくりとお酒を飲む、という様なのも良いのではないでしょうか。
本物のアンティークのランプシェード、ということになると、当然価格も数万円〜数十万円、ということになりますが、ここら辺のものであれば、実は5千円〜1万円程度、高いものでも2〜3万円程度で買う事ができます。いくつか持っておいて、気分や季節でランプシェードを付け替える、というのも楽しいかもしれません。
これはかなりしっかりしたもので、ダイニングあたりに使っても行けそうです。
こちらは番外編:キャンドルスタンドです。
ベランダにぶら下げたら、かなり雰囲気が出るのではないかと思います。ただし、お値段26万円だそうで・・・。
照明をダウンライトにすると、見た目は確かにかなりすっきりして良い感じなのですが、いくつかの箇所には照明用のレールを入れておくと、こういったものでちょっと楽しむ事ができて中々良いのではないかと思います。

外に向かう家 – ロイドの落水荘と空間デザイン



フランク・ロイド・ライト 落水荘 遠景

フランク・ロイド・ライトの建築の代表作の一つに、落水荘という建物があります。
カンチレバー(片持ち梁)構造を用い、その下に川が流れ、それが滝へと続く、非常に特徴的な建築物です。
 
この建築には多くの特徴があるのですが、中でも面白いものをいくつかあげてみたいと思います。
・1階、2階、屋上、全てのフロアに、広いテラスが設けら、全てのテラスからは滝が眺められる。
・テラスと屋内のフロアは、段差の無い、フラットな造りとなっており、テラスもリビングの一部として使用される事を意識している。
フランク・ロイド・ライト 落水荘 森側から
フランク・ロイド・ライト 落水荘 テラス
フランク・ロイド・ライト 落水荘 テラス立体図
・リビングの窓は大きく、天井は低く作られている。低い天井はリビング内部の人間に圧迫感を与え、リビング内にいる人間の意識が、大きな窓を通して自然と外へと向かうことを意識している。
・リビングから直接水辺へと降りて行く事ができる階段が設けられている。
フランク・ロイド・ライト 落水荘 テラス 横から
フランク・ロイド・ライト 落水荘 テラス カンチレバー 滝
リビングからの階段で水辺に降りた場所からの風景はこんな感じです。
フランク・ロイド・ライト 落水荘 滝
この建築物をみたとき、どうしてもまず、家の下に川と滝がある、という点に意識が行ってしまいます。しかし、建物の特徴をみていくと、実際にロイドが行なった事は、住む人の生活のイメージすること、そして、ある明確なコンセプトを具現化し、それを感覚に働きかける方法を考えた、ということなのだということが良くわかります。
この家の主であるカウフマンは、ロイドに対して、「滝を眺めて過ごしたい」という要望を出したそうです。それに対してロイドは、「滝と共に暮らす」家を造った、と言ったと言われています。
僕は建築に関しては全くの素人ですので、単なる素人考えになってしまうのですが、ロイドは、「滝を眺めて過ごしたい」と言われたときに、単に滝が眺められる様にレイアウトすることを考えたのではなく、人間がその家の中に入ったときにどんなことを感じるのか、その家の主が、その家の中でどの様な生活をおくるのか、というところから考えはじめたのでは無いかと思います。その結果がこのテラスであり、その結果がこのリビングであったのだろうと思います。
優れた建築家の建てた建物は、僕たちが暮らす自宅とは大きくかけ離れた存在の様にも思えます。しかし、その建物が何故そのような形になったのか、ということを想像してみることによって、自分たちの自宅を、より魅力的なものにすることに役立つ「何か」を得る事ができるのではないかと思います。
(Photos #1©KlausNahr , #2©Matija Grguric , #3©johncarljohnson , #4©Camryn Darkstone , #5©Matija Grguric , #6©paul-simpson.org , #7©pablo.sanchez , #8©shadysidelantern )