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緑のあるリビングとキッチン



こちら、カリフォルニアの北部、サンタモニカのすぐ隣のベニスの街の海沿いに立つお宅なんですが、何と言うか、雰囲気が最高だなと思いまして…。

この雰囲気、何だかドキドキしちゃいます?
…40近いおっさんの心をもトキメかせてしまう程の素晴らしさ、ということで….。
まず、この内装全体の雰囲気がいいですよね。
明るい色の無垢の木の暖色系の柔らかい感じと緑のコントラストが、とても落ち着いた雰囲気で良いです。
少しくすんだ感じの、黄色とオレンジが混ざったような木の色合いが、レトロチックなようでもあり、でも、何だかとても新しい様な感じでもあり、という感じで、それだけでも結構不思議な雰囲気だと思うんですが、そこに結構しっかりとした緑が入ってくると、全体がものすごく落ち着いて、しかも力強い雰囲気になるのかなと。
光の入り方もいいですね。
落ち着いた雰囲気の中に、明るい光がそのまま差し込んでくるのではなく、天井のルーバーや明かり取りの窓など色々なところから少しずつ入ってくるぼんやりとした光の感じが、部屋の内装の雰囲気ととても良く有ってると思います。

家族で過ごしているときも、一人で過ごしているときも、どんな時でも同じトーンで生活を包み込んでくれそうな、そんな不思議な感じがします。
家の中に居るのに、何だか、どこか雰囲気の良い森の木陰に居る様な、そんな気持ちにさせられそうなダイニングです。
コチラは同じオタクのキッチンです。
キッチンの壁一面に作り付けられた棚が使いやすそうです。
実用的であり、且つ、お気に入りの食器類をディスプレイもして置けて、こういう作り付けの棚はいいですよね。
天井からぶら下がるペンダントランプに、緑の植物の覆いをかぶせてあるのも面白いです。
こちらも基本的な内装のトーンはダイニングと同じなんですが、やはりキッチンという「作業場所」だけあって、全体的な雰囲気は全然違う感じに仕上がっています。
内装にもしっかりとした白いカウンタートップを使ったりして、ダイニングよりももう少ししっかりとした雰囲気になっていますし、光の取り方も全然違います。
逆に言えば、そうったディテールを幾つかいじるだけでこれだけ変わってくるんだな、というところが、とても面白い気がします。
こういうのって、全体のイメージから始まって、そのイメージを木材など使う全ての素材の1つ1つにまでしっかりと落としこんで行かないと、中々出来ないんでしょうね。
( via NY TIMES )

気候と家の内外の境界 – 開放的な海沿いの豪邸



こちら、オーストラリア東海岸の不動産屋、TOM OFFERMANN REAL ESTATEで現在販売されているブリスベン サンシャインコーストの海沿いに立つ大豪邸です。
何といいますか…。ともかく良いです。
RC造で4ベッドルーム+3バスルーム+駐車スペース2台分。
ビーチまで500m。
寝室や洗面所にはジャロジーの窓が使われていて、なんというか、屋内にいても随所で外の空気を感じられそうな雰囲気があります。
ちなみにお値段は”2.695m”とありましたので、1オーストラリアドルが85円として、2億3千万円位。
高いような安いような…。
やっぱり安いと言ってしまって良い気がしますね。
そりゃ、2億円もポンと出せるわけは無いんですが、東京で家を建てたり、ちょっと良い目のマンションを買おうと思ったら、数千万円台の半ばから後半は覚悟しなきゃいけないわけで、それに対して2億3千万円でコレが買えるなら、と。
話が脱線してしまいましたので、強引に戻したいと思います。
このオタク、色々魅力的なんですが、特に何が気に入ったかというと、やはりこの家全体にあふれる開放感ですね。
温暖で雨の少ない亜熱帯気候に属するブリスベンで、海まで500mという立地。
冬場、最も寒い7月ころでも、平均最低気温は10度近くはあり、平均最高気温は20度以上になります。
暑い夏場も、湿度が低く海からは涼風が吹いてくるため、非常に過ごしやすい気候です。
この素晴らしい気候を十分に堪能できる様に家が作られている、という感じがします。
例えば一枚目の写真のリビング、庭に面するテラスとリビングの間は、全開放型のガラス折れ戸になっています。
夜間の少し冷え込む時間帯は閉じておいて、昼間はすべて開けはなっておくことで、リビングにいても温暖な気候の素晴らしさを感じながら過ごすことができる様になっています。
前出の色々な場所に作られたジャロジーも外からの空気を屋内に吹きこませてくれますし、こんな感じの屋外ダイニングも作ってあったりします。
中途半端な作りはしてないですね。
もう、このダイニングがメインのダイニングでOK、という感じです。
ブリスベンやゴールドコースト周辺の温暖な気候であれば、真冬の夕食だけは屋内で、という感じかもしれませんが、それ以外の全ての季節、全ての食事はこのダイニングでイケそうです(フリース位着ていれば冬でも大丈夫そうですが。あとは、冬場の夜のちょっとした暖房設備として、暖炉とかを設置しても面白そうですね)。
そういった気候を踏まえてこういった作りの家になっているわけです。
当然、そもそもの気候の良さ、というのがあるわけですが、その気候にあったライフスタイルを想定して、そのライフスタイルにマッチした家を作る、という一連の流れがしっかりとできている点が素晴らしいです。
日本には日本の気候があるわけで、当然その気候にも素晴らしい点がたくさんあります。
個人的には、日本の春、初夏、秋というあたりは、過ごしやすく、季節の移り変わりを感じ取れる素晴らしい気候なのでは無いかと思っています。
このオーストラリアの豪邸の良い点はそのままでは日本の家に適用することはできませんが、ポイントや考え方は、家を建てる時に応用することはできるのでは無いかと思います。