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【開放感と内包感】鳥かごに包まれた内なる空間



日本とベトナムって、街並みが結構似てるんですかね…?

こちら、日本の住宅地の中の一風景と言われたらそのまま信じてしまいそうな感じもしますが、ベトナム ホーチミンに建つ個人の邸宅です。
このお宅、見た目がちょっと面白いですよね。
土地と同じ大きさの「鳥かご」のようなモノを作って、その中に建物の躯体を収めてあるんです。
(入り口は大きなスライドドアで開閉可能です)
コレはなかなか面白いやり方なのでは無いかと。
建物の下のこの空間、「鳥かご」が無くて道路からそのまま入って来られる作りになっていたら、とてもじゃないですけれどココで寛いだりする気になれないですよね。
だからといって、ココにしっかりとした塀などを作って囲ってしまったら、相当な圧迫感がありますし全く雰囲気が変わってしまうと思うんです。
必要に応じて入り口を開閉できる「鳥かご」だからこそ、この開放感と内包感/安心感の絶妙なバランスを保てているのかなと。
建物の下を通って奥側に入って行くと、こんな感じのスペースになってます。
奥側もしっかりと囲われてます。
このお宅はそれなりの大きさの庭が作れたのでこんな感じに仕上がっていますが、例えば日本の狭小住宅的なお宅で、奥側にはほんの小さな庭しか作れ無い場合でも、コレを応用したらちょっと面白い屋外空間が作れるかもなと。
メインのスペースはあくまで建物の下の部分で、場合によっては駐車場とも兼用でも、それなりの開放感がありながら、外部からの視線を気にせずに寛げる…。
土地に余裕が無くても、そんな感じの空間が作れそうな気がするんですけれど…。
いざ実際にやってみようとしたら、意外と難しかったりするんでしょうかね?
( via dezeen )

【直床という選択肢】屋外空間と座るための設備



この写真見てて思ったんですけど…。

(このテラスには、座るための設備がありますけどね…)
今までこのサイトでは、「庭やテラスには座るための設備が必要だ」的な話をずっとして来ました。
確かに、自宅の庭やテラスとはいえ地べたに直に座るのには大抵の方は抵抗感があると思います。
なので、座り心地の良い椅子やソファなんかが1つ用意してあると屋外空間の居住性がグッと上がるのは間違い無いと思うんですが、ソレって結局のところは屋外空間の屋内化とも言えるわけで、せっかくの「屋外感」が弱まっちゃうというという面があるのも否めないかなと。
ましてや、ちょっと落ち着かない感じ固い木のベンチに座るくらいだったら、床に直に胡座とかかいた方がずっと落ち着いて気分が良いような気もするんですよね。
肌触りの良いマットレスかゴザ的なものでも敷いて、中央にはちゃぶ台的なモノを置いて、そのまんま床に座っちゃうというのもアリかなと。
敷物はなるべく大きい方が良いですね。
目線が極限まで低いですし、地面にそのまま座っているという感覚が、他では得ようの無い安心感を与えてくれると思うんですよね。
で、心身ともにリラックス度が高まってきたら、おもむろにごろりと横になってみたりして。
椅子やソファを用意するのも悪くないとは思うんですけれど、「直床」は、それとは一味違う空間を楽しめる選択肢なのでは無いかと。
ざっくりとしたプレーンなラグなんかが良いのかも。
( via EL MUEBLE)