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【遊び心と作り込み】付加空間のあるコンパクトハウス



ここのところテラスなどの屋外スペース系のネタがちょっと多かったんですが、今回はバルコニーです。

しっかりとした屋根があると、屋外家具も相応のしっかりとしたソファなどを置けますので、屋外リビングの居住性も格段にアップさせられますね。
幅2m×奥行き4mといったトコロでしょうか。
決してゆったりしていると言えるようなバルコニーじゃないですけれど、コンパクトなスペースでもこのくらい良い感じの雰囲気に仕上げられれば、満足度は相当高いのでは無いかと。
右手に見える窓とガラスドアは、ダイニングに続いています。
この位置関係、結構重要だと思うんですよね。
そのスペースを実生活の中で有効に使えるかどうかというのは日常生活の動線と密接な関係があるわけで、平日/休日ともに朝昼晩を通して最も人の出入りがあるダイニング・キッチンに隣接しているというのはポイントが高いです。
家族で食事をしていて、皆で表に出て食後のコーヒーを飲んだりするのも良さそうですし、スッと1人で出て行っても、この距離だったらダイニング側と会話もできます。
キッチンにも近いので、休日に外でのんびりと食事を楽しんだりするのも手軽にできて楽しそうですし。
間取り的に言いますと、こんな感じの本当に何の変哲もない2LDK、しかも2つの部屋は5,6畳サイズという、どちらかと言うとちょっと寂しいくらいのお宅なんですが、さして広くもないバルコニーが良い感じに仕上がっているだけで、家全体の魅力がグッと大幅に底上げされていると思いますね。
ちなみにこのお宅、玄関から入ったすぐの左手、クローゼット前の窪みにこんな素敵な空間が作られてたりもします。
例えレイアウトやスペースの関係で書斎やワークスペースを作ることが出来無かったとしても、こんな感じのreading nookがあったら、それはそれで幸せなことなのでは無いかと。
やはり家は広さでは無く、「ちょっとした遊び心」と、ソレをどこにどう作るかという実用面を踏まえた検討、作り込みが重要なのかなと。
( via Skeppsholmen )

コンパクトなリビングに隣接するスキップフロアのテラス



コチラのテラス、かなり良い感じの屋外リビング的な空間に仕上がってるのでは無いかと。
3m×3m弱、せいぜい5畳、もしかすると4畳くらいのかなりコンパクトな空間という感じですが、独特の居心地の良さのようなものが感じ取れますよね。
隣接するリビング側もそれほど広い空間では無いので、「すぐそこがテラス」みたいな感じなんですが、それだけじゃ無い面白さがある気がします。
普通、リビングとテラスがそれぞれこれだけコンパクトで、しかもこれだけピッタリと隣接していたら、自ずと「ほぼ同一の空間」的になっていってしまうと思うんですが、このリビングとテラスは、それぞれの空間がしっかりと独立していて、それでいて程良い距離感で接続されているという絶妙な関係を作れているように思えます。
やはりポイントは「スキップフロア」なのかなと。
スキップフロアといってもテラス側がわずかに20cmくらい高くなっているだけなんですが、このレベルの違いが2つの空間をしっかりと分けてくれていて、しかし物理的な距離はものすごく近くてというこの組み合わせが、思った以上にそれぞれの空間に対して拡がりを与えてくれています。
家を建てるときに、家の中にちょっとした「遊び」の空間を作り込んでみたいという場合には、スキップフロアで床のレベルを動かしてみるというのも、空間に変化を与えられて色々と面白そうです。
こんな感じにするんだったら、広さも必要ないどころか、コンパクトな空間の方が、より面白い感じになってくれるかも知れませんね。
( via ARCHI SCENE )