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柱と筋交いを使った、壁面の作り付け巨大本棚



こちらの壁面の作り付け棚、中々面白いなと思ったのでご紹介させて頂きます。

むき出しになった建物の柱と筋交いを使って、リビングダイニングキッチンの隣の通路壁面一面を巨大な棚にしてしまっています。
こちら、隣のLDKからこの棚を見た眺めです。
本棚としても使えますし、
単なる道具類や雑貨類の収納、ディスプレイ棚としても使えます
サイズ的には、幅8m×高さ1.5m(×奥行き0.25m)といったところでしょうか。
収納力について、一般的な大き目の壁面作り付け棚と比較してみたいと思います。
例えば、幅が2m強、高さが天井まである本棚を、幅2.2m×高さ2.2mとして、こちらの本棚を幅8m×高さ1.5mとすると、本棚の容量的には大体2.5倍弱程度の容量、ということになります。
で、以前にちょっと計算したことがあるんですが、幅2.2m×高さ2.2mの本棚の収納力目安は、大体下記くらいであろうと。
・全て文庫を入れた場合:約1,500冊
・全てハードカバー書籍を入れた場合:約400冊
・全てムック雑誌を入れた場合:約1,000冊
ということは、こちらの本棚がその2.5倍の容量とすると、単純計算ではこんな感じになります。
・全て文庫を入れた場合:約3,750冊
・全てハードカバー書籍を入れた場合:約1,000冊
・全てムック雑誌を入れた場合:約2,500冊
1ヶ月に、ハードカバーを1冊と文庫を3,4冊読む結構な読書家の方でも、1000ヶ月、83年分以上の本を収納で来てしまうわけです。それに加えて、月に2,3種類のムックを83年間購読し続けても大丈夫です(またわけのわからない計算をしてしまいました…。すいません)。
まあ、本を沢山読む人だと(そしてその本を全てとっておく人だとすると)、もしかするとこの位の本棚でも足りない可能性はありますが、一般の人だったら、この半分を本棚にして、半分をディスプレイや道具、雑貨の収納に充てても十分なのではないかと。
背が低いので圧迫感も少なく、収納力抜群なのに室内の開放感を損なわない、という点も素晴らしいと思いますね(そもそも通路的なエリアなので、圧迫感があっても構わない、という気もします。そういった方は、思い切って天井まで棚にしてしまえば、高さ約1.5倍=収納量力も更に1.5倍にできます)。
Photo ©Katiekills

壁面に固定された作り付けの棚



こちらの壁面作り付けの棚、デザインが中々面白いと思ったのでちょっとご紹介させて頂きます。

水道の配管のようなパイプと木の棚を組み合わせて、結構大きめの作り付けの棚を作っています。
鉄のパイプと木の棚板の組み合わせの感じが中々良いです。
デザイン的にも、インテリアの一部として中々良い感じになっているのでは無いかと。
この棚、壁面に対してどのように固定しているのかが気になったんですが、そこら辺は、こちらの写真を見ていただくとよく分かると思います。
壁に対して木の板を打ち付けて、その木に対して棚のパイプを固定しています。
こういったやり方が一般的なのかどうかよくわかりませんが(というか、そもそもこんな作り付けの棚自体が一般的では無いと思いますが)、この固定方法は中々良いアイディアだな、と思いました。
木造住宅の内装によく使われる石膏ボードの場合、壁の内側に柱などの芯材になるものがある場所にしか、棚を固定することができません(またはボードアンカーなどを使えば、石膏ボードそのものに対して棚を固定することもできますが、強度的にはあまり強く無いです)。
しかし、この棚の様に、壁の中の下地のある場所に対して木材を打ち付けておいて、しっかりと固定された木材に対して棚を固定する方式にすれば、壁面のどの場所に対して棚を作りつけても、しっかりとした強度を得ることができます。
しかも、壁に対して打ち付ける木材を、自分の好みの木材、インテリアに馴染む木材を選べば、デザイン的にも面白く、いい感じに仕上げることができる、というメリットもあります。
コレは一般的な棚の固定方法としてもかなり良いアイディアだと思いますし、耐震などを目的とした棚の固定、耐震補強としても使えるアイディアだと思いますね。
僕の家も、家具の耐震固定をしたいと思っていた場所が何箇所かあるんですが、石膏ボードの下地の問題で固定ができていなかった場所があったので、このアイディアを使って耐震補強をしてみたいと思います。
Photo ©refinedbyink