こちらのお宅、コンパクトな中に上手に詰め込まれた各スペースがなかなかいい感じだなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
白基調のシンプルなベッドルームのすぐ脇には、大きな窓に面した明るく開放的なダイニング。
上部がアーチ型になった窓枠と、垂壁の上部から伸びるアームドランプ。コンパクトな中に遊び心と可愛らしさが盛り込まれたこの感じ、いいですね〜。
スモールダイニングの脇がリビング。
こちらは少し余裕をもった作り。
リビングを抜けた向こう側がキッチン。
キッチンからダイニングへは、リビングをまたいで、という形になるわけで、これは導線的にはどうなんでしょうかね。
とはいえ、まあ実際には大した距離じゃないですし、例えば誰かがキッチンに立っているときに、他の家族がすぐ隣のリビングにいて、会話なんかもできて、というように、近い空間で一緒に過ごしているような感じで過ごすことができると考えれば、こういうレイアウトもありかも。
細長のキッチンは、突き当りがシンク、サイドが調理や作業のためのスペース。
シンクの正面には、格子の入った可愛らしい縦長の上げ下げ窓。
ちなみに、2つ目のベッドルームも、同じ格子入りの上げ下げ窓が入ってます。
窓の中心にあわせるように置かれた小ぶりな観葉植物がまたいい感じ。こういう遊び心とか可愛らしさって、本当に大事だと思うんです。
こちら、1930年台に建てられたシドニーの古いアパートメントを、オーストラリアのデザイナーFrag Woodall氏がご自宅用にリノベーションした物件でして、広さは80平米程度とのこと。
廊下なしでスペースとスペースがそのままつながっていくこういう作り、日本の狭小住宅の作りにも通ずるものがありますよね。80平米といいえば、少し広めの3LDKくらいといったところかなと思いますけれど、それよりも広いような感じがするのは、やはりこの作りからくるものでしょうか。こういうのを応用して、平屋の一軒家とかで、スペースがフラットにつながっていく平屋独特のおもしろさや利便性と、廊下なしでスペース同士が直接つながっていくようなレイアウトを上手に組み合わせて「回廊のようにぐるりと一周できる家」みたいな感じにしてみたりするのもいいかも。
これからお家を建てたりリノベーションしたりするご予定のある方で、スペースのつなげ方や動線についてちょっと考えてみたいという方がいらっしゃいましたら、こちらのお宅を参考にしてイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?
あ、でも、本当にこういう作りにする場合には、壁やドアがあまりないので、空気や風の流れ、冷暖房の効率とか、音とかにおいの問題あたりについてはしっかりと考えておかないと、後からいろいろ困ったり悩んだりすることになることもあるかもしれませんから、そのあたりはきちんと確認/検討をしておくことをオススメしておきたいと思います。
( via MR.FRAG )
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【最短の動線を平行移動】横長のシンクの上に作り込まれたゆったりとした作業スペース
こちらのキッチン、シンクとその脇の食器用収納がいい感じだなと思ったのでご紹介させていただきます。
横長でかなりゆったりとした作りのシンクと、その上に渡された木製のカバー。
このアイディア、ちょっとおもしろくないですか?
似たようなもので、金属製の巻き簾のような形状のもをシンクの上に渡して、そこを食器の水切りスペースとして使うことができる製品というのはありますけれど、ある程度の耐荷重を確保した、こういうしっかりとしたものというのはあまり見たことがないかなと。この作りだったら、洗い物の水切りスペースとして使えるのはもちろんのこととして、各種の作業スペースとしても使えますし、ひのきやヒバあたりの耐水性や乾湿の変化への耐久性に優れた木材で作っておけば、上から水を流しながらの作業などもできますから、かなり幅広い用途に使えそうですよね。
横幅がありますから、例えば1/3だけ開けておいて、「食材を洗って切って盛りつけて」とか、「食器を洗って水切りしてそのまま左の棚へ」みたいな流れで、平行移動しながら最短距離の動線で作業ができそうです。シンクの左下に食器洗浄機でも入れておいて、文明の利器との組み合わせ、みたいなのもいいかも。
どことなく和風なテイストも混ざったようなこの感じも、個人的には結構ツボですね。
こちら、 京都大学工学部建築学科や、丹下健三事務所での活動経験もある、オーストラリアの建築家、リチャード・レプラストリエ氏の設計したものなんだそうですが、この雰囲気はそのせいもあるんでしょうかね。
うちの自宅のキッチンも、次にリフォームを入れるときには、こんな感じの作業エリア、導入を検討してみたいかも。
( via flickr )