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【後ろでゴロゴロ】寛ぎのベンチ付きダイニングキッチン



お時間ありましたらちょっと見ていただきたいんですが、このお宅のキッチン、なかなか良い感じでは無いかと。

妙に横長なキッチンに、コレまた妙に横長なダイニングスペース。
壁沿いに置かれた座り心地の良さそうなベンチが良いですね〜。
ダイニング・キッチンというと、「省スペース」なイメージがあるんですが、ここのダイニングは妙に余裕があります。
でもその割にはキッチンとあまりに近いというか、ほぼキッチンの中にいきなりダイニングテーブルが置かれているような位置関係がちょっと面白くないですか?
キッチンで作業する人にしてみると、ダイニングテーブルが近い分色々と作業がし易いこともある反面、そもそもダイニングテーブルに座っている人がちょっと邪魔だったりして…。
でも家族ですから、「奥様がお料理をしているすぐ後ろでご主人がビールでも飲みながらゴロゴロ寛いでる」みたいなのも、それはそれで仲良さげでアリかなと。
ちなみにこのお宅、「無理やりキッチンエリアにダイニングを押し込んじゃいました」みたいな狭小住宅とは違います。
実は、このダイニング以外に、隣にこんな立派なリビング・ダイニングがあったりして…。
リビングには暖炉もついてます。
これだけでも十分過ぎるほど贅沢な感じなわけですが、上のフロアに移動しますと…。
ソコにも何故か立派過ぎるリビングスペースが…。
そしてその脇には…。
何でだか、3つ目のダイニングテーブル的なモノが…。
ま、コチラはダイニングと言うよりも、「多目的スペース」的な場所なのかも知れませんけどね。
このフロアには子供部屋と思しきベッドルームが2つあります。
シンプルでコンパクトですけれども、暖かみがあって落ち着く感じのベッドルームですね。
2つ目は立派なカウンターテーブル付き。
コチラは男の子の部屋でしょうか。
ベッドルームは、コレ以外に下のフロアにもう1つ。
コチラがメインのベッドルームですね。
このお宅、こんな贅沢な作りをしている割には、なんとベッドルームが3つしか無いんですよ…。
それも、メインのベッドルームに加えて子供部屋的なサブのベッドルームが2つ…。
4人家族ということなんでしょうけど…。
どのエリアも居心地が良さそうなのは確かなんですが、何だかとてもアンバランスな感じが…。
ダイニング・キッチンをご紹介するつもりが、「ちなみに」以降の部分が随分と長くなってしまいました…。
仮に僕が4人でこの家に暮らすなら、あのダイニング・キッチンと後はちょっとしたリビングがあれば十分かな。
あんまり広々としすぎてても、何だかちょっと寂しいじゃ無いですか。
あ、コレ、負け惜しみとかじゃないですよ。

【分割という選択肢】必要充分な1.5フロアの狭小空間



狭小住宅ネタ続きで恐縮ですが、コチラもちょっと面白いかなということで。

スペインの都市部に建つこのお宅、元々は2家族で住むための家として設計された建物だったんですが、現在では内部で8戸に分けられてるんだそうで…。
コレからご紹介するこの中の1区画、広さ僅か40平方mなんだそうです。
40平方mって、ちょっと広めの2Kくらいのマンションでもそのくらいの専有面積ありますけど…。
坪数にして12坪…?
内部はかなりこぢんまりとした狭い空間なんだろうな…と、思ったんですが、意外とそうでも無い。
間取り的にはこんな感じです。
1フロア+天井が高くなっている部分に0.5フロアのメゾネット形式で、合計1.5フロアという感じでしょうか。
確かにキッチンはこんな感じにかなりコンパクトですし、
隣接するリビング・ダイニングも、お世辞にも広々とは言えません。
でも、大きな天窓が中央にドーンと配置されているおかげか、明るく開放感のある空間に仕上ってますよね。
ダイニング側の上部には、小さめですが作り付けの本棚が。
このくらいコンパクトな空間だと本棚を置く場所1つとっても悩ましくなっちゃいますが、ココだったら大丈夫。ちょっと使い勝手は悪いかも知れませんけれど…。
2階に上がると、ちょっとしたワークスペースが。
このカウンターテーブルの向こう側は、リビング・ダイニングの上部とつながってます。
ベッドルームは比較的ゆったり。
ココにも天窓が。
家族4人暮らしとかだと流石にちょっと厳しそうな気はしますけど、単身者や子供のいない若い夫婦、それに小さなお子さんを加えた3人家族くらいまでが暮らすような物件としては、必要にして充分くらいのちょうど良いサイズかなと。
1つの建物を内部で分けるこういうやり方、年老いた両親と暮らすための2世帯住宅とか、子供が独立した後に家の一部を切り出して賃貸物件にしたりとか、そういうパターンの応用編として引出しのどこかに入れておくと、普通の一戸建て住宅に時間とともに変化するライフスタイルへの対応力が持たせられて面白いかも知れませんね。
( via Home DSGN )