このルーフバルコニー、最高です。
コチラ、オーストラリアの北東部、ケアンズの南約140kmに位置するミッションビーチというリゾートに建つ高級賃貸マンションの一部屋なんですが、写真を目にして思わず「自宅にこんなフールバルコニーが有ったら良いな」という妄想に浸ってしまいました…。
マンションのお値段がおいくら万円くらいするのかはちょっと定かでは無いんですが、サイトの説明を読む限りでは、このルーフバルコニーは90平方mくらいあるみたいです。
置かれているソファとかのサイズからして、幅6m×奥行き15mという感じでしょうか。
マンション自体はこんな巨大な建物でして、しかも、最低ワンフロアで1物件、場所によっては2フロアで1物件になってるんだそうです。
つまり、3フロアのこのデカいマンションが、わずか3戸の物件になっているという…。
で、話を日本に戻しますと、まあ、どんなマンションを建てるかを考えるのはデベロッパさんのお仕事でして、ここで僕がいくら妄想したところで、売れない物件は誰も作ってくれないだろうと思うんですが(たとえ作ってくれても買えないことも重々承知しております)、自分で建てる一軒家の自宅にだったらこういうルーフバルコニーを作ることはできるかもな、と。
さすがにこんな広々としたルーフバルコニーを作るのは、それなりに(相当に?)お金が無いと駄目かなと思いますが、ここまで行かずとも、この半分、40平方mくらいのサイズのルーフバルコニーだったら、意外と普通のお宅でも可能な範囲な気がします。
そもそもルーフバルコニーというのは屋外なわけで、面積は容積率の中には入りません。
つまり、極端な話、建物の建坪が40平方m≒12坪の建物の屋根をまるまるバルコニーにしてしまえば、そこは40平方mのルーフバルコニーなわけで、しかもこれは建ぺい率とか容積率とかの問題の外側の話になります。
単に屋根の上をルーフバルコニーにしただけでは、バルコニーに出るたびにはしごを掛けて屋根の上に登らなければいけないので現実的では無いですけれど(やり方によってはそういうのもアリかも知れませんが…)、下のフロアの屋根に上階から出ていくような普通のルーフバルコニーであっても、容積率の関係で建物を建て切れない部分をうまく使うように最初から狙っていけば、かなり広いルーフバルコニーを作ることは十分可能なのかなと。
例えば30坪の土地で、建ぺい率80%、容積率200%の土地があったとしましょう。
建ぺい率が80%なので、建坪は最大で24坪ということになります。
で、容積率200%ということは、床面積は最大で60坪、1階部分の面積24坪なので、2階以上にあと36坪分のフロアを作ることが可能なわけですが、ここのレイアウトをどうするかという話なわけです。
2階と3階に分散させるイメージでそれぞれ18坪のフロアを作った場合、1階のルーフバルコニーとして使える出っ張りエリアが6坪分ということになります(1階24坪、2階18坪、3階18坪の3階建てで、2階に6坪のルーフバルコニー)。
これを、2階を1階と同じく24坪のフロアにすると、3階は12坪分のフロアということになりますから、2階部分の屋根を使った3階のフールバルコニーは12坪≒40平方m弱というかなり大きなものになります(1階24坪、2階24坪、3階12坪の3階建てで、3階に12坪のルーフバルコニー)。
どちらのプランもそれぞれ利点があると思いますし、最終的にはどういった家に住みたいか、どういうレイアウトが便利か、という施主の考え方に関わってくる話なんですが、プラン次第で、少なくとも40平方m近い「広いルーフバルコニー」を作ることは十分に可能なのかなと。
あまり細かい検証をしながら考えたわけでは無いので、感覚的にしかわかっていないところもありますが、上記のようなプランにしたい場合、
(1)建ぺい率の高い土地の方が作りやすい(土台部分が大きく作れるから)。
(2)道路斜線や北側斜線などの影響を受けて、どうしても2階部分を削らなければならないケースもあるはずなので、土地に対して斜線制限がどうかかってくるかも一つのポイント。
というあたりを考慮すると、よりプランが立てやすいのでは無いかと思います。
また長々と妄想をしてしまいました…。
( via MISSION@MISSION )