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【コンパクト信奉】包まれ感のあるバルコニーの屋外リビング



「広々とした空間信奉」の戒めとしてもう一点。

どうでしょう、このバルコニー。
幅2m、奥行き4〜5mといったトコロでしょうか。
恐らく、このサイズのバルコニーが作れないお宅は無いと思いますし、マンションなどの集合住宅だって、分譲ものだったら大抵はこのくらいのバルコニーが付いているでしょう。
全然広くないですが、最高に良い感じです。
というか、コレよりも広かったら、この雰囲気は出ないかなと。
床をウッドデッキ貼りにして、木製のベンチを2つ入れてクッションを敷き詰め、テーブルと観葉植物を置いただけですが、十分に寛げちゃう、そして、程よいコンパクトさが包まれ感と落ち着きを醸しだしてくれる、素晴らしい空間に仕上がってます。
西向き/北向きに作っておけば、夏は日陰で程よく涼しく過ごせそうですし、冬は当然寒いけど、小さなストーブでも一つ置いておけば十分暖かくなってくれそうなイメージです。
コレがもしも幅4mもあったら、多分この雰囲気にはならないですよね。
コンパクトゆえの勝利だと思うんですが、最初からこのイメージが掴めていれば、そんな色々ゴテゴテと取り組まなくても、自然体で十分狙える範囲かなと。
やっぱ「何を求めるか」というあたりをまずは自分自身でしっかりと把握することと、それを実際に確認できる「具体的なイメージ」というのが大事なんですかね。

【狭さも一つの選択肢】コンパクトで居心地の良い空間



こういう雰囲気のダイニングキッチン、このサイトでも何度かピックアップしたことがあるんですが、こういう写真を見る度に必ず考えることがあります。

どうでしょう、この可愛らしい雰囲気。
「大きいことは良いことだ」というのは実は某製菓会社のCMソングだったらしいですが、確かに大きいことは良いことかもしれませんが、別に大きくなくても良いんだよね、と。
4人家族くらいまでであれば、このくらいのダイニングだって十分です。
確かにこのサイズのダイニングじゃ友人を呼んで食事というのは厳しいかもしれませんし、家族だけでもクリスマスとかに豪華目のパーティとかをやったら、スペースがちょっと足りなくなり気味になる可能性もあります。
でも、その代わりに、リビングが少しゆったり気味に作れるかもしれませんし、ちょっとした趣味のスペース用の部屋をもう一部屋作れちゃうかもしれません。
そりゃ、際限なくスペースが有るというならば話は別ですが、大抵の場合、家の中のスペースにはそれなりにシビアな条件があるわけで、要は、「何を大事に考えるか」という価値観の問題であって、「広いダイニング」というのは単なる選択肢の一つに過ぎず、「コンパクトなダイニング」というのもそれと並列に並べられた選択肢の一つなのかなと。
ただ漠然とイメージしているだけだとなかなか能動的に選択できない「コンパクトなダイニング」も、こういった写真とかの具体的なものがあれば、それが自分自身の求めている条件を満たしてくれそうかどうかを、よりリアルに考えることができるのでは無いかと思います。
こういうスペースには、広いスペースには無い「可愛らしさ」「包まれ感」「落ち着き」なんかがあるのも確かですしね。
ただ漠然と「広い空間」を求めてしまうよりも、まずは全ての空間を「出来る限りコンパクトに作る」ことを目指してみると、思った以上に面白い雰囲気のある家を作れるかもしれません。
( via Alvhem )