こちらのお宅のリビングの雰囲気、ちょっといい感じだなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
無垢材と合板を無塗装で使って、木の質感そのままで仕上げた内装。サイドの壁際に造作された壁いっぱいの大きな棚がまたいいですよね。
この棚、ところどころの背板が抜いてありまして、そこから向こう側が見えるようになってます。
棚の向こうはキッチン。
この、「見えるけど見え過ぎない」感じが絶妙だったりするかなと。この棚に全部背板が入れてあったら、こういう開放的な雰囲気とはちょっと違う感じになっちゃいますもんね。
キッチンの隣はダイニングなんですが、ダイニングとの間に立てられたカウンター脇の棚も、やはり同じように背板なしなんです。
こういう、「緩く区切りつつ、つながってる」感じ、いいと思うんですよね。
しかも、棚ですから、そこに置くもの1つでスペース同士のつながり具合もコントロールもできちゃうわけで。何も置かないか、置いてもシンプルなちょっとしたものだけにとどめておけば、まんまつながった感じになるでしょうし、逆に、スペース同士をもう少し区切った感じにしたいのであれば、大きなものや存在感のあるものを置くようにすればいいわけです。
もしかすると、抜いた背板の部分にロールスクリーンでも付けておいたりすると、開けたり閉めたりすることでスペースのつながり方を手軽にコントロールできて便利かもしれませんね〜。あとは、棚にいろいろな種類の観葉植物をいくつも置いて、季節によって変わる葉の茂り具合で、スペース同士のつながり方も変化していくのを楽しんで、みたいなのもおもしろいかも。
こうやってイメージを膨らませていくと、この「スペースを区切る棚」、見た目以上にいろいろなやり方で遊べるアイテムになってくれそうじゃないですか?
ただしこの棚(壁)、当然のことながら、光のみならず、空気も音もぜーんぶ通しちゃいますから、本当にこんな感じの棚を導入される場合には、空調・換気・もしかすると防音とか、その他もろもろも含めて十分すぎるくらいにご検討の上、しっかりと対策をされることをおすすめしておきたいと思います。
( via Rob Kennon )