こういう写真を見ると、階段というのは単なる設備じゃないんだなと思いますね。
いきなりちょっとわけの解らないことを書いてしまった感がありますが…。
階段というのは確かに上下のフロアに移動するための設備なわけですが、それだけを考えて階段を作ったら面白く無いんだな、と。
「どこにどんな階段を作るか」というのは、フロアをまたいだ建物の内部全体をレイアウトすることであり、立体的な空間のつながりをイメージしたり、生活する人の動線を考えたりすることなわけです。
これって、建物を作るときに考えるべき最も重要な部分で、そして最も楽しい部分なのでは無いかと。
別に奇抜である必要は全然無いですけれど、必要にして十分な機能を提供しつつ、そのパーツが建物にとって最大限に良い効果をもたらすエッセンスになるような、そんな階段を考えられたら、内部にいて楽しい空間を作れるような気がします。
スペースとかレイアウトとかの制約で「単に上に上がるための階段」を作らざるを得ないということは珍しいことじゃありませんが(というか、ほとんどの場合はそうなのかも知れませんが)、だからこそ、その制約の中で何ができるかということを色々と考えられたら良いなと。
( via REMODELISTA )