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【やっぱ計画性】階段脇の作り付けの巨大本棚



ちょっとここのトコロ「本棚率」が高いもんで、どーしようかと思ったんですが…。

ま、「良い感じならそれで良いのでは?」という基本に立ち返りまして、躊躇すること無くご紹介させていただきたいと思います。
コチラの作り付けの本棚、良い感じです。
ちょっと考えてみれば解ることですが、こういう本棚って、しっかりと計画的に作らないと作れません。
そもそも2フロアをぶち抜いて設置されているわけで、そのサイズという段階で既に「買ってきた」本棚じゃなくて、家を建てる段階で「作り付けた」本棚だということがご理解いただけると思います。
が、それだけだったら、家を建てた後、数年後でも頑張って作ることが出来るかも知れません。
それだけじゃ無いです。
ここに本棚が無かったら、隙間から落ちれちゃいますから。
危ないです。
そもそもの設計として、フロア間の開口部は階段幅+本棚奥行き分の幅になってまして、そこに予定通りにこの本棚を作り付けているわけです。
本棚の奥行き、せいぜい50cmといったトコロでしょうか。
ほんの少し階段幅を広めに取るだけで、これだけの巨大本棚が手に入れられてしまうんです。
ちなみに、上のフロアから見ると、こんな感じになってます。
上の方の奥のあたりは、渡り廊下的なものでアクセスするようになってるんですね(写真で見る限り、一部どうやってもアクセスできない場所が有りそうな気もするんですが…)。
コレは流石に後からでは作れないかな、と…。
やっぱコレって、完全に計画性の話ですね。
羨ましい…。
( via  LIVROS E AFINS )

【効率的なスペース活用】階段エリアと空間の接続



この階段エリアの使い方は面白いですね。
下のリビングへと降りていく階段エリアをちょっと余裕がある感じにしておいて、左右のみならず正面の上部まで巨大な作り付け本棚にしちゃってます。
片隅にローテーブルなんかも置かれてて、ちょっとした「読書コーナー」っぽくなってるところも面白いですね。
コレはなかなか良いアイディアかなと。
例えばこの階段を、下のエリアに降りていくため「だけ」の階段として作ったら、このエリアに必要なスペースはこの半分くらいで収まったとは思います。
でも、そういう作りにしたらこのエリアは相当窮屈なスペースになりますし、当然脚立を置いておくスペースなんかもありません。
本棚を作ることはできるかもしれませんけれど、本を取る度にいちいちどこかから脚立を運んでこなければならないわけです。
そんな本棚、作ってもそのうち使わなくなっちゃうと思います。
敢えて余裕をもたせた階段エリアを作ることで、実用性の高い巨大な作り付けの本棚と読書コーナーまで手に入れてしまっているわけで、こういうのが本当の「効率的なスペースの使い方」なのかなと。
話はちょっと変わりますけど、高さの違う空間同士を階段で接続するのって良いですよね。
スキップフロアなんかもそうですけれど、空間同士を段差を介してつなぐと、それぞれの空間が独自の色を持っていながら、それでいてひとつづきの空間のような、良い感じのスペースのつながりが作れると思います。
そういう意味でも、単に階を移動するだけのための「最小の」階段にせずに、こんな感じの余裕を持った階段を作るというのは、色々と遊び心を発揮できるポイントが出来て面白いのでは無いかと。
コチラは全然別のトコロで発見した写真なんですけれど、「何となく上の写真と似てるな」と思って、試しに写真を重ねあわせてみたら、躯体とかフロアの位置関係とかがほとんど一致してました…。
それぞれの写真を撮った2人の方のイメージが一致していたというのも当然あるんだとは思いますけれど、そもそもの建物の作りが一致してないと、こうはならないわけで…。
このリビングから逆にテラスを眺めると、こんなです。
リビングとテラスをこの4段の段差でつなぐことで、リビングとテラスがちょうど良い感じの距離感/一体感を保てているのかなと。
もしももう一度家を建てることがあったら、そのときには、こんな感じの空間のつなげ方を真似してみたいものです…。
( Photo #1 via BilVil Architecture , #2-3 via design milk )